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母:近況

(父母生前の日記:覚え書き)

 いつものように朗らかに明るく

わたしの名を忘れようと、迎えてくれる喜ぶ母の姿があるものと

思って疑わず・・その日も少々わたし自身が辛かったが、

顔を観たくて立ち寄った。

骨折後、かなり回数減、申し訳なさが常に心にあり、自己満足かも知れない、がー

母の笑顔を見れるものと信じていた。

しかし三日前の母は・・

ただベッドで呻き声をあげるばかり。

苦しそうに顔を歪めていた。

ホームお抱えの医師を呼び、状況の変化を問うも

「よう食べるきねぇ。食べ過ぎて苦しいんやないか」と!!

嫌味ったらしく言う。わたしがいつも差し入れすることを

苦々しく思っている相性の悪い医師だ。

それにしても、だ!

その後、あまりの容態変化に救急車で搬送されるに至った母の変化、状況、

園の対応はあまりに不実ではないかっ。

それでも医師かっ!

下血・嘔吐・腹部激痛・発熱。当然もっと前から在った筈だと搬送先の主治医曰く。

あまりに腹立たしく園の看護師長に後日事実関係を問う。

「下血・・二度くらいですかねぇ。でもオンナですから、下血とは限らないわけで・・」保身、言い訳、たらたら。

血尿であれ婦人科系であれ、それをチェック、対応するのがあなた方の職務でしょうが~っ!


母は2週間程度、断食と点滴投与で様子見。

手術するや否や、搬送先の主治医は迷っている。そもそも内視鏡検査せねば、

病名も判明しないわけで。

痛みを抑えるため、状態安定の為、2週間。その後も、高齢と認知症を抱える母に

手術どころか、検査も耐えられる否や、と主治医曰く。

現状、「虚血性大腸炎の可能性高し。閉塞、潰瘍etc.重篤な場合も在り得る」と。


要はまだ分からぬということだ。


点滴される母を見ていると涙が滲む・・

細く青い母の腕。寝息の可愛らしさ。


眠っててね、そのほうが楽だから、おかあさん。


選択を家族も迷っている。ハイリスクを冒し手術するより

痛みが治まれば、少しばかりの安穏と優しいときを過ごすことのほうが

母にとっての良き時間となるのではないか・・?

母の命の決断か・・辛い。


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