石丸伸二に思うこと

広島県安芸高田市長の石丸さん。

YouTubeの動画などを通じて、彼の取り組みや、彼の人となりというものを 見てきた。

私よりも年下の彼だが、彼の部下として働いてみてもいいんじゃないか、と思うくらい尊敬できる人だ。

しかし彼がマネジメント力の高い人かと問われれば、決してイエスとは言えない。

少し申し訳ない言い方にはなるが、安芸高田市議会の高齢市議会議員とのやり取りを見ていて思うのが、あの程度の人間たちと対立構造を作ってしまうということは、明らかにマネジメント力が不足しているということになろう。

石丸くんの動画を観ていて思うことは、 正しいことを正しいこととして、ストレートにまっすぐ物事を進めようとしている。

そのやり方で物事を全て問題なく押し通すことができるのであれば、それはそれでいいのだろう。
しかし 安芸高田市議会の様子を見ていると、市長がやろうとしていることが議会によって潰されていることがしばしばある。

結果的に、それは目的が達成できていないということであり、その手段に誤りがあるということになる。

正しいことを正しいこととして、ど真ん中ストレートでそれを進めようとした時に、感情的に反対をしてくる人間は少なからずいるわけで、そんな時に必要になってくるのが、裏工作や 根回しである。
石丸くんから言わせれば、裏工作や根回しをしなければならないようなこと自体が間違っている、という風に言われるのであろう。

しかし今の状態を見て、決して好ましい状態であるとは言えない。
道の駅に無印良品を誘致したり、認定こども園の結論がダラダラと先延ばしになったりしているということについては、単に石丸市長の足を引っ張ろうとしている議員たちの感情論が邪魔になっているからである。

マネジメント力の高い人たちからすれば、道の駅に無印良品を出店させたり、認定こども園の話を前に進めることなど、そう難しい話ではないはずだ。

石丸市長は人の感情をうまくコントロールすることができていない。
相手が不快に思うであろう感情をうまくコントロールして、自分の導き出したい結論を相手に出させるということが、マネジメント力が高い人がやれることだ。

一般常識的に言えば、石丸市長は 真面目で能力が高く、知識もある人なんだろう。
そこは私も否定はしない。

しかし彼が安芸高田市の2期目の出馬を断念したというのは本人もきっと疲れ果てているのであろう。
口ではいろいろなことを言うだろうが、結果的に自分のマネジメント力のなさが引き起こしていることについて、 反省はするべきであろう。

国政に出る、などの話も出ているが、彼は決してマネジメント力の高い人間ではないため、マネジメント力の求められる仕事というものに携わる必要はないと思う。

彼は彼の能力を活かして、お金を稼ぐ 仕事というのは他にいろいろある。
金融アナリストでもいいし、テレビのコメンテーターでもいいと思う。

政治家としてやっていくには、彼の真面目さ、直向きさ、というのは不向きなんだと思う。

いずれにしても、安芸高田市長の2期目の出馬を断念したということのようなので、安芸高田市が衰退の一途を辿るのは間違いないことであり、私には全く関係のない地域ではあるものの、安芸高田市の今後の動向を観察していきたいと思う。
そして同時に石丸さんの今後についても注視していきたいと思う。

あと本音を少しだけ言わしてもらえば、反石丸派の議員や市民オンブズマンの団体などが、してやったりの顔をして、能力もないのに、また税金を使って大金を稼いでいく環境を残してしまうということについては、少しがっかりする。

そんな感じ。