部下の人生を変える力を持つ上司
良くも悪くも部下の人生を上司は変えてしまう。
私がサラリーマンの上級管理職だった頃、よく部下の管理職に言っていたのは、『部下の奥さんが買い物に行って、5円安いだの10%引きだのとくだらないことを考えずに、買い物に行った先にあったものを買えるようにしてやるのが上司の仕事だ』
今では通用しない言葉なのかもしれない。
部下が高い給料を持って帰れば、奥さんが苦労することはない、と言う意味で言っていた。
それでだ。
共働きが当たり前になり、家事や子育てなどは夫婦で分担。世帯収入も半々くらい。
より多く稼ぐことよりも、この価値観が重視される時代に変わり、ただ稼がせることよりも、休暇を取らせる、定時で帰らせる、なんてことが上司に求められている。
働き方改革により、年間の労働時間が減り、それでも生産量・売上が変わらないなら、勤務時間内での生産力を上げるしかない。
しかし、設備投資もままならず、ただ能力・知恵によって生産力を上げなければならない状況になっている会社も少なくはない。
そこでキモになってくるのが上司の能力。
それまでマンパワー頼り、KKD(感・経験・度胸)で自分はやってきたなかで、如何にして効率よく効果的に成果を部下に上げさせるか。
答えなんていくらでもある。
世代なんぞ関係ない。
上手くやれる上司、上手くやれない上司。
如何に部下の価値観にあわせたモチベーションUPのマネジメントができるか。
如何に部下の価値観にあわせることなく、モチベーション無関係に成果の上がる仕組みを作れるか。
どちらでもいい。
言われたことを言われた通りにやっていたら、多大な成果が出てしまうってのが最も効率がいいのだろうが、これはなかなか高難易度だ。
上司を必要としない部下もいる。
上司が不可欠な仕事もある。
上司の旗振りで動いた結果、部下が割りを喰うことがある。(私、部下として経験あり)
上司が立てた戦略通りに動いて、著しく業績を落とすことがある。(私、部下として経験あり)
あの時、逆らっておけばもっといい成果が出ていただろう。それによって人生の方向性も変わっていたかもしれない。
上司は預かった部下の20年後を考えて、物事に取り組んでほしい。
その部下がもし落ちぶれてしまっていたとするなら、上司である自分の責任であると考えてほしい。
なので、短期で見たときに、部下を思い向かない仕事から外すということも大事と言うことだ。
長期的に見て・・・も大切なことかも知れないが、時既に遅しとなる前に、部下の性質を見極め、20年後に今の会社に不要だと見極める力も必要だ。
部下にとっての幸せを実現する判断力があったのかは、時間が経たないとわからない。
だから、今に責任を持つしかないよね。
知らんけど。
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