【休職日記10】最終回。

10本書きたいなと思っていた休職日記はギリギリ10本で終わりにします。
ご覧いただきました皆さま、ありがとうございました。

時期も内容も伏せますが、この春のどこかで仕事を始めます。結局復職はやめ、転職しました。その理由は新しいことを始めたかったからであり、前の仕事が嫌だったというわけではありません。むしろ続けられるものなら続けたかったと今は思っています。
ただ、転職先では私がやってみたかったことを叶えられるので、とても楽しみにしています。長い人生、ちょっとだけチャレンジしてみようと思い選択した未来です。頑張りたいと思います。

さて、私は結局「原因不明の双極性障害」で休職をしました。よくある仕事のストレスだとかで現場
から離れたわけではありません。
そこで出てくるのは、果たして次の会社でちゃんと働けるのかという不安です。
服薬治療で躁鬱の波は抑えられていますが、今でも調子が悪い期間は時折発生しており、今後そのような状態になった際に働くことを続けられるのかが心配です。
原因不明だからこそ、避けるべき事象が何かがわからないのです。

私としては、第一に仕事を頑張りたい、第二に生活リズムを守りたいと思っていますが、おそらくこの考えでは後に無理をしなければならない日が訪れるでしょう。一時的な無理であれば休日にリカバリーできますが、そうでなければ休職前のように戻るだろうと考えています。

休職前の私、それはまるでロボットのようでした。自分の視界がふわふわして、スクリーン上の映像を見ているような感覚、自分がここにいてはいけない存在であるような感覚、ゲームのキャラクターのように自分を自分で操作するような感覚を持ちながら、なんとかその場その場をやり過ごしてきました。それは離人症と呼ばれるものに近いように思いました。

あの頃に戻るかもしれない
それは私にとって恐怖です。杞憂であればいいけれどと思いながら、ついネガティブな思考に陥ってしまいます。

仕事してみないとわからないけれど、私の課題はいかに自分で自分を保てるか、だと考えています。自分を保つとは、自分の感情、意見、欲望を大切にすることだと思います。
そこでこれからは、基本的には自分に厳しく、でもほっとひと息つきたいときには思い切って自分の願いに耳を傾けてみようと思います。
そう言ってすぐにできたら苦労はしないのですが(笑)
少しずつ、自分がいったい何を考えているのか、わかるようになれたらいいなと思います。



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