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『暗雲』PL 30節 3/31 Brentford vs Man United [マッチレポート]


展開予想(3月30日時点)

直近リーグ5試合の結果
Brentford[15th] 4敗1分
vs Man City[A] 1-0 L
vs West Ham[A] 4-2 L
vs Chelsea[H] 2-2 D
vs Arsenal[A] 2-1 L
vs Burnley[A] 2-1 L

Man Utd[6th] 3勝2敗
vs Aston Villa[A] 1-2 W
vs Luton[A] 1-2 W
vs Fulham[H] 1-2 L
vs Man City[A] 3-1 L
vs Everton [H] 2-0 W

シーズン残り10試合。互いに勝利が欲しい。
プレミアリーグはインターナショナルブレークを挟んで今週の30節を含め、ラスト10試合。ユナイテッドは逆転CLへCL圏内まで9ポイント差、ブレントフォードは15位ながらも降格圏のフォレストと勝ち点差はわずかに5。両クラブともこの試合で勝ち点3を取り、シーズン終盤へ弾みをつけたい。

オールドトラッフォードで行われた前回対戦では、もはや今季のユナイテッドの得意芸と化したマクトミネイの劇的2ゴールで逆転勝利を収めたユナイテッド。試合前の会見では、守備の中核であるマルティネスの復帰を示唆する発言があったが、コンディションは不明。ここ最近チームのベストパフォーマンスを続けているメイヌーは体調不良との情報。依然としてチーム状況は良いとは言えないが、直近のカラバオ準々決勝で、リヴァプール相手にホームで粘り勝ちを見せた勢いそのままに逆転CLへ是が非でも勝ちが欲しい。
一方でブレントフォード。リーグ戦ここ6試合で勝ちがなく。チームとしてどこか噛み合っていない状況が続いている。今節では、1月の加入後攻撃面でアクセントを加えていたレギロンがレッドカードで出場停止。直近の結果を鑑みるとチーム状況はユナイテッド以上に悪いと言えるが、エースのトニーや得点源の1つであるエンべウモらを中心にホームでは勝ちを狙うだろう。

展開としては、保持のユナイテッド、カウンター狙いのブレントフォードの構図が続くだろう。平均インターセプト リーグ2位のブレントフォード。中盤で引っ掛けて素早い攻撃は1つの狙いだ。ユナイテッドは攻撃、特に得点に関するチームスタッツが上位チームの中では軒並み低く、攻撃への課題を多く残す。もはや下からの繋ぎからのゴールは誰も期待をしていないだろう。この試合でも高速の前線を武器に隙を突いたカウンターからゴールを生みたい。

スコア予想 1-2  (トニー)(ガルナチョ、ホイルンド)

スタメン予想

1st half

メイヌーは問題なくベンチ入り。マルティネスがベンチに入りそれ以外は通常通りのユナイテッド。ブレントフォードの前節からの変更点は中盤のオニェカが20歳のヤルモリュク🇺🇦に。

スターティングラインナップ

ゲーム展開
ユナイテッドは4-2-3-1配置のまま自陣でのリスクは避け、オナナからホイルンドへフィード。その2ndボールを拾って前進する形。ブレントフォードは前線からのプレス時、中盤はマンツーマンで捕まえる形。PA付近では5-3ブロックを組みながら2Topへのフィードを狙う。しかし意外にもGKからのビルドアップはブレントフォード、両WBを上げてGK +3CBで丁寧に繋ぐシーンも。2Topが中盤にタイミングで落ちてきて、縦パスを刺しながら前進できていた。


ミドル以降に見られない攻撃プラン
ユナイテッドの今シーズンの課題。上位チームの中でも圧倒的に点が取れていない現状(1試合平均ゴール数1.4 リーグ15位)がこの試合でも露呈した。GKからのフィードをうまく回収でき、ミドルゾーンへ進めたとしてもその先のビジョンが見えない。試合を通して5-3ブロックを組むブレントフォードに対して構えられた状態からチャンスを生み出すことはできなかった。

プランなし

5-3ブロックを崩すことはどのチームでも容易ではないが、例えばブレントフォードが2試合前に対戦したアーセナルの先制点が生まれる前のシーン。中盤からライスがPA内に侵入することでプラス1を生み出し大外にフリーを生んでいる。ユナイテッドにも後ろからのランニングで5枚のDFラインを乱す必要があった。

後ろからのプラス1

さらには典型的な形としては、中盤の選手がポケットへランニングしてCBの1人を釣り出すという形だ。それにしても今季のユナイテッド(今季に限った話ではないが😅)前線の選手が足元で要求する傾向が強く(特にリトリートしてくる相手には)攻撃が鈍化してしまっている。

5Back攻略法1

狙いが見えない前線からのプレス

ブレントフォードは下からのビルドアップ時3CBで、両WBは高めの位置で幅を取る形。ユナイテッドはその形に対し、中盤をマンツーマンで捕まえるが両脇のCBにボールが出た時、WGがプレスに出てしまい簡単にWBを使われて前進されるシーンが散見された。プレスの形が場当たりでボールへただアタックする状態のような形になっていた。

ブレントフォード前進の形
狙いの見えないプレス

2nd half

ゲーム展開
大きくは前半とは変わらない。しかし、支配率のスタッツはブレントフォードへと軍配。(1st BRE 43% MNU 57% 2nd BRE 52% MUN 48%)ヴァラン以外のスタメン全員がインターナショナルウィークへの召集をされたユナイテッドは、疲労の影響か、後半は集中力を切らした軽率なミスが増加。(パス成功率 1st 86% 2nd 71%)それにより主導権が目に見えてブレントフォードへと推移。ピンチを多く招く結果となった。(ゴール期待値xg BRE 2.01 MUN 0.50)

怪我明けで見せたマルティネスのストロング
ユナイテッドはリンデロフが試合途中で筋肉系のトラブルを示唆するジェスチャーを見せたため怪我からの復帰で久しぶりのベンチ入りとなっていた、リサンドロマルティネスを69分から投入。フィジカルコンタクトとポジショニングを見ているとコンディションはまだまだ60%くらいといったところか。しかし少ないプレータイムでもマルティネスの良さが現れたシーンがあった。ロングボールが前線に蹴られた後のシーン。右CBのマグワイアがまだフレームアウトしているのに対し、マルティネスはラインアップを行い画面内に写っている。意識の問題ではあるがこの細かなラインコントロールがユナイテッドの攻撃の分厚さを生むのである。

マルティネスのラインアップへの意識

エンべウモの怖さ、トニーの個人能力
ブレントフォードとしては得点こそ奪えなかったものの概ねプラン通りにゲーム運びをできていたと見える。そして71分ウィッサに変えてエンべウモを投入。この交代もおそらくプラン通り。得点へ攻撃のギアを上げた形。交代後のエンべウモは躍動。チャンスクリエイトはもちろん、背後へのランニング、シュートはポスト直撃。終始脅威となった。

しかし96分、ユナイテッドはマウントの移籍後初ゴールで先制。ブレントフォードは勝ちに値するゲームをしていただけに一瞬の隙を突かれたもったいない失点となった。

この顔にもなります

アウェイで3ポイントを持ち帰るかと見られたが試合は終わらなかった。
局面を打開したのはエース、イヴァントニーだった。
やはり90分を回り疲労もある中で、狭いスペースでボールを丁寧にコントロールし、中に折り返した。マンオブザマッチ級の活躍をしたかと言われればそうではないが、一瞬で仕事をやり切るあたりはプレミア屈指のストライカー性能を感じさせる。

同点弾直前のシーン

気になった選手

No.23 ルイス・ポッター(Lewis-Potter)
今季リーグ戦29試合の内22試合プレー。スタメン出場は10試合にとどまっていたが、この試合では左のWBとしてスタメン、87分までプレーした。展開と噛み合わせ的にフリーでボールを持てる場面が多く、小柄ながらもクイックさと積極的なドリブルで脅威となっていた。雰囲気的には、アトレティコのリケルメのような感じだろうか。これからに注目したい。

まとめ

今試合でもユナイテッドは被シュート31本。ここリーグ4試合で被シュートは約100本と安定した試合運びができているとは言い難い。
インターナショナルウィーク明けということを加味しても、今日のような見どころに欠くゲームをしているとユナイテッドの未来、テンハフの未来は明るくないだろう。

読んでいただきありがとうございます。
アドバイス、意見よろしくお願いします🙇

Next match 4/5 vs Chelsea [Premier League 31]


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