月は招く

いつも　その荒ぶる魂が

それゆえに
アナタを蝕み哀しませ

けれど

その熱情が

アナタを形成するにおいて
何より必要だという
この相反

聖なる白と邪悪な黒

いえ、全てを覆い隠し包む黒の許容

嗚呼
アナタがかくも喜び
ワタシの色に共振した日から

年月が距離が
二人を別ち

交わす言葉も声も音も無くとも

ワタシは
アナタの知る元始の月となり
このココロのありったけ

アナタに光の粒子を

月は招く