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【ORIX】エスピノーザがエースピノーザになる!?

この男はもしかしたら、今シーズン終了時に今年のオリックスを象徴する存在になるのかもしれない。

2024年のオリックス先発陣に、予想だにしない救世主が現れた。その男の名はアンダーソン・エスピノーザ。今回はそんな男のこれまでを振り返ってみようと思う。


自分もオリックスに入団するまで知る由もなく日本のプロ野球ファンでこの男の存在を知っている人なんてほとんどいなかったであろう。そんな無名の助っ人が、開幕から3試合に登板して3戦3勝。20イニングを投げ、防御率は脅威の0.45。いずれの登板でもクオリティスタートを達成しまさに今のオリックスの先発陣の救世主的存在だ。

まずは、アンダーソン・エスピノーザのこれまでの実績を見ていきましょう。

生まれ~プロ入り~メジャー時代

 エスピノーザは、ベネズエラの首都カラカスで1988年3月9日に生まれました。プロとしては2014年にMLBのボストン・レッドソックスの傘下となんと16歳という年齢で契約。その後はパドレスへトレードになったりなど波乱もあったものの1Aで先発として登板し、ある程度の成績を残します。 しかし2017年の夏にトミージョン手術を受け、2021年まで実戦のマウンドから遠ざかります。(※2020はコロナの影響でマイナーリーグ中止)

手術から復帰した2021年、夏にシカゴ・カブスへトレード移籍、エスピノーザにとってメジャー3球団目となりました。

そして翌2022年に待望のメジャー昇格。7試合に登板するも、勝利から見離され、0勝2敗防御率5.40という成績を残すも、オフにFA。

2023年はパドレス傘下に復帰し、主に3Aで登板。28試合に登板し131回2/3を投げ、8勝9敗防御率6.15という成績で、NPBオリックス・バファローズからの契約を勝ち取り、今に至ります。

投球スタイル

NPB公式戦でのストレートの最速は153キロ。ストレートはほとんど投じずツーシーム主体の投球スタイル。現にツーシームは159球投げているもストレートは僅か6球。ストレート系以外の球種ではスライダーやナックルカーブでカウントを整え、空振りもとれるボールでありアウトを積み重ねていきます。圧倒的な変化球などはなく、平均値または平均以上のボールでここまで抑えてきました。

衝撃のデビュー

さて、今年のエスピノーザのここまでを一言で表すとなったとき、「衝撃」という言葉が似合うのではないかと思う。オープン戦をみた感じ、ここまでの成績を残すと予想できてたオリックスファンはおそらくいない。その成績が、

3試合 3勝0敗 20投球回 防御率0.45

 

まさに「衝撃」のデビューにふさわしい成績。
オープン戦をみてもフォアボールが多く、どうしても球数が嵩んでしまうのをみて、「ファームでじっくり育成したほうがいいな」というのが僕がエスピノーザに感じた最初の感情だったんです。それらを踏まえて、開幕前に投稿したこちらの記事でもこう述べていた。

エスピノーザは若いということもありストレートは速いが制球が少し悪いように映った。それを感じたのが10日のvsヤクルトの試合。この試合に先発したエスピノーザは初回から制球に苦戦し、四球多めに。その結果4回を投げ終えた時点で90球近くまで球数がかさんでしまった。この点から見てもエスピノーザは2軍でじっくり経験を積んで来年、再来年飛躍してくれればって感じですね。

https://note.com/tasty_mimosa433/n/nea383a8acfa6

この記事を書いたのは約1ヶ月前。こんなにもはやく1軍という晴れ舞台で活躍するとは思いもよらなかったですね。

初登板からの投球内容

エスピノーザにとって、NPBデビュー戦はまさかの開幕第2戦目のvsソフトバンク。自分はてっきりルイス・カスティーヨを先発させると思っていたので、開幕ローテーションのニュースをみたときかなり驚きました。コントロールがそこまで安定してないピッチャーに2戦目の先発を任せていいのだろうか?と不安も募りましたがそんなものはすぐに吹き飛ばされます。

なんと、強力ソフトバンク打線に怯むことなく、4つの四球こそ出すものの6回無失点の好投を見せ、デビュー戦初登板初勝利。2024年のオリックスチーム第1勝は彼の好投があったからです。

続いて2戦目は中6日あけてZOZOマリンで登板。打線が急速冷凍中でしたがこの日は打線の大量援護もあり、エスピノーザ自身ものびのび投げることができ、懸念された四球の数も1つと前回登板から改善し、1点こそ取られたものの7回1失点で2勝目。

3試合目は杜の都仙台。中10日で迎えたこの登板もエスピノーザらしさ全開で楽天打線を牛耳り7回無失点無四球でデビュー戦から3試合3勝という大記録までを打ち立ててくれました。

そしてこの3戦3勝はオリックスの外国人投手では1990年にオリックスブルーウェーブに入団したドン・シュルジー以来34年ぶりの快挙らしくて。個人的に球団最強助っ人投手の呼び声高いディクソンが成し遂げていないのはびっくりで、エスピノーザは球団の外国人選手たちの歴史にいきなり名を残すド派手なデビューとなりました。このままの勢いで先の長いシーズンを駆け抜けていってもらいたいですね。

さいごに

異国の地、日本で衝撃のデビューを飾ったアンダーソン・エスピノーザ。まさか先発陣の柱になるとは到底想像できない未来でしたが、他球団ファンにもエスピノーザの恐ろしさや秘めたるものを証明できたはずです。

ここまで読んでくださりほんとにありがとうございました。よかったらXやInstagramのストーリーなどで拡散してくださると嬉しい限りです。また次の記事でお会いしましょう!!!

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