【マイ落語ベスト　日々更新】

はじめに

お久しぶりです。野口萌花です。
素晴らしいことに、趣味が増えました。これまで酒と演劇だけだったのに、この数か月でそこに『落語』が加わったのです。

所属していた学園座の公演で噺家の役をやったのですが、そこで落語めいたことをしなくちゃいけませんで。その関係で1~3月にかけてほぼ毎日1~以上の落語を聴いていたのです。もとも興味はあったんですよ。落語を下敷きに芝居を書いたこともあるくらいには。

いやあ落語ってのはいいですね。
面白い。
同じお話でも話される噺家さんによって味が全く違う。笑いどころがたくさんある話もあれば、怪談噺のようにぞっとするものもあり、人情噺のように感動するものもある。
私Spotifyに「落語履歴」なんてプレイリストを作って聴いた落語をそこに入れていってるのですがつい昨日その総曲数が150曲を突破しました。時間に換算すれば76時間47分。よう聴いたなあとも思いつつ、まだまだ足りない。もっと聴きたい。最近は寄席なんかにも行くようになって。そうそう、古典つながりでこの前は歌舞伎を見に行きました。
中高生のとき、そういった古典芸能にお金と時間を使える余裕のある人間になりたいとふんわり思ったんです。今そこへの道を踏み出している気がして嬉しいです。

さて、表題の通り日々色んなお話を聞いていると「特にこの話好きだなあ」と思うものが出てきます。
それを挙げていこうというのがこの記事の目的です。

それじゃあいってみよう！

マイ落語ベスト　2024/3/27ver.

お見立て・・・やり取りが痛快。
芝浜：しばはま・・・サゲに滲む雰囲気がたまらん。
品川心中：しながわしんじゅう・・・とくにロングバケーション。後半が笑える！
江島屋怪談：えじまやかいだん・・・歌丸師匠の語りがおどろおどろしく良い。
崇徳院：すとくいん・・・サゲの綺麗さ
ウツセミ～源氏物語「空蝉」より～・・・こちら新作。柳家喬太郎さんです。この噺の枕がとにかく笑える。
紋三郎稲荷：もんざぶろういなり・・・サゲが綺麗。
掛取萬歳：かけとりまんざい・・・不動のベスト。
夜鷹そば屋：よたかそばや・・・大感動です。雲助さんの語りが泣かせる。初めて落語で泣きそうになった。
宿屋の仇討：やどやのあだうち・・・こちらも最近のブーム落語です。
雉子政談：きじせいだん・・・ふとしたときに聞きたくなる政談もの。こちらも喬太郎さんの語りがいいんですよね。
唐茄子屋政談：とうなすやせいだん・・・こちらも政談。政談いろいろ聞きましたがそのなかでもとくにしっかりとしたドラマですよね。笑いもありつつ、後半のシリアスなところではしっかり重みを残す。さん喬さんのしか聴いていませんが、他の方のも近々聴きます。
紙入れ・・・いっときすごくはまってました。歌丸さんの語りがいいんですよ。
笠碁：かさご・・・落語には珍しくあまりそそっかしくないお話。人物がご隠居さんたちというのもあるんでしょうか。
鰍沢：かじかざわ・・・個人的にすごくびっくりした落語ですね。しっかりドラマだし、展開にしても。なんというか衝撃と言った方が近いでしょうか。
鼠穴：ねずみあな・・・こちらも人情噺部門ではかなり聴きごたえがあった覚えがあります。
お初徳兵衛・・・これ語らずして終れません。これ、本当にいいお話です。胸キュンしますよ。まじで聴いてほしい。
ちきり伊勢屋・・・これも重厚なドラマです。情景がしっかり浮かぶ中展開される人間ドラマ。胸キュン、感動、そして待ち受ける驚きの展開。聴いていてここまで振り回されるお話はそうそうないのではないかという具合です。
孫、帰る・・・こちらも喬太郎さんの新作。笑いどころもあるものの、やはり後半に待ち受ける以外な展開。サゲも綺麗なんですよね。
落語の大学・・・こちらも喬太郎さんです。色んな落語のネタがちりばめられていて、どれだけわかるか試されている気になる。ぜひお手合わせしてみてくださいな。
明烏：あけがらす・・・これを語らずして終れません。誰のを聴いても面白い。とにかく聴いてほしい。
鬼背参り：おにせまいり・・・ここ最近聴いた落語のなかで一番ぞっとしましたね。最後は人情で終わるのですが、それでもこれ夜聞いたら眠れませんよ。お覚悟がある方はぜひどうぞ。
寝床・・・これまた一級。だーさまが可愛いのなんのって。やり取りが本当に笑えます。
真景累ヶ淵～豊志賀の死～：しんけいかさねがふち～とよしがのし～・・・言わずと知れた「真景累ヶ淵」の第3幕です。これで芝居書いたんですよ。
豊志賀ちゃん・・・三遊亭白鳥さんの新作でしょうね。元ネタを知ってるだけあってめちゃくちゃ笑いました。

太字にしてるのは特に好きなやつ。まあ時期によって変わるんですけど印象に残ったものは覚えてますよね。

この調子で落語連載でもしましょうか。
語り尽くせないもんで。