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元気のこと。

この子の名前は元気君。
レスキュー後、野獣先輩の家で数日過ごし 相棒宅に移動。

レスキュー直後、動物病院にて健康診断を受ける元気くん

警戒心が強く、慎重派が多い 村っこちゃん達ですが
元気君は最初からスリゴロの甘えん坊。
ただ 偏食がひどく、相棒は頭を抱えていました。

保護部屋に居た元気君ですが、甘えたくてよく鳴いていたので
「早く里親さんが見つかるといいね」と相棒と話していました。

そんな時、いつもお世話になっている Sさんからご紹介いただき
元気君は Kさんのお家の子になりました。

先住猫ちゃんの なっちゃん、ワンちゃんの マメちゃんも
元気君を受け入れてくれました。

大好きなお父さんにも、たっぷり甘えて 幸せな日々を過ごしていました。

仲良しの おともだちもできて、たのしい日々

譲渡から半年経ったころ、体調を崩し
受診したところ、腎臓が悪いことが分かりました。

私達は 元気君を返して欲しいと言いました。
通院や継続的な補液など負担をかけたくないと思ったからです。
Kさんは「元ちゃんはうちの子よ。返すなんてとんでもない」と。
当然ですよね。
バカなことを言ったと思います。

Kさんに負担をかけたくない私達は、
毎週補液をしに行かせていただくことになりました。

その後、補液は週2回になり。
すっかり上手になられたお父さんが 1回はしてくださることになったので
私達は 毎週土曜日に通っていました。

しかし、病は元気君の体をむしばんでいき
2023年3月7日17時頃、お父さんに抱かれたまま 息を引きとりました。

Kさんのお家に行き、たったの 1年で逝ってしまいました。
ただただ申し訳なく
「悲しい思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした」
と言うと お父さんは
「こんなに可愛い子と一緒暮らせて幸せだった。一緒に居た長さじゃないよ」
と涙されながらも おっしゃってくださいました。
お母さんも
「たくさんの思い出をもらいました。元ちゃんに感謝です。
会わせてくれた お2人にも感謝です」と。

偏食がひどく、亡くなる数ヶ月前からトイレも 出来なくなってしまいました。
きっと お世話するのは大変だったと思います。

大きな愛で 元気君をたくさん可愛がっていただきました。

元気君は、劣悪な環境の中で 長い間 苦しい思いをしてきました。
やっと掴んだ幸せでした。
きっと 毎日楽しくて仕方なかったと思います。

元気君は、火葬されて お空に登っていきました。
でも 私は、元気君の心は 大好きなご家族が居る お家にあると思います。

気持ちの整理がつかず… 元気君の死を受け入れることの出来ない私と相棒。
今日も 天気が良くポカポカ。
元気君、もう少し生きていたら春が来たのになぁ。

大好きなパパママと


*元気の預かりだった『砂川猫』さんのブログより転載

https://ameblo.jp/koume0418/entry-12793023139.html


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