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(コラム-10)黄砂。偏西風に乗って、怖い奴らがやってくる…。

2023年(令和5年)4月12日-13日、強烈な黄砂の来襲。過去のblog記事で、「怖い化学物資のからだと脳、胎児への影響」のお話
 
いまから14年前の「2009年(平成21年)3月18日」、blog「「さようなら」の前に..第4章。暴力から逃れ傷ついた心に寄り添う(現未公開)」に投稿に一部加筆。


 「今日は黄砂が多く飛びそうです。洗濯物を取込むとき、多めに叩くなどして下さい」と、早朝のラジオから伝えられる天気予報・・。
 25歳、社会人最初の赴任地は福岡天神。
 最初の休み、7歳年上で同期入社の運転するジープに揺られ、金印発見の地、志賀島叶崎に向かった。
 海が見えてくる。
 「エッ砂浜が黄色ッ!」・・。
 そっか、黄砂で黄色いんだ。
 太平洋沿岸の気分はグレー色の浜しか見たことのない私には、結構センセーショナルなできごとだった。
  タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、オルドス高原、黄土高原などの広大な乾燥地域から偏西風に乗りやってくる「黄砂」は、石英や長石など岩石を構成している鉱物、雲母やカオリナイトなど土壌に含まれる粘土鉱物の微粒子に、「硝酸イオン」や「硫酸イオン」、「アンモニウムイオン」などの“大気汚染物質”を身にまとい飛んでくる。
 日本で観測されるSOx(硫黄酸化物)の49%が中国起源のもので、偏西風に乗ってやってくる(2009年(平成21年)3月18日現在)。
 黄砂は大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生し、降水過程を通して地球全体の気候に影響を及ぼしている。
 さらに、過放牧や農地転換による土地劣化、砂漠化といった人為的影響ともいえる環境問題も深刻になりつつある。
 最近、北九州地域で頻繁に観測される光化学スモッグも、SOxNOx(窒素酸化物)が原因とされる。
 NOxや炭化水素(揮発性有機化合物)が、日光に含まれる紫外線の影響で光化学反応を起こす。
 これにより生成する有害な光化学オキシダント(オゾンやアルデヒトなど)やエアロゾルが空中に停留し、スモッグ状になる。陽射が強くて風の弱い日が特に発生しやすい。
 いまから18年前、30歳まで過ごした東京のある街では、どんよりとした曇り空のもと「ただいま、光化学スモッグ注意報が発令しました。外出を控えるようにお願いします」と時々アナウンスされていた(2009年(平成21年)3月18日現在)。
 西日本の日本海沿岸での森林では、樹木の立枯れも目だってきている。
 これも、偏西風が運んでくる黄砂に付着した硝酸や硫酸による酸性雨が原因(2006年(平成18年)4月25日確認)である。
 1983年(昭和58年)以降、日本全国の平均はph4.7とヨーロッパ並みの酸性雨(ph5.6以下)となっている。
 日本海沿岸は、当然もう少し高い。降り始めのパラパラ雨では、ph3.9を記録する雨も降っている。
 これが、いまの日本の現状である。
 環境公害として知られるPCB、ダイオキシンなどの化学物質は、甲状線ホルモンを撹乱したり、脳だけの血管<血液脳関門>を通過したりすることで神経伝達組織を撹乱させる。
 その結果、多動性障害などのさまざまな障害を引起す一因にもなっている。
 また、化学物質汚染、つまり、大気汚染は、発達障害の発症や不妊の原因のひとつとされている。
 大気汚染について、WHOは、世界108カ国の約4300都市について、環境大気汚染の状況を調べ、「世界の人口の9割は高濃度の汚染物質を含む空気を吸っており、大気汚染で命を落とす人は年間700万人に上る」と報告している。
 大気中に含まれる微小粒子状物質(PM2.5など)を構成する硫酸塩、硝酸、黒色炭素は、乗用車やトラック、工場、発電所、農場、そして、森林火災などから排出される。
 PMとは、「Particulate Matter(粒子状物質)」のことで、1μm(マイクロメートル)=1mmの1000分の1)以下の非常に小さな粒子である。
 この大気汚染物質「PM2.5」は、ADHDなどの発達障害を発症させる要因となり、大気中に高水準の微小粒子物質(PM2.5)が存在するとき、胎児の脳に破壊的影響がもたらされる可能性が指摘されている。
 その指摘は、「妊娠中にPM2.5に暴露した人は、妊娠期間の短縮、子宮内胎児発育不全(FGR)を経験する危険性が高まり、結果、乳幼児の脳の通常発達が損なわれたり、生涯にわたる障害がひき起こされたりする。」というものである。
 モンゴルとカナダを主に拠点とする研究者の調査により、「HEPAフィルター付き空気清浄機を使用することで、妊娠中の粒子への曝露を減らし、結果、子どもの神経発達の影響を減少させることができる」ことが明らかになっている。
 精神疾患、発達障害などを発症させ得る胎児期の脳の発育に影響を与える環境因子となるものは、血液脳関門で守られている脳の血管をすり抜けるⅰ)大気汚染などの化学物質(喫煙、受動喫煙、散布される農薬や除草剤、家材に使用される薬剤などを含む)、ⅱ)妊娠している女性が暴力を受ける強いストレスで分泌されるコルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの脳内物質である。
 全身の1/5という大量の血液が流れている大脳では、脳に害をもたらす薬物やウイルスなどが簡単に入り込めないように、脳の血管は、「血液脳関門」と呼ばれる構造でブロックしている。
 そして、この「血液脳関門」を通過できる物質は、低分子、しかも脂溶性で電荷のない物質、つまり、「PCB」、「ダイオキシン」などの化学物質、「アルコール」「ニコチン」「カフェイン」、「覚醒剤」、「白砂糖」などの薬品物質である。
 PM2.5は、偏西風の影響を受ける黄砂の飛来と関係があり、1日平均値70μg/m3でぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などの健康被害のリスクを上昇させる。
 人工のあらゆる化学物質は、そもそも人体にとって異物、毒物でしかない。
 微量でも体内に侵入すると、からだは毒物が入ったことを強烈なストレスとして感知する。
 その結果、アドレナリンが分泌され、敵を排除しようとし、イライラ感や不快感といった症状を表す(「低血糖症..毒蛇の2~3倍の毒素をもつアドレナリンが全身を駆巡る。イライラを爆発させるとき、体の中では何が起きているか。」を参照)。
 化学物質は微量でも遺伝子傷つけ、発ガン性や催奇形性を伴うもの、アレルギーなどを引起す免疫毒性のあるもの、時には急性毒性のあるもとと接すると死に至る。
 化学物質汚染は身近なところで、じわじわと進行している。
 内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)は、「子宮内で暴露した胎児の神経学的、行動発達と、それにもとづく潜在能力を損なう(シシリー宣言。1995年.11/5-10)」と報告されている。
 環境ホルモンは、脳や行動上の発達障害や脳性まひ、精神遅滞、学習障害、注意力散漫、多動症などを起こすと警告されて久しい。
 現在、人工化学物質は10万種を超え、環境ホルモン作用のあるものは2000種ではきかない。
 性ホルモンと一部構造が酷似しているため、生体が誤認する。
 オスのメス化が起こり、生殖能力を失うなど生殖系を侵す。
 また、脳や神経の発達をも脅かす。
 化学物質過敏症を引起す原因物質は、化学建材、食品添加物、歯科金属、合成洗剤、車の排気ガスなど。建築に使われている化学物資は459種類に及ぶ(2009年(平成21年)3月18日現在)。
 異物の侵入によって健常な細胞は傷つき、呼吸困難に陥る。
 幾つかの細胞が壊死する。
 私も建物内でのペンキ塗りやワックスがけに遭遇したり、いつもより多めの合成洗剤を使ったりする大掃除のときなど、目の痛み、頭痛、灼熱感、めまい、吐き気、嘔吐、(意識喪失)などは、度々経験することであるが、それは中枢神経系への影響が表れたものである。
 昨年、合成洗剤が自殺にも使われたので危険性を知る機会は増えてきた。
 掃除機に使用されるゴミパックには農薬(農薬と同じ化学物質)が使われている。
 掃除機からの生温かい風には、当然農薬が含まれている。
 ダニを殺すのは熱なんかじゃなく農薬である。
 随分昔になるが、開発当初には、直接生温かい風を浴びた幼児が亡くなったりしている。
 その後、製品改良されているが理屈は変わらない。
 こういった化学物質の摂取が長期化すると生殖機能への影響がでたり、発ガン性が確認されたりしている。
 残留農薬や食品添加物、環境ホルモンなどの化学物質を体内に摂り込むと、生体細胞は活性酸素(フリーラジカル)やストレスの影響を受ける。
 活性酸素やストレス受けた細胞は傷つき、ときには呼吸困難に陥る。細胞のあるものは死滅する。
 中でも、神経細胞に与える影響は大きく、シンナー、マリファナや睡眠薬、覚醒剤等の薬物を摂るのと同様に正常な判断力を失い、精神障害を起こす。
 なぜなら、有害物質を摂ると、脳内の酸素量が減少してしまうからである。
 極端に減ると死にいたる。
 活性酸素は、体内に侵入してきた異物(殺菌、ウイルス)を撃破する働きも当然ある。
 一方で、残留農薬や食品添加物などの化学物質、農薬や除草剤の散布など汚染された空気を吸収することで、悪玉の活性酸素が大量につくられる。
 その結果、細胞は健康を疎外され、生活習慣病などを誘発するなどの悪さをする。
 ネズミのお腹に合成洗剤を1週間かけ続けると内臓まで溶かすといわれている。
 食器洗いなどで使われている合成洗剤は、サリンなどとともにナチスドイツによってつくられたものである。

 クスリも毒。
 <毒で以って毒を制す>という古来のことばを思いだして欲しい。
 薬を継続的に使用すると、症状を悪化させたり、他の症状を引起したりする原因にもなる。
 鉄筋コンクリートでできたマンション15階。
 コンクリート住宅での生活は、9年早死にするという報告がある。
 コンクリートの壁や床はじわじわ体温を奪い、冷ストレスを引き起こす。
 体温が下がると免疫力も下がる。
 自律神経系、内分泌系も失調をきたすことを起因とする。
 九州大学が、「小学校、教室の床に杉板を張るとインフルエンザの休校率が1/10に減少した。」、「木がコンクリートの冷えを防ぎ、免疫力(免疫グロブリンA)が増加したからと考えられる。」という研究結果を発表した。
 九州大学で、コンクリートの巣箱、金属製の巣箱、木製の巣箱でそれぞれ100匹のネズミを飼う実験をした。
 コンクリートの巣箱では93匹が死亡し、生き残ったのは7匹、金属製で41匹、木製では85匹が生き残った。
 これは、熱伝導率の問題である。
 しかも、コンクリートの巣箱で生き残ったオスを、他の巣箱のネズミと一緒にすると、牙を剥いて襲いかかり血まみれにしてしまい、メスは妊娠出産後、生みたての子を噛殺して食べてしまった。
 一方の木箱では、中に手をいれるとネズミはスリスリと頬擦りしてきたという。
 そう、免疫力といえば、免疫の働き方のタイプが異なることを示すのが、体臭の違いである。
 免疫系と個人の発する匂いには深い関係がある。
 人は、恋愛相手を選ぶにあたって、自分と体臭の違う異性を選んでいる。
 なぜなら、体臭には抗体情報が含まれているからである。
 つまり、子どもの抗原のバリエーションに幅ができ、免疫力が高まり、生存確率を高めることができる。
 思春期を迎える女児が、父親や親族の男性を避けるようになるのは、同じ抗体(近い抗体)を持つ近親者との交配を防ぐためである。
 女児に対する近親者による性的虐待は、このメカニズムを破壊する。


 高圧線やIH調理器、携帯電話などから発生する電磁波が、癌や白血病などの原因のひとつになっている。
 電磁波を照射すると脳細胞からカルシウムイオン、その他のミネラルイオンも流出する(サイクロトロン共鳴現象)。
 このことは脳神経細胞の破壊、遺伝子構造が破壊されることを意味する。
 地球上には固有の微弱電磁波、シャーマン共鳴という極低周波が存在している。
 その振動には5つのピークがあるが、人の脳波区分と一致する。
 人は、地球の波動を生命リズムとしている。
 深夜2時、救急車が走る。
 この2時前後は、入院患者の容態が急変しやすい時間である。
 この時間、太陽は私たちの真裏に位置している。
 月と太陽と地球の引力の関係は、海の引潮、満潮などで知られる。
 私たち生物は、自然の摂理の中で生かされている。
 気圧の変化に体調が影響するのは、誰でも感じることである。
 超低気圧、台風が日本に接近する。
 求心力で、海面は70-90cm引上げられる。
 これと満潮が重なると高潮となり、さらに大きな被害をもたらす。
 人のからだも80-70%が水分でできている。
 だから、気圧の変化の影響を受けるのはあたり前のことである。
 極寒の地ロシア、路上の天気表示には、気温の他、気圧も表示される。
 気圧の変化が心疾患、脳疾患を引起すことがわかっているため、外出を控えさせるのである。
 低気圧(台風を含む)が近づいてくると関節や古傷が痛んだり、頭痛がしたりするのは、気圧が低くなると体にかかる外からの力と(体の)内側からの力とのバランスが崩れるからである。
 飛行機に乗っているとペットボトルなどが膨れるのと同じ理屈で、体内の細胞が膨れることによって神経を刺激する。
 また、気圧の変化による体への付加は、強いストレスとなる。
 人は、原始の海にいた生物が進化した生き物とされている。
 だから、その原始の海の状態に似たミネラルを含む水分を血液や体液の中にいまだに持っている。
 ミネラルの比率は、カルシウムCa・39%、リンP・22%、カリウムK・5%、硫黄S・4%、塩素Cl・3%、ナトリウムNa・2%、マグネシウムMg・0.7%、鉄Fe・0.15%、他ヨウ素、マンガン、銅、ニッケル、砒素、臭素、ケイ素、セレニウム等が微量となっている。
 ミネラルは骨、筋肉、その他を形成するだけでなく、からだが陰性に偏ったり陽性に偏ったりした状態を中和する働きをしている。
 新陳代謝のプロセスでつくられる余分な酸は、二酸化炭素、腎臓から尿、血中の緩衝作用により排出される。
 ミネラルは、体内の緩衝作用により砂糖、脂肪、脂などによりもたらされた強い酸を弱い酸に変える重要な役割を果たす。
 その結果、血液をpH値7.3-7.45の弱アルカリ性に保つことができる。
 原始の海の状態に近いミネラルによって、人は円滑な新陳代謝を保つことができ、生かされている。
 ところが、砂糖や脂肪を摂り過ぎると、血液は酸性過多の状態になる。
 カルシウムをはじめとするミネラルがそれを中和し、炭酸ガスや尿、汗として排出することから、ミネラルたっぷりの自然塩(精製された塩化ナトリウムの食塩はダメ)や全粒穀物(玄米など)、野菜を摂るなど、常にいろいろな種類のミネラルを補給する必要がある。
 緑黄色野菜、硬い淡色野菜には、比率からいっても大量のカルシウムが含まれている。
 海藻類の多くは、酪農製品の数倍ものカルシウムを含んでいる。
 マグネシウムは、多くの対内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助け、血液循環を正常に保つ。
 人工的な電磁波も同じ。
 地球の大地からの波動を乱し、波動を同じくする脳にノイズを与える。
 その影響の一つは、セロトニン(理性のホルモン・心のブレーキ)の減少である。
 うつ病患者は、重症になるほどセロトニン値が低くなることはよく知られている。
 つまり、うつ病の程度は、血中セロトニン量で判定できる。
 セロトニンの減少は、不安、イライラ、頭痛、不眠を引き起こす。
 高圧線付近に住んでいる人ほど自殺が多いという報告もある。
 物凄い冷え性だったと伝えられるあの川端康成も、電磁波被爆で自殺したともいわれている。
 電磁波の安全基準は1ミリガウス。
 電気毛布は、約500ミリガウスものの有害電磁波を発生させる。
 からだの冷えは、熱帯原産の砂糖(特に精製された「白砂糖」)、果物、酒など、からだを冷やす食品やクスリの摂り過ぎに起因している。
 酒はからだを温めるものと勘違いしている人が多い。
 単にアルコールで頭がボォーとのぼせ状態になっているにすぎない。
 急性アルコール中毒になると、(からだが冷え切って)ガタガタ震えているのを見れば一目瞭然である。
 勘違いといえばもう一つ、運動後は血圧があがる()と思っている人がかなり多い。
 運動したのだから、確かに脈拍はあがる。
 脈拍数が上がるのと血圧が上がる(収縮)、脈拍数が下がるのと血圧が下がる(拡張)するのとはまったく別の問題である。
 高血圧の人に、有酸素運動の散歩(1時間程度)が有効と勧めるのは、継続すると血圧が下がる(拡張)からである。

 携帯電話は、イギリスやフランスでは16歳以下は使用禁止となっている(2009年(平成21年)3月18日現在)。
 日本のように、有害サイトへのアクセスを危惧するといった問題の本質を置換えたりしていない。
 かつて、「テレビから3m離れなさい」とよくいわれた。
 目が疲れ、近視になりやすいからという理由であった。
 しかし、欧米人に比べ、日本人、中国人が近視になりやすいのは漢字を使う民族だからである。
 文字を把握するのに、アルファベットよりもはるかに目を酷使している。
 アメリカ人だって、ドイツ人だって、たっぷりテレビを見ていることを考えれば、問題のすり替えでしかないことは誰でも想像がつく。
 あとは、程度の問題でしかない。
 ブラウン管テレビの画面、ガラスの部分がなぜあんなに重いのか。
 放射線の漏れを防ぐために、鉛が使われている。
 だから、「横からとか微妙な放射線が漏れているし、電磁波を浴びるから3m離れなさい」だったのである。
 大脳に近い耳に直につけて使用する携帯電話を10年以上使用した人は、利用の程度にもよるが約4倍の確率で脳腫瘍に侵されるという報告がある。
 白内障、白血病なども危惧されている。
 卵の白身に熱を加えると、だんだん白くなっていく。
 あんな感じで電磁波は体内のタンパク質に変化を起こすと思ってもらったらいい。
 特に、成長を続ける子どもたちのデリケートな脳の受けるダメージは計り知れない。
 それは、大人とは比べ物にならないダメージを受ける。
 電磁波の影響は、距離の3乗に反比例して急減する。
 電子レンジやIH調理器は2m離れ、他の家電製品は1m離れればいい。
 えっ、IH調理器で2m離れたら料理できないじゃないかって、そのとおりである。

 いまかかわっている医療更正施設では、精神科によるクスリ漬け治療を目の当たりにすることができる。
 精神科で処方される抗うつ剤や安定剤、中枢神経興奮剤などの向精神薬には、危険な副作用が多いことは厚生労働省も認めている。
 精神科で投薬する大半は、覚醒剤の一種でしかない。
 投薬で、さらに心の闇は深くされていく。
 日本には、1661の精神病院がある。
 これは、実に全世界の18%を占め、35万4296の病床数を持っている(2009年。
 全病床の平均在院日数の1ヶ月間に、治癒したとされ退院する患者は僅か約200人、0.06%に過ぎない。
 その一方で、6倍以上の1242人の患者が亡くなって病院をでることになる。
 精神疾患とかかわりなく死亡していく人は、実に14,904人にのぼるとされる。
 入院患者の30%前後は、生活保護の受給者である。
 このことは医療分野の安定収入を意味する。
 ほとんど治癒させることがないにもかかわらず、この需要を生みだし、国民の税金と保険料を無駄に、あるいは有害消費している。
 平成17年度予算ベースでは、生活保護医療扶助の入院費用の約40%(3,200億円)が精神疾患にあてられている。
 公費負担医療給付分の約16%にあたる。
 しかし、入院治療の必要のない患者が約7万人いると指摘され、そのうち、生活保護の受給患者は6.3万人にのぼる。
 日本の精神病院は、治しに行くところではないらしい。
 向精神薬は、興奮、錯乱、激越、幻覚、せん妄、誇大性、敵意、攻撃的、自殺企図などの副作用があるとされる。
 向精神薬は、依存性や習慣性などがある危険な薬物として指定されている。
 向精神薬「リタリン(中枢神経興奮剤)」は、化学構造や薬理作用が覚醒剤に類似している。
 そのため、“集中できる”“勉強がはかどる”“眠気が覚める”と、合法覚醒剤として乱用者の間で大人気となった。
 そして、2008年(平成20年)1月、うつに対する効能、効果が厚労省によって削除された。
 また、抗うつ剤による自殺、突然死、心臓麻痺などの副作用も問題になっている。
 1997年(平成9年)以降、日本で心と脳の研究が盛んになった。
 その結果、1997年(平成9年)に1,789億円だった精神神経疾患治療剤の市場は、2004年(平成16年)には3,127億円に膨れ上がっている。
 また2005年(平成17年)施行の『発達障害者支援法』によって、多くの子どもたちが安易な診断マニュアルのもとで、ADHD(注意欠陥多動性障害)やLD(学習障害)、自閉症と診断されている。
 精神科医はMRIなどの画像診断や血液検査によるセロトニン値把握など、その他の科学的診断をすることもなく、子どもがADHDや他の精神障害を患っていると診断することを許されている。
 教育現場での判定や親の見解、医師の主観によって、多くの子どもたちが発達障害と診断されている。
 その結果、<支援>という名のもと、自殺や突然死、心臓麻痺、錯乱、妄想などの副作用がある精神治療薬がさらに処方されている。
 日本の子どもに処方されている抗うつ剤は、いまアメリカでは銃乱射事件の原因になったとされ、販売停止になっている。
 にもかかわらず、メチルフェニデート(リタリン等)の投与は、2004年(平成16年)以降、ADHDの子どもへの薬物療法として、より積極的に使われている。
 2006年(平成18年)1月13日厚生労働省は、SSRI等12種類の抗うつ剤について、副作用による自殺リスクを明記するよう製薬会社に注意書改訂を指示した。
 2007年(平成19年)10月31日同省は、国内で流通する16種類すべての抗うつ剤について、製薬会社に添付文書改訂を指示した。
 24歳以下の患者が服用すると、自殺を企てる危険性が高まるとしている。
 ところが多くの子どもたちが、依然として自殺に追込まれる可能性のある抗うつ剤を服用されている。
 そして、副作用のある精神治療楽を処方され続けているのは子どもたちだけではない。(以上、2009年(平成21年)3月18日現在)

 戦後、日本国民は、クスリを毒と思わず、クスリは“ありがたいもの”と思い込んできた。
 そんな国民性だから、しょうがないのだろうか?
 危険性を承知のうえだったら、いい。
 知らずに、判断できずにいるなら、いわれたまま、「はい、そうですか」なら・・とても怖い。

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