宙ぶらりんなもの

みなさん、こんばんは。

たすいち
「キズツクキカイ」「お湯で流して」両チームとも2ステを終えました。

明日からもまだまだ続いていく。それでもそれが今までのように何事もなくで続いていくわけではない。むしろ今ここに辿り着けただけでも奇跡である。

「キズツクキカイ」、劇場入りしてからさらに繋がりが強くなったように思う。今回は明神家という家族が物語の中心になるのだけれど、その擬似的な家族をだんだんと本当の繋がりのように感じてきている。どこまでいってもそれは本来のものではなくて偽物だ、それをわかっていてもだ。劇中に感じている、父への母への兄弟への妖怪への気持ちは、偽物で本物だ。なんともいえないその感覚、それはそこにいるものしか感じえない不思議なもの。もしかしたら僕は、それを感じたくて演劇をしているのかもしれない。そんなことを今しみじみと感じる。

これからがどうなるかはわからない。でもどうなっても大丈夫なように僕らは対策をしてきた。だとしたらもうここは、いつも通り芝居をする以外にないわけで。僕たちがいてお客様がいて、その空間を特別視せず、ただただありのままを受け入れて、そこに立ち上がるリアルを生きていく。幕が上がりそして下がるまで、僕らがやることになんの変わりもない。

演劇なんてなくたっていいかもしれない。でもなくてもいいならあってもいいよね。謎論理かな。そんな宙ぶらりんなものを一生懸命やるってなんだか人間らしくて可愛らしいじゃない。

頂いたサポートは、今後の活動に役立てさせていただきます!