経営者の課題の分離

人間関係の悩みは、すべて対人関係の悩みである。

そう説いたのは、アドラー心理学である。

そして、なぜこの様な人間関係の悩みが生まれるかというと、自分の課題と他人の課題をしっかりわけて考えられていないからである。

例えば、自分の子供が受験生にも関わらず勉強をしないという悩み。

これなんかがまさにいい例で、勉強しないで困るのは子供の方であり、親の課題ではない。

もちろん、子供がどの様な進路を選ぶかで、保護者はお金の使い方や金額が大きく変わる。なので、親は子供がどの進路になろうともお金の用意ができる様にすると言うのが課題であり、勉強しないのは保護者の課題ではない。

この様に、自分で解決できる悩みと、他者しかその課題を解決できない悩みをしっかりと分けて考える必要がある。

そして僕がよくスポーツ起業された経営者にご説明するのが、クラブまたは法人と個人としての課題や問題を分離させることである。

これは一見、どちらも自分の課題や問題ととらえがちだが、実は微妙に違う。

もちろん、最終決定は同じ人間が行うのだが、経営者は個人と法人の代表者としての顔を使い分けなければならない。

僕も宮城’亮’個人としては、大変気弱で争い事が嫌いな人間だが、やはり経営者としての立場で経営判断を行わなければならないときは、そうはいかない。

株主の皆様の大切な資産をお預かりしているし、スポンサー様の大切なお金で経営を行っているからだ。

こんな例えはどうだろうか?

私に講演会で話をするという仕事のオファーがきたとする。

では、この時に受け取ったギャラはどうすべきなのか?

やはりクラブの本業ではないし、個人的な仕事の依頼、ほかのクラブスタッフではなく、私を指名された仕事なのだから、個人で受け取るべきだ。

という考えもあるだろう。

しかし、相手はクラブの代表者を指名していたとなると話は変わってくる。

この様に、同一人物であっても、そのポジションや役職にきた仕事か、本当に個人的な話かで全然判断もお金の流れも変わってくる。

このことをしっかりと理解しなければならない。

そして、地域課題や総合型スポーツクラブの運営を行うにあたっても次の様な問題がでるだろう。

スポーツや地域課題の解決はNPO法人など非営利で行わなければならないという問題である。

もちろん営利団体で行うのもいいのだが、例えば運営法人がNPO法人や一般社団法人であった場合の報酬の受け取り方である。

代表者の方でまだこのあたりの課題や問題がごちゃごちゃになっている人がいる。

スポーツだから、地域課題の解決だから、営利を目的としてはいけない。イコール自分もお金をしっかりもらってはいけないという人である。

皆さんの周りにも多くいるだろう。地域課題に毎日取り組む職業、そう公務員さんである。

彼らはボランティアで働いているか?

役場が営利を目的としていない運営だから、そこで働いている職員も議員も市長や町長村長もボランティアか?

いいえ、むしろ民間企業よりも手厚く報酬を受け取っている。

私は、何もこれらを問題視したい訳ではない。

法人や団体の目的が非営利であっても、そこの代表者以下、労働に対する対価はしっかりと報酬でもらって構わないということが言いたいのである。

組織や団体の長だからと言って、イコール代表者がお金をもらっちゃいけないということはない。代表のポジションにつくこともあるが、法人としての役割とそれを報酬を頂いてその業務にあたるのでは全然違うことなのだ。

サッカーの際のポジションがゴールキーパーじゃないからと言って、プレー中以外も手を使わないという事はないはずである。

試合中はキーパー以外は手を使えないが、試合が終われば普通に手を使う。

これと同じである。ビジネスというゲームの中で、担当したポジションとしての課題や問題・判断と、個人的な問題は別である。

これらをしっかりと分離して理解しないと、スポーツで堂々とは稼げない。

個人としての課題と経営者としての課題、これらをしっかりと分離して考えれば、お金の流れやクラブの在り方が代わるので、大きく成長する前には必ずぶつかる壁なのである。

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【スポーツの仕事】宮城'亮'のスポーツビジネスゼミ
Jリーグで3年連続ホームタウン活動No,1に導いた宮城'亮'が語る、地域にとってのスポーツの価値。 あなたもスポーツでオン


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宮城'亮'の主なプロフィール

✔Jリーグ全クラブ中3年連続ホームタウン活動No,1

✔クラブ初の1万人集客を達成!

◾️学生時代
・15歳でブラジルに短期留学し、こんなにサッカーで盛り上がる町を作りたい!
・20歳大学在学中にFC琉球の立ち上げに参加
・21歳大学在学中「FC琉球対ケツメイシ」を企画、3000名以上の人を集め注目される。
・22歳大学在学中に起業。ホームゲームの設営や運営、ファンが集まるコミュニティスペース「+9」をつくる。
・22歳アパレルブランド「PLUS NINE」(現P'lus Nine)を設立

◾️設立・職歴
・FC琉球立ち上げに参加。
・P'lus Nine設立(アパレル、イベントスタジオ、イベント企画)代表
・NPO法人ナインプロモーション沖縄設立 代表理事 スポーツ活動費の支援
・総合型スポーツクラブサンビスカス沖縄設立
・FC岐阜 地域貢献推進部 部長(3年連続ホームタウン活動Jリーグ No1、ホームゲーム初の来場者1万人達成)
・P'lus Nine株式会社設立 代表取締役
・日本脳性麻痺7人制サッカー協会 理事
・沖縄県総合型スポーツクラブ連絡協議会 代表
・一般社団法人ツノスポーツコミッション 代表理事(現在:理事)
・J.FC宮崎(宮崎県からJリーグ入りを目指す) 代表取締役


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読んで頂き誠にありがとうございます。 小さな町のクラブをJリーグに昇格させる。 不可能な話に聞こえるかもしれませんが、過去他のJクラブを昇格・経営してきた僕には、道筋がみえています。 このnoteで自分の給料を捻出したいと思います!支援のほど何卒よろしくお願い致します。