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第4回 おどろきの東京

こんにちは、ヴィブレンス建物と街担当のタツです。
今回は僕みたいな九州の端っこの田舎者が上京したときに街として東京について書いていきたいと思います。とはいえ、もう三十年以上も前の話ですが。
大学入学のために上京した僕は親戚の紹介もあって池袋と大塚の間、サンシャインシティの裏手に広がる古い木造住宅街の四畳半のアパートに居を構えました。
なんで場所柄、友達が上京したとき(東京の友達の友達が上京したようなときも)、今からサンシャインの展望台上がるから来いと何度も呼び出されてました。そんなときにふと気づいて驚いたのが、東京からはあたり一面山が見えない!ってことでした。日常都心で暮らしていると遠くは見えないのでその時までは意識できなかったのですが、当時日本一高かったビルの展望台からも山らしいものが簡単に視界に入ってこないのにただただすげーって思ったんです、だって田舎はどこにいてもなんかの山が見えますよね?関東にしかない(北海道とかもそうなんですかね?)だっだ広い平野が東京を支えてるんだなと異様に感慨したのです。
その後東京の友達と地方の海岸線等をドライブするとみんな海だぁ山だぁと喜ぶ姿は、あの時の感覚の裏返しなんだなと思います。こちとらどこ行くにもこんな風景しか見てないしと思っちゃいますけどね。
じゃぁ、東京って真っ平なのか?ていうとみなさんブラタモリとかで知ってると思いますが実は結構坂道が多くて微妙なアンジュレーションが街を形取ってます。
東京の友達にこっちにきた頃に教わった今でも覚えている話があります。
「いいか古い地下鉄、銀座線と丸の内線に乗る時『谷』ってつく駅は必ず地上に出るから意識しておけよ」
銀座線の渋谷は有名ですよね、終点で地上に出ていく興奮はよく文章化されてますし。実は丸の内線も茗荷谷、四谷、あとは谷はついてないですが御茶ノ水で地上を走ってます。はじめて丸の内線にずっと乗る機会があったときに、このこと教えてくれた友達の顔を思い浮かべて奴はすげぇなと思ったのを覚えています。(ちなみに御茶ノ水もwikiを調べてみるとお茶の谷という意味の『茗渓』と昔は呼ばれていたようです。やはり谷の名の駅でもあるわけだなと後付けのこじつけにさせてください。)
東京は僕のような田舎から出てきた物にとってただただ広くて平らなところなのに、でもそこには谷がある(ということは小高い台地も広がってる)不思議な街でした。みなさんにとって東京はどんな印象の街ですか?

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