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2023『西駒んボッカ』の記録

2023年9月3日
『西駒んボッカ』という大会に出た。
この大会は薪を背負い、標高2690mにある西駒山荘に届ける競技である。
鳩吹公園(標高940m)をスタートし、距離は約11km。
薪の重さは、3kgと15kgのクラスがある。
西駒山荘まで登った後、薪を降ろすまでが競技時間となる。
薪を降ろした後は各々自力で下山し、スタート地点まで戻る。
そこで完走証と参加賞を受け取るという流れだ。
なので、競技としては約11kmだが、実質約22kmの道のりとなる。
タタハムは薪15kgのクラスにエントリーした。


・準備

薪を背負うための装備が必要なので、まずはザック(ミレーのSAAS FEE 60+20)を購入。
↓はその時書いた記事。

薪は大会前日、当日に受付兼スタート地点の鳩吹公園で受け取る。
「最大80リットルも入るザックなんだから余裕だろう」とか思ってたら、全然余裕なかった。
全然は言い過ぎだが、考えもなしに突っ込むと、うまくおさまらない。
背負子のほうがよかったかなーと思いつつも、とりあえず入ったのでOK
背負う薪は自分で選べるので、ザックで参加する場合は薪の形状を吟味したほうがいいかもしれない(大体同じ大きさだが、長さや幅に若干バラツキがある)。
薪15kgの他、ザック自体の重さ、水分や行動食、ポールなどの装備もあるので、実際の背負う重量はもうちょっと重い。

・コースとか

朝6:30に全クラスが一斉スタート。
スタート時刻は早いが、公園内ではテント設営ができ、車中泊もできるので一般的な早起き(?)で大丈夫。
前半約5kmは舗装路を歩く(もしくは走る)。参加者は全クラス合わせても200人未満なので、マラソン大会でありがちな渋滞はない。その気なら開幕全力でもいけるが、大体みんな歩いてる。タタハムも歩く。

一応この日のために、2リットルの水×6本以上を背負い、町中ウォークを1回、登山を2回した。12kg以上背負うと、さすがに走る気が失せてしまう。重り背負いウォーク4回目となるこの大会が、理論上最もハードな道のりになるので、ずっと歩く作戦でいく。

難なく舗装路が終わると、いよいよ後半約6kmは登山道。
どんな登山道なのかドキドキしてたけど、結論、オラついた急登はなかった。その気になればホイホイ登れる感じ。
だが、全体的に道は狭い。追い抜きたいなら声をかけるか、無言のプレッシャーを放つ必要がある。
タタハムの場合、前に誰もいないとオーバーペースになってしまうので、最初は前に人がいたほうがよかったり。
ところどころに、実行委員が用意したであろう面白いメッセージがある。

森林限界を超えて歩いてると、既に薪を置いて下山してくる選手達から「もうちょっとです」「もうちょっとです」と言われる。しかし、なかなか山荘が見えてこない。
もうちょっとなんだろうとペースを上げると、ようやくゴールの西駒山荘が見えた。
ゴール後、薪を所定の位置に降ろすことでタイムが計測される。
これで完走。と思いきや……。

・完走後の必携品チェック

完走後、まさかの必携品チェックがあった。
確かに案内には「必携装備をチェックすることがあります」と記されてた。「絶対やる」とは書いてなかったので、甘く見ていた。
チェックされたのは「地図」「ヘッドライト」「レインウェア上下」
タタハムさん、レインウェアの下を持ってきておらず、ペナルティで完走タイム+15分されてしまった。薪15kgも背負ってるのだから、少しでも軽量化を図りたかったという判断ミス……。

・帰り(下山)

山荘でお味噌汁を頂き、飲料水も補給する(山頂付近で飲料水が補給できるのはすごく嬉しい)。15分ほど滞在した後、下山開始。
ザックを背負ってるので、絶対的に重量がゼロになった訳ではないが、相対的に15kgも軽くなった訳で、空飛んでっちゃうくらい体が軽い。練習の時は下山も重い状態だったので、この感覚で下れるのははじめて。

帰りは途中でルート分岐がある。
「来た道を戻るルート」か「横山ルート」というルート。
せっかくなので、大会のため整備頂いた「横山ルート」を通る。
こっちのルートはちょっと遠回りになるらしいが、ずーっと気持ちよく走れるトレイルだった。下り基調で誰の気配もない。恐るものは何も無く、明鏡止水の心で走ってた。
ただ、ペナルティを受けてしまったことが、タタハムの心を捉えて離そうとしない。レインウェアの下なんて何百グラムという単位なんだから持ってくるべきだったとか。ヘッドライトは持ってたからセーフだとか。今大会は初参加だったので、感じがつかめたからそれでOKだとか。納得のいく気持ちを模索していた。

最後、どこで道を外してしまったか分からないが迷子になってしまった。
迷子といいつつスマホの電波は通じ、現在地もすぐ分かり、舗装路にも出れたので、とりあえずスタート地点に戻れた。

参加賞はすごく豪華。
お米にリンゴジュースに菓子パンなど、地酒までもらえた。
豚汁のサービスを頂きながら、のほほんと過ごす。

・まとめ

天気が良く、後半はゾーンに入り、けっこういいペースて登れてた。
それだけに、完走後のペナルティが悔やまれる。

悔しいので、来年もまた出る

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