Ramberk【ランベルク】と私②


※前回のあらすじ※
絶賛厨二病の高校生”私”は物語の紡ぎ手となるべく
戦士ランベルクとして冒険の旅に出ましたとさ。

剣と魔法の世界に飛び込んだ我が分身ランベルクは音を巧みに操る陰気な魔術師やゴリマッチョな神官、陽気なドワーフ達と冒険を重ね、読み物として発表するための物語の下地を作りあげていった。

この時の冒険を私や仲間たち、そしてゲームマスター(ものすごくざっくり言うと脚本家兼審判兼エキストラ!)はとても気に入っていて、卒業後も度々「あの時は実はこうで…」などと話していたものである。

それ以降、私はRPG等でキャラクターに名前をつける際はいつも『ランベルク』と名付けていた。

やがて”ランベルク=Ramberk”は別の世界で更なる大きな冒険、そして様々な出会いや別れ等を経験していくことになる。
その舞台はMMORPG『ファイナルファンタジーXI(以下FF11)』だった。

知人からのススメで初めて足を踏み入れたオンラインゲームの世界は必ずしも楽しいだけのモノではなかった。
ずっと一緒に冒険してきた仲間が仕事の都合で引退することになった時は本当に寂しかった。
時には所属するグループで意見のくい違いから揉める事もあった。
まさに”現実世界の縮図”とでもいうべき世界がそこにはあった。

それでもヴァナ・ディール(FF11の世界)に居た日々は今思い返しても本当に楽しかった。
あれほど思い出深い経験はそうそう得られるものではない、そう断言出来るほどに。
どこぞのCMに『思い出はプライスレス』というキャッチコピーがあったが、まさにそんな感じだった。
引退してから十数年、いまだに連絡を取り合う戦友もいるくらいである。

こうした二度の冒険を経て、ランベルクはもはや自分にとって”セカンドネーム”とでも言うべきものになっていた。

私にとって最早切っても切り離せない存在、それがRamberk【ランベルク】なのである。

…男ってヤツはどこまでいっても厨二病らしい(笑)

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