相手の立場に立って物事を考える?ホントにできる?
高層オフィスのエレベーター。
エレベーターの中の男(A)
エレベーターに向かって走る男(B)
当然ながら、お互いの気持ちはわからない。
(A)は急いで30階のオフィスへ行きたい。遅れそうだ。ドアは閉まりかけている。
(B)は急いで20階のオフィスへ行きたい。遅れそうだ。【開】を押してくれ。
(A)は「早く閉まれ」という気持ち。
(B)は「待ってくれ、それに乗りたい」という気持ち。
あなたは(A)です。
(B)の立場に立って考えてください。
考えた結果、行動は変わりましたか?
あなたは(B)です。
(A)の立場に立って考えてください。
考えた結果、行動は変わりましたか?
条件により取る行動は様々だと思うのですが、「相手の立場に立って考える」とこはできても、多くの場合、行動は変わりません。
相手の気持ちを想像するだけで、それが確かなことではないと、自らの思考を都合のいいように変換してしまいます。
従って、『相手の立場に立って考える』ということは、『相手の立場に立って考え、相手にとって都合がいい状況を想像し、自らの行動を変える』ということなんです。
若しくは、『相手の立場に立って考え、それを相手に確認し、相手にとって都合がいい状況にする』ということでもあります。
しかし、人間は身勝手な思考をし、それを正当化してしまうものです。
『相手の立場を身勝手に想像し、自らの都合がいいように解釈して行動をしてしまう』ということです。
なので、『相手の立場に立って考える』って格好いい言葉ではありますが、実はかなりの高難易度の思考なんです。
と真面目に語ってみた。
そんな感じ。
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