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国道425号完走の旅

今回はかわいい後輩2人とカーシェアを利用して国道425号の完全走破に挑戦しました。
日本3大酷道の一つにも上げられる関西最恐酷道の425号ですが、その総延長は189.7kmにもなります。
参考までに到着した時間も表記しておきます。
道路情報は2023年9月20日現在のものです。お出かけの際は最新の情報を確認の上、通行してください。

終点 御坊市・塩屋交差点から

9:50 ガソリンを満タンにして終点からスタートしました。
御坊市からすぐ印南町に入ります。
1発目のおにぎりを撮りたかったのですが、終点からしばらくおにぎりはありません。
2車線の気持ちのいい道路が続きます。
あの政治家の力でも働いているのでしょうか…
明らかに新道チックなトンネルを何本かくぐります。

御坊市内ではおにぎりは発見できず、写真奥は印南町

和歌山県田辺市

田辺市に入るあたりからセンターラインがちょくちょくなくなります。
ただすれ違えるスペースはたくさんあり酷道ではあるのですが最恐というほどではない印象。
しかも車線拡張工事が精力的に行われていました。
いつもありがとうございます!

国道424号との丁字路を左折し重複区間となります。
道の駅水の郷日高川龍游に寄ってみました。(10:45、出発から55分)
が!国道424号アピールが強いものの425号に関するものが一切なし!
数字の大きい425号の悲しい現実を突きつけられました。

道の駅水の郷日高川龍游

国道424号との重複が終われば信号機が出てきます。
かなり久しぶりです笑

ただすぐに国道371号との重複区間に入ります。
これは嵐の前の静けさであり、日高川との最後のドライブになります。

お別れのサイン、幅員減少の標識も

牛廻越

ここからが425号の最大瞬間風速たる牛廻越です。(11:11、出発から1時間21分)
和歌山-奈良県境にあたります。
入り口から洗礼を浴びせてきます。

有名な看板1
有名な看板2、同じようなものが何枚かあります

細さ、暗さ、涼しさがまさに酷道といった感じです。
ずっと太陽が見えません。
写真を見てもらったらわかるように晴れた日だったのですが。
道自体はそれほど蛇行している印象はありません。

一番標高が高い場所は県境となっています。(11:59、出発から2時間4分)
なかなか写真映えする場所でした。
川沿いでないところがまさに峠という感じで非常に良かったです。

奈良県側です
和歌山県側です

この先からは奈良県独自のキロポスト(?)が出現します。
これを1まで減らすべく頑張っていきます。
なお重複区間には現れません(悲しい)

奈良県だけで104.2kmあるということなんでしょうか

牛廻越区間のうち和歌山県側では建物は全くありませんでしたが、奈良県側には「天空の集落」といった風貌の集落を何個か通り過ぎます。
バス停も設置されており、バスともすれ違うことができました^^

奈良県十津川村

川合神社という神社を通り過ぎるころには川とも合流し、比較的快適にドライブできます。
トイレも数か所設置されてはいましたが、十津川村立昴の郷温泉プールでトイレをお借りしました。
ありがとうございました。
これから先は十津川村でも盛り上がっている地域に入ります。
また国道168号との重複区間になります。
ただ目星をつけていたごはん屋さんは定休日、野猿は使用禁止…
我々は十津川を楽しめないのでしょうか

十津川名物野猿

そんな矢先、ちょうどいいところに現れたのはCafe Pit!(13:56、出発から4時間6分)
オムカレーのお店だそうでほかにもお客さんがいらっしゃいました。
オムハヤシおいしかったです、ごちそうさまでした!

Cafe Pit、お店からの景色もよかったです
オムハヤシ

奈良県十津川村~下北山村

さあおなかを満たして下北山村を目指しましょう。
途中に立派な滝があります。
道路から見える「不動滝」も十分立派なのですが、見ていただきたいのは「清納の滝」です。

道路から数百メートル離れています、夏でもうっそうとしてなくてよかった…
すごい滝つぼ感


そうして次なる名所「白谷トンネル」を目指していましたが…

少し手前の電光掲示板に書いてはありましたが…

空中の村の前から通行止めになっているではありませんか!(9月20日の情報です)
来る前に道路情報提供システムをチェックしてきたのに書いてないではありませんか

後輩は走破できないと知ってかなり悲しそうな顔をしていました。
なるべく長い区間、425号を楽しみたいので以下のルートで復帰を試みました。(15:08、出発から5時間18分)
葛川隧道を通り国道169号東野トンネル手前へ出る道は集落も点在しくねってはいましたが通行可能です!

北山村の中心部を通るルートです

下北山村浦向から気を取り直して国道425号ドライブ再開です!(16:20、出発から6時間30分)

解除してませんよね?

一瞬国道169号との重複区間がありますが池原ダムでお別れです。(16:38、出発から6時間分)

池原ダム~坂本ダム

池原ダムの本体の上を通り、ダム湖に沿って走行する区間です。
時間の兼ね合いもあるのでしょうが、すれ違った車の数が最も少ない区間でした。
牛廻越のほうが意外とすれ違いが多いんですよね

ダム好きの後輩はよろこんでおりました

池原ダムは国内最大の総貯水容量と湛水面積を誇るそうで、ダム湖も大きく、長いです。
そして途切れないうちに坂本ダムのダム湖沿いを走行することとなります。
かなり地味です。
また交通量が少ないからか路面に落石があり、自分で取り除く必要があります。

地味なのでこれくらいしかたしなむものがありません

三重県境~尾鷲市

さあいよいよお待ちかねの三重県との境目です
長かった奈良県も終わりです
が、その前に見ておきたい滝があります、その名も「かくれ滝」
滝に近づくためにはごつごつした岩をよじ登ります。
先述の清納の滝よりも大きく、近くまででいけるのでかなりおすすめです
上半分と下半分で表情が異なるのもいいですね。

かくれ滝

そしてお待ちかねの奈良-三重県境です。
実はかくれ滝は一度通り過ぎており、こちらに先に到着しています(17:49、出発から7時間59分)
実際隠れていて案内も派手ではないので行く人はご注意を

記念写真にはもってこいです
奈良県側
三重県側

そのあとは日も落ちてきて、ただの山道といっても差し支えない三重県の国道425号を走行します。
トンネル、建物もありはしますが、酷道ではなくなるのは紀勢道をくぐった後です。

起点 尾鷲市・坂場交差点

そしていよいよゴールです。
全線走破こそしていないですが達成感はあります
参考までに到着時間は18:53、出発から9時間3分でした。

坂場交差点、暗いです

残念ながら起点の坂場交差点付近にもおにぎりはありませんでした。

感想

この日本にはさらにひどい山道はたくさんあると思います。
しかし国道に指定されているのに…という矛盾じみた感じは酷道ならではです。
425号はその酷道の雰囲気や重複区間で虐げられる哀愁などを存分に味わうことができます。
また奈良県区間ではキロポストが設置されているため、おおよその指標になるだけでなく、分岐後に道があっているかどうかを確かめることができます。
奈良県は酷道ツーリングを推奨しているのかもしれませんね。
すれ違える技能さえあれば誰でも挑戦可能であると思います。
ぜひ安全に気を付けて挑戦してみてください。

帰りはわざわざ国道166号(都市型酷道)を利用しましたが、書くほど面白いかは怪しいので記事の作成予定はありません。ご了承ください。

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