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絵本探求講座第5回を終えて

 4月から始まった絵本探求講座 第1期(ミッキー絵本ゼミ)の最終、第5回目の振り返りをします。8月6日(土)、北海道層雲峡のインフィニティアカデミア施設のリアル会場とオンラインによるハイブリッドで行われました。

①グループ発表

 これまで学んできたことを4チーム(5~6名)が、それぞれのテーマで発表をしました。持ち時間は30分。
・私はチーム2でした。チーム名は「ピース5」
・メンバーは、めめさん(FA)、わこちゃん、あいりーん、エリー、私の5名。(私だけオンライン参加)
・テーマは「技法の効果からみえてきたもの ~現代絵本から次世代の絵本~」 “技法のデパート”(命名はあいりーん)のような絵本を5冊紹介
 ⑴『おひさまパン』
  
めめさんのブックトーク

『おひさまパン』
エリサ・クレヴェン 作 江國香織 訳 
金の星社/2003年

 ⑵『ねるじかん』
  
エリーのブックトーク(司会も兼ねる)

『ねるじかん』
鈴木 のりたけ 作
アリス館/2018年

 ⑶『ブラック・ドッグ』
  ・
私のブックトーク(絵が細かいので、赤い矢印使用)と読み聞かせ
  あいりーんは、原書を購入し、比較。日本人には馴染みのないブラック・ドッグ伝説のことや作者などについて調べたものをパワポにまとめ、深掘りポイントを発表

『ブラック・ドッグ』
レーヴィ・ピンフォールド 作 片岡しのぶ 訳
光村教育図書/2012年(絶版)
ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品

 ⑷『はっぴーなっつ』
  『オレ、カエルやめるや』
  
わこちゃんのブックトーク(ロングセラー絵本や現代絵本には見られなかった新しい技法の絵本2冊)


『はっぴーなっつ』
荒井 良二 作
ブロンズ新社/2022年
『オレ、カエルやめるや』
デヴ・ペティ 作 マイク・ボルト 絵 小林 賢太郎 訳
マイクロマガジン社/2017年

 ⑸まとめとこれからの展望(めめさんから)
 ・探求の中で、能動的な技法が増えていることに気づいた。
 ・動画やメディアに慣れ親しんでいるデジタル時代の子ども達を意識して  いるのではないか?という仮説を立てたが、結論には至らなかった。
 ・いつの時代も絵本作家たちは、読み手の想像の世界が広がる絵本作りをしている。
 ・私たちは、これから多様性を求められる時代の中で、柔らかい心と広い視野を持ちながら、絵本伝道師として絵本の探求を続けていきたい。

②発表を終えて

 ポストモダンの現代絵本~最近出版されたものまで、技法のデパート絵本を探す作業はとてもおもしろかったです。チームで持ち寄った時も、時間の経つのも忘れて、それぞれが見つけた技法を言い合いました。知らなかった絵本にたくさん出会え、作者の様々な工夫に感動しました。
 私は、絵本出しも含めて、読み聞かせを担当しました。オンライン絵本会で経験しているので、自分の中では、カメラの性能については全く意識していませんでした。ところが、いつも使用している外付けカメラでは、細かい技法がわかりにくく、文字も鮮明に映りませんでした。これでは『ブラック・ドッグ』の良さは伝わりません。これまで映した絵本は、絵や文字が大きくて問題なかったので、気づきませんでした。それで、我が家の通信環境、外付けカメラを見直すことにしました。アクシデントの度にミッキー先生やチームメンバーに確認していただきました。ミッキー先生には、早朝から相談に乗っていただきました。いつも見守って下さり、早い対応に安心して学ぶことが出来ました。本番は100%良い状態でお届けできず、悔しかったけれど、アクシデントの分、私にとっては、とてもいい勉強になりました。オンラインで絵本を届けるということ、機器や通信環境はとても重要なこととこの時、強く感じました。やはり鮮明でないと伝えたい絵本の良さが半減してしまいます。
 チームの中で、私だけがオンライン参加でしたが、発表当日はメンバーから小まめにメッセージが入り、いつも一緒の思いで、本番も会場にいる感じでした。
 チーム2は、アイコンやチーム名を考え、ゼミが始まる前からコミュニケーションが取れていました。FAのめめさんのおかげです。事前の勉強会を毎回したので、頭の中を整理して、講座に参加出来ました。欠席した時のフォローもありがたかったです。発表に向けて、何度も打合せする中でコミュニケーションが活性化し、結束力が高まり、その中でチームはさらに構築されていったように思います。リーダーシップがあるめめさん、笑いのトークで場が和むわこちゃん、飽くなき探求心の持ち主あいりーん、美しい発声で無駄のないトークのエリーから、たくさん学ばせていただきました。絵本を通して信頼できる仲間と出会えた喜びを感じています。
 発表の中で「絵本をどうして好きなのですか?」という問いを投げかけたチームがありました。絵本を通して繋がる人や出来事からの学びが多く、自分の心を豊かにしてくれるからです。

チーム2「ピース5」


③第1期すべての講座を終えて

 この講座を受講してから「note」読書日記をつけはじめました。始めに立てた「自分と向き合い考えを深める。自分の言葉で表現できるようになって新たな自分発見をしたい」という目標に1歩踏み出せたのかなと思います。しかし、具体的目標の「学んだことを仕事や自分が関わっている活動に活かす」までは至っていないので、絵本の学びは継続していきたいと思っています。9月から始まる第2期の受講を申し込みました。
 言語化について、受講生のアウトプットを読ませていただき、同じゼミを受講していてもそれぞれの書き方のスタイルがあり、まとめ方は様々で勉強になりました。
 講座を通して、絵本を深く学ぶことで絵本を見る視点が増えました。そして、それ以外にもチームビルディング、通信機器、著作権のこと(録画不可)、ZOOMの使い方などの学びも私にとっては、大きな収穫でした。また、学ぶほどにわからないことが増えてきたように思います。一見関係ないように見えても、打った点が自分の中で繋がっていくと理解が実感でき、それは豊かさに繋がっていくのだと感じます。私の中の絵本が平面的なものから立体的になってきた、そんな感じがしています。

 ミッキー先生、チーム2「ピース5」の皆さんありがとうございました。

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