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『登山・トレッキング』 遭難事故・死亡事故について考えてみる!

#登山 #トレッキング
#遭難事故  

今ブームとなっている登山やトレッキング。いままで全く関心がなかった人が続々と入ってきた。当然シロウトなのだが、こういう人たちが、山へ押し寄せたようだ。不思議なのは、山にはいくつもの危険があるということを知らないこと。ふつう何かを始めるのには、それなりの知識を得てからとなる。それがないのだ。

関東首都圏の人たちは、埼玉の山に登るケースが多いという。都心から1時間ちょっとで行けるからだ。この埼玉での遭難、ここ28年間をとってみても、毎年増え続けている。2023年は過去最多となった。遭難件数94件で、その人数は107名にものぼる。そのうち約3割が登山歴1年未満のようだ。

*低い山でも遭難する!
低いからといって侮っていると、痛い目にあうといっていい。確かに高い山に行くにはそれなりの技術と装備がなくては登れない。また、高ければ難所もそれだけ多くなるということも事実である。実際、これらの山での死亡事故は多い。

低山の場合でも、死亡するケースがないわけではない。たんなる道迷いでも、何日もそこから抜け出すことができなければ、死に至ることもあり得るのだ。初心者のケースでは、登山届すら出さない人も多いという。これも知識不足が原因。届けを出していなければ、救助には誰も来てくれない。

*登山に向かない人とは
次の5つの項目にあてはまる人は、登山向きの人ではない。⑴ イチから知識を学ぶ気のない人 ⑵持病持ちや体力そのものがない人  ⑶性格的に向かない人  ⑷仕事が多忙な人  ⑸高いところに苦手意識のある人!以上の人たちだ。それぞれ見ていこう。

⑴危険なことが登山にはかなりあるという知識を持つべき。登ろうとする山の知識、計画した時期に合わせた装備は何が必要とされるか!さらに天気についても学んでおかなければならない。事前に十分な知識をえる!そんな意識が必要とされる。

⑵死亡事故で結構あるのが突然死。軽い登山だからといって体調が悪かったり体力がなければ登山は難しい。無理をすれば命に関わると思って間違いない。

⑶気の短い人や乱暴な性格の人はやめるべきだ。そういう人は転倒もしやすく、滑落事故も起こしやすいと言える。また融通の利かない人を向いていないと言っていい。天気や急変した時などは冷静に対処できる人が登山には向いている。

⑷登山の予定を組んだとしても、実際にその通りできるとは限らない。何人かのグループで行動する時など、アクシデントがあれば日程の変更が余儀なくされる。予備日などを入れた、十分な時間が取れないなら、やるべきではない。

⑸恐怖心があると、かえって転倒事故や滑落事故につながると言える。足がすくんで動かなくなるからだ。こんな人も登山には向いてはいない。

*データからみた登山事故
過去に起きた登山事故の傾向みると大体のことがわかってくる。一番多いのが道迷いだと言われており、4割弱のようだ。転倒が17%、滑落が17%合わせて34%。さらに疲労や病気による事故が8%ずつで合計16%となる。

登山での死亡事故の3大要因は、第一が怪我。第二が心臓突然死。第三が寒冷障害である。人は体温が36度を下回ると危険な状態となり、35度ともなると死を免れがれなくなるようだ。これが寒冷障害である。一つの目安が身体の震え。ガタガタと身体が動き出し止まらなくなったら黄信号になったとみて良い。それを過ぎると赤信号、失神して死にいたる。

*利用価値のたかい登山アプリ
いまは優れた登山アプリが開発され、ほぼ無料で利用できる。これを使わない理由は無いだろう。とりあえず2つのアプリを紹介しておく。
⑴compass(コンパス)
⑵YAMAP  (ヤマップ)
どちらもこれ一つで登山届が出せるので、手間いらずだ。

これらアプリの優れた点は、登山道を案内してくれることにある。電波がつながらない場合、GPSで現在の場所を表示してくれるのだ。これで道迷いはなくなるわけだから、つかわない手はない。さらに天気情報も確認できるようだ。落雷や天候の急変にも対処できやすくなる。

まとめ
今年(2024年)ゴールデンウィーク中に登山で亡くなった人は多いようだ。やはり50代以上の単独で登ってる人が危ない。とくに多発したのが中部山岳エリアだった。

過去の死亡事故をみると、ベテランだからといって安全ではないと言える。ヨーロッパに比べて日本の登山関係者のレベルは低いとみられているようだ。山岳ガイドもその力量はマチマチとされる。誰かに頼って登山するという考えは持つべきではないとも言えるのではないだろうか!日本の登山関係者には、しっかりした資格制度をつくってもらいたいとも思う。

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