派遣介護士として働くようになって良かった事

はじめまして。
私は介護歴12年ほどで、現在は派遣介護士として働いています。
現在はいろいろあり、派遣社員という働き方をしているのですが、そのような働き方をして良かったと私が感じていることを書きたいと思います。

仕事時間と自分時間を分けて考えれるようになった。

1.希望時間帯に勤務できる。

現在は日勤のみの勤務で働いてます。
30代を超え、体調的にも変則的な勤務が合わないなぁと感じていました。ただ、この仕事は好きなので、関わりの少ない夜勤専従という選択肢もなく、日勤のみで規則正しい生活を送れています。

私の場合は幸いな事に、日勤のみの派遣先が続いてますが、地域や時期により、日勤のみでで募集をかけているところが少ない場合もあります。
ご自身がどこまでの時間帯なら許容範囲なのかも考えておくと良いです。

2.大型連休に希望休が優先的に通りやすい。

私は独身なので、特に大きな休みはそこまで必要ないのですが、年末年始だけは子供の頃からゆっくり過ごすのが好きで、大人になった現在も同じです。
しかし、正社員の頃は、休みたくても家庭がある人が優先となり、独身で男の私には我慢するしかありませんでした。
独身の人間が大型連休に休ませてもらえない事は、とても疑問に感じていました。

特に派遣は、年末年始に出勤しても、基本的に年末年始の手当はつかないので、派遣社員の私が、年末年始に出勤するメリットがないのです。

派遣社員になった現在では、年末年始には10日間程休みを頂けるようになりました。

3.イレギュラーな出勤や残業はまずない。

職員の家族が体調崩した為、出勤できない...
現場でトラブルが起こり、急遽人手が必要...等、
介護現場ではそういったイレギュラーが必ずあり、独身正社員(特に若手)がフォローする形がほとんどです。
しかし、派遣介護士として3年程働いていますが、今のところそのような要望を派遣先から言われる事はありません。

それは何故か?
・施設が派遣会社に支払う給与は直雇用のパートよりも高い為、法定休日を超える出勤分は支払う額が増えるから。
・施設としては派遣介護士にはできるだけ長く続けてほしいので、社員やパートで賄える負担はかけたくない。
この2点が理由ではないかと、3年派遣をしていて推察します。

まれに利用者の急変等により、残業せざるを得ませんが、そこは柔軟な対応は求められますが、ほぼないと考えて良いと思います。
残業があった場合は、無理に派遣先と交渉しようとせずに、派遣会社の担当者に相談し、直接交渉してもらいましょう。

お金の勉強をするようになった。

派遣会社にもよると思うのですが、私が利用している派遣会社は、福利厚生がありますが、住民税等の支払いは給与からの天引きではなく、個人で支払っています。
また月収はやや増えたとしても、ボーナスはない為、年収はボーナスの分だけ下がります。

そうなると、住民税だけでなく、社員時代には気にもとめていなかった(正確には知らなかった、余裕がなかった...💦)お金の収支も考えるようになります。
収支の見直し(生活費、生命保険、水道光熱費等)、税金の事、節税、お金を増やす・稼ぐ方法等です。

正社員だと、サービス残業や勤務年数を重ねるごとに増える仕事でいっぱいいっぱいで、日々のお金の事を考える余裕がありませんでした。
しかし、派遣になる事で自分時間は確保されやすいので、自分自身のこれからの生き方や働き方を考える、人生の一時的な休憩時間としても活用できます。

契約更新制のため、無理せずに続けやすい。

1.合わなければ、契約更新を拒否できる。

人間関係、職場環境、介護への理念。
これらは入社してみないとわかりません。
派遣は大体2ヶ月または3ヶ月ごとに更新する(要は続けるか続けない)かどうかを決めれます。
心が辛いと感じる程合わないのであれば、契約期間を守った上で、また次の派遣先進めるとができます。

面接やHPでは良いように表現されていても、入ってみて全然違うという事は、特にこの業界はたくさんあります。正社員だと合わないからと次に進むのは精神的にも身体的にも、とても労力がかかりますが、派遣は派遣会社が間に入り対応してくれるので、精神的にも非常に楽です。

2.辞めるの早すぎと気にしなくてよい。

時代が変わってきているとはいえ、「石の上にも3年」はやはり根強いですよね。
しかし、派遣介護士はあくまで契約書の期間に基づいて働いているので、契約期間さえ守れば良いのです。

それでも私は「せっかく色々仕事を教えて下さったのに、こんなに早く辞めてしまって...」と気にしてしまうのですが、派遣の働き方に慣れてしまうと、ある程度割り切れるようになりました。

色々と言ってくる人もいます。

「もう辞めるの?これからどうするの!?」
→余計なお世話です。そもそも派遣とはそういうものです。

「今、人手が足りないから、せめてもう少しいて欲しい」
→それは知りません、私に言うのではなく、派遣会社に直接伝えて下さい。

と割り切る気持ちが必要です。
続けたところで、その人達が私の人生を助けてくれるワケではないのですから。

体調管理・健康を考える時間が作れた。

この仕事をしていると、様々な病気を抱えた利用者と出会います。
認知症以外の病気を持った方々の生活歴を見ていると、その病気になるべくしてなっている方が多いこと。
食生活、運動不足、仕事から受ける身体的精神的ストレス…

特に私はコロナ感染を経験し、健康がいかに大切かが染みるほど考えるようになりました。
派遣で日勤のみで働くようになり、
・規則正しい生活、睡眠時間を確保できるようになった。
・健康に気を遣った食事や自炊する時間が作れた。
・筋トレするようになった。
・プライベートで仕事の事を考える機会が減り、自分のこれからの人生について向き合う機会が増えた。

正社員の時は、業務や職場の人間関係の事ばかりにとらわれ、プライベートも気が休まる事がほとんどありませんでした。
趣味仕事、プライベート・自分の身体はその次位の考えでした。
ですが、仕事はあくまで、自分の生活を守るためにするもの。人間力を身に着けるためにするものであって、会社や上司、自分自身の心を犠牲にしてまで誰かのためにするものではないと考えます。

最後に

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
介護の仕事は、利用者の最期の人生を支える事のできる素晴らしい仕事です。
が故に、多種多様な人生を送ってこられてきた利用者、多種多様な考え方や価値観を持った職員が助け合いながら携わっている為、その数だけ壁に直面することも多いのが事実です。
介護士という仕事が好きだけど、そう言った理由で悩んでおられる方が、私のつたない経験がお力になればと、これからもできる範囲で更新していきたいと思っています。

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