音楽:アベフトシに学ぶ方向性を突き詰めること
バンドを構成する重要な要素の一つである主旋律を担うギターは奏でる曲を印象付ける。
中でもエレキギターは他の多くの楽器と異なり、アンプにイヤフォンをセットすれば外に漏れる音は弦から発せられる微かな音だけなので家でも練習し易い。
それに場所を取らなかったり、エフェクターで色んな音を作れるので裾野が広く本当に沢山のギタリストが存在する。
でも意外と音を聞いてこのギタリストが弾いていると分かるケースは少なかったりする。
それは個性を出すよりも曲に一体感をもたらす事に力点を置いているからかもしれない。
逆に個性的な音を作るギタリストの場合、何を弾いてもその人の音だと分かるので好き嫌いが生じやすい。
ただ、上手くハマるとバンドの音として周りよりも突き抜けることが出来る。
僕はそんな個性的なギタリストが大好き。
今回は個性的なギタリストとして僕がギターに興味を持つ切っ掛けとなったアベフトシについて少し語ってみることにする。
アベフトシはthee michelle gun elephantのギタリストで、アンプとギターの音だけで勝負していたので音色が分かりやすく、カッティングを多用した特徴的な音を多用するので初めての曲でも彼が弾いていると直ぐに分かる。
初期は大人しい音で個性を感じられるほどではなかった。
ても2-4枚目とアルバムを出すに連れ、ヤニ臭く音に磨きが掛かっていく。
特に4枚目のGear bluesは初めて聞いた時に感動して涙を流したのを覚えている。
4枚目でこれ迄の作品の方向性の極地を迎え、以降は音が洗練されてしまってガレージロック的な印象が薄れてしまった。
その為、5枚目以降の作品は僕は殆ど聴いていない。
1つの方向性に進み続ける事の難しさを理解したのもこの時だったと思う。
noteへ記事を書く際にもっと一般受けする様にしようか迷ったことが何度もある。
でもジェネラリスト的な内容より、あるパラメータへ全振りしている方が面白い。
こんな匿名の所まで自分を殺して受ける事を優先させるなんて窮屈でしょうがない。
アベフトシは自分の道を極めるとは何かを教えてくれた。
僕はその心意気を忘れず、尖った記事を書けるように精進したい。
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