かーちゃんに説明する仕事シリーズ 4~DNSとは?~
(↑の続きです)
IPアドレスはどこで使っているの?
前回の【IPアドレスとは?】にて、こう疑問に思わなかっただろうか?
「ネットワークを繋げるのに『IPアドレス』を使ってるの分かったけど、
そもそもこんなの見たことないし、使った覚えも設定した覚えもない」。
そうであろう。
この辺りの面倒な設定は、全てPCやスマートフォン、ルーター等の機器が自動でやってくれているのである。そのおかげで我々一般の方々は、線(あるいは無線)に繋ぐだけで、インターネットが使えるようになるのだ。
今回はその中の1つ、専門用語で大変恐縮だが『DNS』について説明してみる。
(この分野は、正直タタハムも勉強不足である。イメージだけでも掴んでもらえれば……)
DNSとは?
『DNS』はDomain Name Systemの略である。平たく言ってしまえば、IPアドレス版の"電話帳"である。
"電話帳"の説明は不要かと思うが、念のため説明する。
"電話帳"とは、電話したい相手と、その相手の電話番号を紐づけした帳面のことである。以下のようなイメージである。
かーちゃん=012-3456-7890
とーちゃん=123-4567-8901
これが『DNS』になると、以下のようなイメージだ。
タタハム冒険記=10.86.86.86
パタパナわんわん日記=172.16.87.11
おおまかに言えば、それだけである。
この『DNS』がどこにいるのかというと、多くはルーターやサーバがその機能を持っている(DNSという物理的な機器がある訳ではない)
DNSの動作
例えばiPhoneのインターネット検索ワードに、[タタハム冒険記]と入力する。
すると、iPhoneはまず『DNS』の機能を持つ機器に、「[タタハム冒険記]のIPアドレスはなんですか?」と問い合わせる。
それに対し『DNS』は、「[タタハム冒険記]のIPアドレスは「10.86.86.86」だよ」と応答する。
IPアドレスを教えてもらったiPhoneは、そのIPアドレスで再度通信をおこなう。以下の図はそのイメージである。
CPI様のサイトより引用:https://www.cpi.ad.jp/dns/
※本シリーズでは、グローバルIPアドレスの"グローバル"という単語は気にしなくていいです。
ということで、今度は『DNS』の設定を見てみよう。
・一例(iPhoneの場合)
Wi-Fiを繋げている状態で
「設定」→「Wi-Fi」→接続中のWi-Fi機器(チェックマークが付いてる)の右側の(i)をタップ→DNSを構成をタップ
例の図の場合、iPhoneが『DNS』として使っているのは、「192.168.10.1」の『IPアドレス』を持つ機器である。iPhoneはまずここに、検索ワードに紐づくIPアドレスの問い合わせをおこなう。
最初に書いたとおり、『DNS』も基本は自動で設定されているので、意識せずとも使っているのである。
なんとなく、『IPアドレス』を使ってない理由がお分かり頂けただろうか。
なぜこのような仕組みがあるのか?
ところで、なぜこんな仕組みができたのか。勘のいいかーちゃんはお気づきだと思うが、『IPアドレス』は数字の羅列で覚えづらいからである。電話帳の存在理由からも、それが伺える。
まあ、それ以外にも色々利点があるのだが、タタハムは自信をもって語れないので、ここまでとする。
つづく
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