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高齢者シェアハウスにひとりで泊まってみた 後編

こんにちは、永島たすくといいます。
作業療法士というリハビリテーションの仕事をしながら、NPOで高齢者の方々が住むシェアハウスの運営を行っています。

前回私が高齢者シェアハウスに体験宿泊するまでのお話と、シェアハウス「返り花西国分寺」の紹介を少しさせて頂きました。(前編はこちら↓)

今回はお待ちかねの後編、残りのお部屋紹介をしていきます。
それでは、はりきってどーぞー。

高齢者シェアハウスのお部屋紹介

前回シェアハウスの外観、玄関と紹介しまして、それでは各部屋の紹介をしてまいりましょう。

まずは入居者のみなさんが使える一階の共有スペースから、
ここがキッチンと食堂です。

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昨年10月に行ったクラウドファンディングで頂いた支援で、冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器等様々な家具を揃えることが出来ました。感謝でいっぱいです。
(クラウドファンディングの詳細はこちら↓)

コンロは高齢の方が使っても危険が少ないよう、IHのコンロを設置しています。

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続きまして入居のみなさんでくつろぐことが出来るリビングです。

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このシェアハウスの目玉として、こちらのリビング中央におはしますオーダー家具の「家具蔵(かぐら )」さんのテーブルと椅子を設置しています。
この椅子、なんかもうすごいですよ。木で出来ているのに、座り心地が良く、ずっと座っていたくなっちゃう。この座り心地は入居者の方達しか味わえない素敵な特典になっておりますよ。
こちらのテーブルと椅子もクラウドファンディングの支援で購入させて頂いています。

そして大事な水回り関係もお見せしちゃおうと思います。
こういうとこって、意外と気になりますからね大サービスですよ。

トイレはこちら、ウォシュレット付き、

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そして洗面所とお風呂はこんな感じ、

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お風呂の浴槽がちょっと縦幅が短いですがご愛嬌、
洗面所に置いてあるこちらの掃除機、これがなんとコードレス、コードに引っかかって転倒に繋がってしまうかもしれないので、こういう配慮が憎いね憎いねです。

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そして最後に入居者の方の自室を紹介していきましょう。
まずは一階の和室、

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基本的には自室の家具は入居者それぞれで、前に住んでいた家から持ってきてもらうか、新しく購入して頂くことになっています。

そして二階の洋室、

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もういっちょ二階の洋室、

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シェアハウスの周りにはマンション等の高い建物がないので、どの部屋も窓を開けると心地よい風が入ってきますよ。

以上「返り花西国分寺」のお部屋紹介でした。
素敵なお家だったでしょうそうでしょう。

これからの住まいの在り方を考える

この後編の記事を書いているのが2020年5月17日、本日午後に我々NPO煌めく返り花の2020年度定期総会を終えました。
昨年5月からNPOとして動き出した高齢者シェアハウスプロジェクト、無事に2年目を迎えることが出来ました。

ありがたいことに徐々に会員も増え、Facebookグループの参加者は300人を越え、このプロジェクトにたくさんの方々が賛同してくださっています。
しかし入居者の方々に入って頂くことが肝心要、まだ見ぬ「返り花西国分寺」の入居者さんに届くように、この記事がそのきっかけの一つになるとよいなと思います。

先日の理事会で改めて話し合ったこと、それはNPO煌めく返り花のテーマの一つである「高齢期の諸課題について若い内から考えられるようになる」ということは、これからの時代に大きく必要になってくる課題だということでした。

新型コロナウイルスにより、多くの人たちが自身の健康について向き合ったことと思います。
誰もがいつかは経験する「老い」や「死」、しかしそれは遠くにありすぎてどこか人ごとになってしまう。
今回のウイルスの蔓延は、その「死」や「別れ」に対する恐怖感を先取りするタイムマシーンに強制的に乗せられたような感覚でした。

きっと多くの人が感じたこの健康に対する意識の変容を、煌めく返り花は一緒に考えるお手伝いが出来るのではということが、我々NPOの共通の認識になったように思いました。
それはひいては煌めく返り花のもう一つのテーマである「高齢期の住まいの選択肢を増やす」ことに繋がっていくと思っております。

そんなこんなでお送りしてきたシェアハウス紹介、いかがだったでしょうか?
きっと近いうちにこのシェアハウスが、高齢者の方が自分たちの生活をシェアして助け合って生きていく、そしてそこに関わる関係者の我々もそんな人生の大先輩たちの生き方をシェアして、お裾分けしてもらいながら学び合っていく。

そんな面白い居場所になっていくと信じてやみません。

これを書いている僕は、明日から家族と離れたホテルでの感染予防生活season3が始まるので、応援よろしくお願いしやす。

ではまた。

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