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落語みたいに生きたい

好きな落語を聞きながら寝落ちするのが本当に気持ちいい(落語家の方ごめんなさい)。寝落ちするから何回聞いても大抵は途中までしか聞けないけど、でも、お気に入りの落語家の心地よい話芸に浸りながら寝るのは最高です。こんなのもマインドフルネスの一種じゃないかと思う。

今はyoutubeとかでたくさん聞けるからいいですよね。お気に入りは(ごめんなさい以下敬称略)、志ん朝、三代目の金馬あたり。聞きやすいし。私なんかがつべこべ言うのは恐れ多いですけど、志ん生、圓生、文楽、談志、その他幾多の師匠方も覚醒時に聞くのは素晴らしいです。睡眠時に聞くのには、自分には合わないみたい。存命の方だと鯉昇が好き。とぼけた感じと誠実な感じが混ざっている雰囲気がとてもいい。

結構どぎつい演目もあって、そういうの、自分は寝落ちにはダメです。化け物使いとか、小言幸兵衛とか、蛙茶番とか、ちはやふるとか、軽く受け止められるような話が寝やすい。落語とは業の肯定であると談志は言ったけど、年を取るほどに腹落ちする。(若いうちにこんなこと考えるなんて、やっぱり談志は天才だ。)

化け物使いの主人公のオヤジなんかも、人使いが荒すぎるパワハラオヤジだけど、落語の中では肯定的に、むしろほほえましい感じで語られ、居場所がしっかり確保されている。自分もそんな感じで、落語みたいに生きたいし、ダメなところがいっぱいあっても愛されるオヤジになりたい。他人の業も肯定したい。江戸時代に生まれた方が居場所があったかな。



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