見出し画像

ドイツの「すごい!」ところ

夫がドイツに住んでいた頃、ドイツの話をよく聞いた。ドイツの素晴らしいところは、なんといっても「ワークライフバランスがいい」ところだと私は思う。

有給休暇

夫の赴任先の会社では、有給休暇が年30日あった。日本で働いていた時は、年に20日だったので、10日増えたことになる。
そして、12月に次年度の有給取得計画を提出するそうだ。30日分。計画なので、確定ではなく変更はできるそうだが、「えー!? 来年の分をもう決めるの?」と、驚いた。

ドイツでは、休暇(Urlaub)で2週間休むのは普通で、長いと3週間休む人もいるそうだ。だから、気候がよくなる5月ごろから欠勤する人が増える。
「そんなに長く休んで仕事は大丈夫なの?」
と聞くと、
「仕事上のペアの人が決まっていて、休んだ人の分をペアの人がカバーすることになっている」そうだ。もちろん、すべてをカバーできるわけではないから、残りの仕事は休暇から帰ってからするそうだ。

「休んで旅行に行くの?」と聞くと、
「旅行に行く人が多いよ。でも、1週間旅行して、あと1週間は家で休む(?)人もいるよ」とのこと。

実際、ドイツにいた頃、夫はよく休みをとっていた。子どもたちや私の休みに合わせて休暇をとってもらい、ドイツで一緒に旅行することもできた。

でも、一番驚いたのは、「休暇」と「病欠」が分けられていることだった。
「休暇」は「休暇」で30日間、「病欠」は診断書があれば別扱いになる。
だから、病気になっても「有給休暇」を使う必要がない。病欠の分の給料は保証されているのだ。30日間の休暇は、楽しいことばかり(?)に使えることになる。すばらしい!

ローテンブルクのお店

学校の休み

ドイツの学校の休みは、州ごとに違っている。西の方から順番に休みが始まるそうだ。夏休みの始まりが1週間ずつずれるので、一斉の休暇より、混雑が起こりにくい。

また、夫の会社では、休暇の申請をするときに、子どもがいない人はできるだけ、学校の長期休みを避けて休暇を申請するように頼まれるそうだ。そうすることで、社員の休暇を分散し、業務に支障が出にくくしていたそうだ。

ローテンブルクの街並み

残業

夫の会社の勤務時間は
月~木曜日  7:30~16:00
金曜日      7:30~14:00
とのことだった。昼休みは、30分間。残業した場合、他の日に残病した分
だけ早く帰ることになっていた。金曜日は就業時間が14時までなので、みんな早く帰るそうだ。うらやましい。

クリスマスシーズンのお店

まとめ

ドイツでは、日曜日は休息の日とのことだ。だから、お店は営業していない(ガソリンスタンドや薬局、病院などは別)。コンビニもない。私のような観光客にとっては不便だけど、働いている人にはいいことだと思う。日曜日に家族全員がお休みなら、家族みんなで過ごすこともできるから。

ドイツのような働き方を日本で取り入れることは、なかなか難しいと思う。
でも、もし、年間30日間の休暇があって、実際に休みがとれるなら、もっと生活が楽しくなるだろう。仕事もがんばれる気がする。ドイツでの働き方が、日本での働き方を変えるヒントになるといいな、と思う。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?