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創り出す時間

先日、初めてcreemaで買い物をした。

以前からアプリで、色々な作家さんの作品を見るのが好きだったのだけど、

なんとなくコートに付けるブローチが欲しくなり、

creemaで色々見ていたら

「ああ、綺麗だなぁ。。」と思うブローチを見つけて、
買ってみることにした。


届くまでは、大丈夫かなあ。。と不安だったけど
届いたら、市販の商品とは違う温かさを感じて
付けて出かけるのが楽しみになって、

「買って良かった。。」

って思ったのと同時に、

「やっぱり作家さんの手作りっていいな」

そう思った。

そうして

年末だからと部屋の片付けをしていたら

クローゼットから大量の毛糸が出てきた。

ずーっと前に買ったきり、編んでいなかったなあ。。と改めて埃被った毛糸の入った紙袋眺めて。。
せっかく、こんなにあるのだし
ちょっと編んでみようかなと、30年ぶりに笑
毛糸を出してみて作り目から始めてみたら。。

自然に指が動いて驚いた。

「ああ忘れてなかった。。」

思わず呟いて

ふと
「またセーターでも。。編んでみようかな」

と思い立って、ちょっと編み始めた。

不器用なわたしは

子どもの頃から

「あんたはぶきっちょなんだから!」

ってよく言われる子だった。

わたしは元々は左利きなのに、

無理やり母に矯正されて

右利きにされたのもあって

何をやるのも下手だった。

ただ、母が編み物してると、自分もやりたくて
よく

「教えて」って頼んでた。

母は戦争を体験したのもあって

物を捨てられない人で、

自分のセーターを解いては、
編み直して、よくわたしや姉のセーターやベストや帽子を編んでくれた。

わたしはそれがすごく嬉しかった。

「どこにも売っていない、母が作ってくれた
わたしだけの一点もの」

それが何より、わたしの着る時の気分を上げた。

母は「お母さんのは自己流だから合ってるかわかんないわよ」

とかいいながらも編み方の基本を教えてくれて、下手なりに母のいらなくなった毛糸をもらって何度も練習編みして、
私も
若い頃はセーターを編んだりしてた。

だけど、いつの間にか

すっかり編むこともなくなって毛糸の存在すら忘れてた。

だけど、毛糸や道具を捨てずにいたのは

やっぱり編み物は好きだからだったのかもしれないなと思う。

だから、いまも編み方を忘れていなかったことがなんだか嬉しかった。

とはいえ。。

老眼で
ちょっと編むだけで目はしょぼしょぼで笑

肩は凝るしで

母がわたしの今の歳だった頃

よくあんなに編んでたなと今更ながら思う。

「ねえ、ここどうやるの?」

とはもう母に訊くことは出来ないけど。。

懐かしく昔を思い出しながら、 

のんびりと、そして無心になって編む冬の時間も
いいものかもしれないなあと思う。
(編み上がるころには冬はきっと終わってるだろうけど笑笑)


何かを創る時間てやっぱりいいね




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