クラブ活動と私#2

※前回のあらすじ※

美術部と文芸部と漫画研究会と軽音楽部と茶道部とゲーム研究会とその他諸々、全部足して何も割らない。


『創作部』…そこは面白可笑しい感性を持った、それでいて”なんとなく周りからは浮いている”、そんな”はみ出しもの”達の集まり。

今回は私がそこへ入部したキッカケのお話。

高校へ入学して数日後、私は同じ中学出身の友達と放課後にクラブ見学に廻っていた。
私は小中と卓球部に所属していたのだか、他の連中は帰宅部組。言ってしまえば私が卓球部を見に行くのに付き合ってくれている、そんな感じで校内を巡り始めた、のだが・・・。

この卓球部の練習場所に”ドン引き”した。
我が母校の体育館は入口のすぐ脇に階段があり、2階にあたる部分に放送室と体育館の周囲にあるテラスへの出入口があるのだが、卓球部はその放送室前の踊り場のような狭いスペースに、卓球台を半ば無理矢理1台置いて練習していたのである。

イメージとしてはこの辺り…

早々に卓球部は諦め(笑)、興味本位で色んな所を見て廻ることにした。私以外の面子は皆絵を描く人達だったので、美術部のことは多少なりとも念頭にあったようだった。

校舎の5階、美術室や音楽室、書道室など芸術関連の特別教室を一通り見て廻ったのだが、その最後、書道室の入口に見慣れない言葉があった。

『創作部』。
さてはて、ナンジャラホイ?
4人で不思議そうな顔をしながらとりあえず覗いてみる。
そこにはいろんなジャンルの展示品があった。

美術部で見たものとは趣の違う”絵画”というよりは”イラスト”チックな絵、『ご自由にお読みください』と置いてあるマンガと文筆集の冊子、テープでリピート再生されている音楽、美味しそうなお菓子の写真、戦車模型のジオラマにダンジョンズ&ドラゴンズ関連のメタルフィギュア。

・・・なんでこんなところにメタルフィギュアが?!

そう、この4人連れ、中学のころからテーブルトークRPGを、特にD&Dをプレイしていた仲間である。
そんなものが展示してあったら当然足が止まる。

そこへ同じくクラブ見学に来ていた(そしておそらくその時点で入部を決めていた)別の1年生から目ざとく声をかけられた。

「貴方は暗黒神ファラリスを信じますか?」

#3へ続く

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