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『日本人にとっての栄養学』…基礎から学ぶ!その⑴

#栄養学 #日本人にとっての栄養学
#消化酵素   #食物繊維  

人を車にたとえれば、病院や医師は、修理工場や整備士ということになる。だれもが車を10年から15年も乗り続ければ、買替えということになるだろう。しかし、我々人の身体は、そういうわけにはいかない。日々メンテナンスし続けなければいけないということだ。

動物いや生物すべては、代謝し続けている。食べなければ、栄養を摂り続けなければ生きていけない。そんな事は誰もが知っている話しだ。しかし何をどのように摂るかを意識している人はどれほどいるのだろう。栄養学というのは、それを明らかにする学問である。この課題は人が死ぬまで求めなければならない知識。いつから学んでも遅いという事はないと言える。

*3大栄養素とは!
これは大概の方は知っているはずだが、脂質・タンパク質・糖質である。それぞれその役割を見ていこう。
・脂質とは、エネルギーを生み出す栄養素である。1gあたり9 kcalのエネルギーを作りだす。これはタンパク質や糖質の2倍となる。また細胞膜の生成や、ホルモンの構成成分にもなり、ビタミンの吸収や体温保持にも欠かすことができない。

・タンパク質は、人の各種臓器、皮膚、髪、血液などあらゆる組織の材料となる。また、ホルモンや酵素、神経伝達物質の材料にもなり、免疫や代謝、血圧、神経機能の維持にも関係する。

・糖質は、体内にはいり、最も早くエネルギー源となる栄養素。仮に不足すれば、意識障害になる場合もあり得る。

*酵素により分解吸収!
食物を摂り込むと、すぐに各種酵素により分解される。脂質は脂肪酸とグリセリンに、タンパク質はアミノ酸やペプチドに、糖質はブドウ糖や果糖になる。まず胃で分解、続いて十二指腸へ。さらに小腸に大腸それぞれの酵素の働きで、消化分解されるという。

その9割は、小腸から吸収される。残りの1割ほどが大腸より血管内の血液に取り込まれ肝臓へ行く。その肝臓から心臓を経て、体全体の組織へと運ばれる。タンパク質では腸で分解されたアミノ酸が、肝臓でペプチド(アミノ酸2個から10個の結合代)となって、体の部品となる。

*食べ物の消化酵素!
食物のなかにも消化酵素を持ったものがある。これを利用することで、吸収しやすいようにあらかじめ分解してくれるので、知っておくと良いようだ。例えばパパイヤ、これなどは3大栄養素を分解する酵素がすべてあるようだ。なかなか稀な食品と言える。タンパク質を分解するプロアテーゼがあり、脂肪酸(脂質)を分解するリパーゼもある。さらに糖質(デンプン)を分解するアミラーゼまで含まれているという。

他には、パイナップルにはプロメラインというタンパク質分解酵素がある。また梨にも、プレアテーゼのタンパク質酵素が入っているようだ。よく知られたものに「大根おろし」がある。これはジアスターゼといって糖質の分解酵素。うちの母がよく言ってたので覚えている。

*納豆の凄さとは!
3大栄養素のほかに、ビタミンとミネラルを加え5大栄養素というようだ。最近ではさらに植物繊維も追加し、6大栄養素が現在の考え方となっている。そこでこの納豆はとたんに注目を浴びたようだ。

この納豆には、6大栄養素が全てそなわっている食べ物なのだ。さらにタンパク質は価値が高いといわれている。人にとって不可欠な必須アミノ酸9種。それ全てが含まれているから、これはまさに凄いといっていい。

ある研究者の実験を紹介しよう。まず黒豆を生のまま飲みこむ。1時間後に、納豆ワンパックをこれも噛まずに摂り込む。さらに1時間して、今度は大豆これも生のまま口に入れ噛まない。そして翌日に便として出てきたものを観察したのだ。すると黒豆と大豆はそのままでてきたが、納豆は皮だけで形は全くなくなってたという。つまり、完全に消化されていたのだ。納豆はそれほど消化が良い。

*6番目の栄養素!
だいぶ昔のこと、日本が食べているゴボウを見て、欧米人が驚いたようだ。「木の根」と…。それほどゴボウという野菜を知らなかったのだろう。いま世界で注目されているのが、この食物繊維である。現代人にとくに先進国の人々、彼らの病気にふかく関わっていることがわかったからだ。

現代病は、ほぼ食べ物の摂りすぎから起きる。この食物繊維は、かりに摂りすぎた場合でも、吸収を抑えたり余分な脂質や糖・ナトリウムを体外に排出する働きがあるという事がわかって、世界で注目されるようになった。我々日本人が知らずに食べていたゴボウが見直されたということだ。

まとめ
日々私たちの体は代謝をし続けている。生きるためには食べ物を摂り続けるしかない。さらに健康的に暮らすには、何をどう食べるか!これも学んでおいて損はないだろう。この『日本人にとっての栄養学』、今後も考えていくつもりである。

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