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MLB 野球マネージメントの進化!日本との比較から!

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#野村ノート #スタットキャスト

スポーツでは、やるのが好きなのはサッカー。野球はほぼ観る専門。だが小さいころから好きだった。野球が苦手になったのは中学生のころ肩を痛めてしまったから。ところが一時、地元自治会のソフトボールに誘われ入部した。遊び半分のスポーツとおもって入ったのだが、まるで逆。定期的に試合があり、勝つことを目的としていたのだ。そのためまた肩を悪くしてしまう。

*野球、日米による違いとは?
米国の野球、日本とは比べモノないものにならない勢いで進化している。その方法は、サイエンス・データを活かすというもの。それも一人に頼るのではなくて、複数の目でみておこなっているのだ。これを見ると、日本がいかに遅れているかがわかる気がする。ビジネスの世界で培われた手法が、野球にも使われだしたということだ。

尊敬してる野球監督に、野村克也がいる。彼は独自の目線で、今までにないプロ野球のカタチをつくった人物。データを重視し、そこからいくつもの基本となる考えを導きだした。いまMLBでやってること、ある意味では先駆者だったのかもしれない。自分が受け持ったチームの選手に、毎日座学で教えていたのは、いまでも驚くべきことと言えるだろう。

*MLB、監督の仕事は20%!
日本の野球では監督の経験者により勘によって采配をしているが、MLBでは全てデータにもとづいて指示がだされる。したがって作戦がうまくいかなかったとしても、それは監督によるものではない。あくまでデータによって裏打ちされたものだから、これは仕方ないという見方だ。

選手の獲得についても、今まではスカウトの長年にわたる実績によっておこなわれていた。しかしいまMLBではこれもデータ・アナリストの意見に従うようだ。日本においてもこの考え方は徐々に浸透はしてきている。問題は意見の衝突。しかしこれもMLBでは調整役がいるためにあまり問題にはならない。

*選手を再生するという考え!
弱小球団の監督となった野村克也。有力チームで、「お祓い箱」となった選手を次々に獲得し、再生させていく。その選手のどこに課題があるのか?どういう使い方をすればその選手の能力を発揮できるのか?そこを見極め、使ったということだ。

私が印象に残っているのが、次の三選手。小早川敦彦、遠山将志、そして山崎武司である。それぞれやウソとも思えるほどの活躍をして、人々を驚かした。まず小早から。1996年夏、広島から引退勧告を受けた。この時小早川34歳。江川を引退に追い込んだスラッガーとして名の知られた選手だった。野村は、ピッチャーが投げる球種の傾向を教えたようだ。これがズバリ当たり、再度ひのき舞台にもどった。

左肩痛でサイドスローに転向したピッチャー遠山将志。しかし全く結果を残せない。外野手にコンバートとなったが、1軍での出場機会もなく引退となる。しかし、野村克也は、この遠山の能力に目をつけたようだ。サイドスローで、シュートを投げれば、打たれるはずはないと…。これで遠山も復活する。そして松井秀樹キラーとなった。

山崎武司。自分の身体能力と、その勘だけで打撃をおけなってきたのだが、野村は山崎に配給を読むことを教える。これにより山崎もみごとに返り咲いた。プロ21年目の39歳で、パ・リーグ本塁打打点の2冠王に輝いたのだ。これもまさに野村マジックだった。

MJBにおいても、まったく同じことが今おこなわれている。データから有望な選手を見つけだすのだ。そして野村と同じように、ひとりずつ丁寧に再生をしていくようになった。野村がいち早くはじめたことに、ようやく気づいたといえる。

*データ・サイエンティスト!
米国ビジネス界では、いま引っ張りだこの職業。とにかく絶対数は足りていない。MLBでは2015年ころから積極的に使い始めている。それができるようになったのは、MLBが取りいれられた「スタットキャスト」というデータ解析ツール。レーダーやステレオカメラを使用して、選手やボールの動きを細かく分析できるようになった。

その結果、打者は何をすればチームにいちばん貢献できるのかがわかったのだ。今までは打者にゴロを打て!が当たり前だったが、ボールを打ちあげた方が良いことがわかる。ここから打者は「フライ」を打つことに専念するようになったのだ。これを「フライボール革命」という。ボールを打ち上げることで、安打やホームランになり、得点につながりやすくなる。

まとめ
私の座右の書、野村克也の書いた『野村ノート』。データ分析などという言葉すらなかった時代、野村ひとりが考えたモノだ。野村克也の様々な考えがまとめられている。野村克也は「野球選手は野球博士であるべき」と述べている。それほど野村は、真摯に野球とむきあった。

ビジネスにおいてもデータに基づく経営が求められている昨今。コンピューターを含めた電子機器が、これを可能にした。米国野球界では、電子機器を有した民間のトレーニング施設も流行しているという。高校生から一流のプロまでこれらをつかいパフォーマンスをあげている。日本でも、これを取り入れた球団がもうすぐ現れるだろう。

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