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観音平から八ヶ岳(赤岳)へ

2023年8月18日
ずっと登りたかった八ヶ岳(赤岳)に行った。
八ヶ岳と言えば、長野に行くときよく見かける山々だ。
最もその山容を意識したのは、ランナーズ・ウェルネス主催の「野辺山ウルトラマラソン」に参加した時であっただろうか。
見るたびに「八ヶ岳登りたいなー」と思っていた。ようやくそれが実現した。


・計画

ルートは観音平かんのんだいらから編笠山あみがさやま権現岳ごんげんだけ→赤岳の日帰りピストン(往復登山)。
このコースにしたのは、赤岳まで無理のない距離(往復約17km)と判断したのと、単純に高速道路を降りて一番近い登山口だったから。
また、観音平の近くには「道の駅こぶちさわ」があり、そこで日帰り入浴もできるようなので、下山後すぐにお風呂に入れるのも嬉しい。

・実績

8/17
「道の駅こぶちさわ」で車中泊。
8/18

観音平駐車場

5:40くらいに観音平駐車場に到着。外は既に明るい。
駐車場は既にほぼ満車状態。頑張ってとめる。
後で気付いたが、奥に第二駐車場があった。そっちは2、3台くらいしか止まってなかった。
準備をし、登山開始。
気温はとても涼しい。
観音平の地点で、標高は既に1560mもある。
今回の山行は標高2000m以上を超える。この先、時間が経過しても気温が上がることはないはず。
もうそれだけで不安はなく、久々に心に余裕のあるスタートとなった(最近、夏なのに低山ばかり登ってて、素直に登山を楽しめていなかった)。

・観音平 → 編笠山
森の中を進んでいく。
けっこう自由度の高い(?)登山道で、一見どこも進めそうで迷いやすい。途中、何度か道を外れてしまってた。目印となるピンクテープをよく確認しながら進む。
段々と勾配が険しくなってくるが、まだまだ元気いっぱい。気温が低いと全然違うなー。
森林限界を超えると、ほどなく編笠山に到着。
富士山や南アルプスの山々や、北には八ヶ岳の雄大な姿が望める。
360度見渡せる最高の山。テンション上がってニンマリ。

編笠山

・編笠山 → 権現岳
森の中を下ると、大岩ゴロゴロゾーンを通り青年小屋に着く。
青年小屋を過ぎたあたりから、権現岳への登りが始める。
稜線を進んでいくのだが、すれ違いが困難なほど狭いシングルトラックが続く(登山客が少なかったので、そこまで困らなかったが)。また、段々ガレ場も多くなってくる。
トレランの格好できたが、ほとんど走れないし、走らないほうがいい。
権現岳の看板は見当たらなかった(見過ごした?)。
地図上、権現小屋は通過したので、知らないうちに登ってたようだ。

道の途中にある長いハシゴ

・権現岳 → 赤岳
頂上まであと3kmくらいだし、残りはなだらかな稜線なのかなーと想像していたが、違った。
けっこう下山させらえる。森林限界を進んでいたのに、また森の中に戻る。「道を間違えたんじゃないか?」と不安になったが、地図を見ると一本道。
キレット小屋が現れ、ルートがあってることを確認。ここでトイレ休憩(少し離れたところにトイレがある。すごく汚い……)。

キレット小屋を通過すると、いよいよクライマックス。
急傾斜で不安定なガレ場を登っていく。山登りというより、もはや岩登り。脳内でアイスクライマーのBGMが流れる。
これだ、という道は定まってなく、岩に描かれた目印を頼りに安全そうな場所を登って進む。
「帰りはここ下るのかよ……」と考えてたら、怖くなった……。
ガレ場を登りきるとすぐ頂上かと思いきや、違った。
いま立ってる場所より、さらに高い岩山が見えた。あっちが本物の頂上っすか……。
依然として道は狭く、鎖場やハシゴもある。
脚が疲労してガクガクになってるので、慎重に進む。
段々と登山者が増えてくる。いろんな方角から登ってきているのだ。

スタートから約3時間40分、ついに赤岳の山頂(2899m)に到着。
風は穏やかで、ちょうど雲がかかってなかった。絶景という他ない。
暑くもなく、水分もまだ余裕があったので、心の底から景色を楽しめた。
あんぱん食べながら、長めの休憩を取る。
それにしても、すごく高い場所だ。しかもけっこう切り立ってるので、少し外れると落っこちてしまいそうで怖かった(高所恐怖症の人は要注意)。

赤岳から北側
赤岳から南側
「赤岳山頂山荘」近くから山頂を望む

・まとめ(その他思ったこと)

観音平から八ヶ岳(赤岳)ルートについて、
トレッキングブーツやトレランシューズなど、登山を想定したシューズと、グローブは必須。
ポールはどうだろう? あまりフル活用できる足場は少なかったように思う(ガレ場、鎖場、ハシゴが多め)。
帰りの編笠山 → 観音平は、迷いの森っぽい雰囲気(?)。目印のテープを見失わないように進む。疲れてたせいか、この区間がひどく長く感じた……。
全体的に登りも下りも走らせてくれない足場なので、トレランには向かない(タイムは登りも下りも、大きく変わらなかったように思う)。
森を進み、尾根を歩き、岩を登りと……登山を総合的に楽しめるルートだった。

おしまい

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