地域企業協働プログラムの募集が始まりました 24年度のマナビDXクエスト
マナビDXクエストという、経産省のデジタル推進人材育成プログラムに今年も参加しています。
その後、SIGNATEの方はすでに始まっていて、演習課題も提出し始めています。びっくりしたのは、昨年度の教材と全く同じ内容だったこと。そんなことがあろうとは全く想像すらしていませんでした。少なくとも自分の受けているPBL04(業務最適化(建築製造業))は、説明資料も提供データも何もかもほぼほぼ同じものでした。
それならそうとはっきり明記してくれれば、別の課題を選ぶなどしたのに。。まあそれはそれで、昨年度の自分の検討内容を見返して、至らなかった点などを改めて向上させるとかできるので、まったく無駄にはなりませんが。
閑話休題、マナビDXクエストに参加した最大の目的である「地域企業協働プログラム」の募集が始まりました。こちらは逆に、昨年度と全く違うシステムになっていました。
昨年度は、こんなシステムでした。
① 我々受講生側は、自主的に同志を集めて5~6名のチームを組みます。
② 運営側は、日本全国の企業のリストを用意します。企業の課題や受講生側への期待などがリストアップされています。
③ 受講生側は、チーム内で話し合い、どの企業に応募するか決めて複数企業に応募します。
④ 運営側は、企業と受講生チームをマッチングさせます。
⑤ マッチングが成立すれば、受講生チームと企業とで話し合いながら課題解決を進めます。
これはこれで良くできたシステムだと思ってました。受講生側は応募する前に日本全国の企業の情報を見て比較検討して希望順位を付けられましたし、自分たちが期待に応えられそうな企業のみを選ぶことができた。受講生チームを組む時も、受講生みなさんの自己紹介情報を見ながら、上手くやっていけそうなメンバーを見つけて声を掛け合いながら納得してチームを組むことができました。
ところが今年度は残念なことに、応募先が地域ごとに分かれてしまいました。北海道の企業に応募したければ、北海道地域の取りまとめ事業者に応募するんです。しかも、事前に説明会が設定されていたり参加企業の情報が提供されていたりする地域はまだしも、どちらもない地域もあったりします。説明会も企業情報もなくて、何を頼りに応募すればいいんでしょうか。これから提供されるのかもしれないですが、応募開始時に用意されていないって、何???
仮に、応募したい企業が北海道と中部にあったとして、両方応募していいんでしょうか。でも、もし両方OKになったら、どちらかは辞退しないといけないですよね。それは反則じゃないかなぁ。かといって自主的にどちらかに絞って応募して、NGだったらそれで今年度は終わってしまう。それよりも何よりも、定員が少ない&先着順なので、あてずっぽうでどこかの地域にとにかく早く申し込まないと、応募すらできずに終わる可能性が大です。
応募するときは、少なくとも自分は、地域を先に選ぶんではなくて、企業の課題や事業内容などが先にあって、この企業だったらぜひ取り組んでみたいと思って応募します。その結果、その企業がたまたま北海道にあるのかどこにあるのかというだけのこと。地域で縛ってしまって、マッチングの可能性を狭くするシステムはあんまり・・・の気がします。就職するんじゃないんだから、地域は重要ではないです。
昨年度はSIGNATEのみ一択だったのが、今年度はライフイズテックが加わったことも併せて考えると、全体を統括して一本化するのをやめてしまったかのようです。マナビDXクエストのSIGNATEの方のSlackにも色々と意見がアップされ始めましたが、皆さん戸惑っているようです。今年度のやり方、ほんと不親切だと思います。
受講生チームの組み合わせも、今年度はどうやら、取りまとめ事業者側に委ねられているところが多いみたいです。
昨年度の、受講生側が自主的にチームを作って本当に取り組みたい企業を探すという感じがいかにも「マナビDXクエスト」の『マナビ』の名にふさわしく思えて良かったのですが、今年度は『マナビ』というよりは副業や業務のイメージに近くなったように感じます。今年度の地域企業の課題を見ても、例えば「生成AIを利用した××業務の自動化システムを構築する」とかが増えてないでしょうか。それはお金を出してプロのコンサルやSIerに頼んだり、内製化したりすべきネタじゃないかな。
色々愚痴っちゃいましたが、それでも「マナビDXクエスト」は素晴らしいプログラムだと思います。企業も自分も、ともに良い経験が積めるようなマッチングができるとありがたいな、と思っています。できるだけ多くの地域の説明会に出てみるつもりですが、詳細が分からないまま闇雲に申し込むなんて無責任なこともできないので、今年度の参加は難しいかもしれないと、弱気になってます。
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