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溢れよ

*泥の中から出て来ながら、蓮は美しい花を咲かせる。 

だが、その蓮の花の鮮やかな赤色を、

叛逆者の血しぶきと見るか、生身の喩えと見るか、

エロチシズムの煩悩と見るかは、私たちの自由というものでなければならない*

            (寺山修司)

赤、白、黒、極彩色、淡色

直線、曲線、円、角、対称、歪


カタチにせよ色にせよ
それらは、それを観る方の
心の有り様に
あるということ
思考も感情も同じく

画一的なる
唯一無二の真など無いのだと
常々思うわたしは
上記の寺山修司の詩に出会ったときいたく感じ入ったのである


溢れよ

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