産後休暇と仕事復帰への不安①

子宮内胎児死亡の宣告から火葬まで約1週間。
怒涛のように過ぎましたが、
色んな手続きを終えてから考えなければならないことは沢山ありました。
その1つが仕事です。

やらなければならないことは一通り終えましたが、
心も身体もまだまだ仕事ができる状態にはありませんでした。
変に気を遣われるのもしんどいし、
妊娠していることを同期などにも伝えていたので、
そのことを直接話題に出されたとき、
自分の口から死産したことを伝えるのはあまりにもしんどく思えて、
誰にも会いたくない気持ちしかなかったのです。

課長に素直にそのことを伝えると、産後休暇の取得を薦められました。
経験するまで知らなかったことですが、
死産はお産になるため、産後休暇が最長で8週間取得できるんだそうです。
やり残してきた仕事が沢山あったし、
申し訳なさももちろんありましたが、
まだまだ余裕がなかった私はお言葉に甘え、
8週間産後休暇を取得させてもらうことにしました。
そしてその間に復職するか、辞めるか、
しっかり考えさせてもらうことにしました。

話は逸れますが、産後休暇は流産の場合は対象にならないそうです。
心と身体が受けるショックや辛さは週数によるはずがないのに。
誰にだって起こる可能性があることなのに。
休む場合は有給休暇か病気休暇でなければならないなんて
とても理不尽でおかしなことだと思います。
少子化対策というのなら、授かった後のケアや制度体制も
今後盛り込んでもらいたいなと思います。

仕事の話に戻ります。

産後休暇をもらい、その後不眠症などから病気休暇ももらい、
結果的には死産から4か月後に復職したのですが、
この選択をするまでには、沢山の悩み、葛藤がありました。

一番不安だったのは、職場環境です。
私が所属していた課は、男性が9割を占める部署でした。
事務職とはいえ、イベントや催しを主催することも多く
連日1日3・4時間の残業でしたし、
イベントなどのため休日出勤となることも多々ありました。
また、チームで仕事をするというより、
一人一人が主担当として案件を抱えることが多く、
自分のペースで仕事ができるのはいいことでしたが、
私にしかわからない業務が多々あり、
体調が悪くても、
どうしても休むことができない日というのも多くありました。
妊娠中も男性ばかりの職場ではなかなか気持ちを伝えづらく、
妊娠前と変わらない仕事量を与えてもらっていましたし、
最年少だったこともあり、
重いものを運ぶなどの雑用も変わらず行っていたので、
結果的に無理をしてしまっていたのかもしれないと
死産を経験して思うこともありました。

実は死産を経験する前に、生理が来なくて妊娠を疑い
産婦人科へ行ったことがあったのですが、
妊娠ではなくストレスから生理が止まってしまっていたという経験もしました。
時期によっては多忙を極め、
生理が止まった時期は月100時間を超える残業が3か月程続いていました。
当時年齢は29歳。
仕事を頑張りたいという気持ちよりも
できるだけ早く授かりたいという思いがあった中での生理不順は、
将来への不安を一層強めるものでした。

産後休暇中、考えてしまうのは
どうして亡くなってしまったのかということと、
いつかまた授かれるだろうかということばかりでした。
そしてもしまた授かったとき、
同じ職場環境で同じことが起きたらということへの不安が日に日に強まりました。
激務でしたが、仕事はやりがいがあったので、
仕事を嫌いになったわけではなかったのですが、
私の人生における当時の最優先させたいことは、

【子どもを授かること】

でした。

そのなかで、この仕事をし続けることは
最良の選択だと言えるのだろうかと
毎日毎日悩み続けました。

夫に相談したり、
本を読んだり、
同じ経験をされた方のブログやSNSを拝見し、
いろんな考えや意見を参考にする中で

復職しよう。やっぱりやめよう。

本当に日々考えがころころと変わっていました。

決断を出すまでに、4か月という期間を要しましたが、
私が納得するまでに必要な時間だったのだと思います。

次回、復帰を決めた理由と葛藤について
お伝えしたいと思います。



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