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すごくすごい

息子にエレキギターを買ってあげてから2週間くらい経った。今は私のモノと化している。予想通りだ。でもいい、弾いてみたかったのだから。私のギター歴は、中3くらいのときにはまった尾崎豊に始まる。家にあったアコギで「15の夜」をいきなり練習した。まさに15歳の夜にだ。それから特に弾くことはなく、大学時代になんとなくエレキギターを買ったものの特に弾くこともなく、子供が生まれてからヤイリギターのミニギターを買ったものの、それほど弾くことなく今に至っている。

なんとなくのコードは押さえられるので、ネットでTAB譜を検索して適当に弾いている。嵐のMonsterはなかなか良いコードだし、A・RA・SHIもなかなか弾きやすい。好きなバンドsupercarの曲も気持ちが良い。他に何かないかと考えたときに、奥田民生が頭に浮かんだ。さっそく「イージューライダー」を弾いてみたところ、ひどく感動した。ギター初心者でもわかるくらい、民生節なのだ。シンプルなコードなのにリズムが民生。すごすぎてすごいと感じるくらい。

音楽の知識はあまりないので偉そうなことは言えないが、みんな限られたコードを使って曲を作っているなか、奥田民生は別格なのである。同じ条件なのに個性を出しまくっているという感じだ。もうすごい。すごくすごいのだ。これは音楽にかかわらずどんな世界でも言えることなのではないだろうか。同じ条件の元、いかに個性を出すかが大事なのだ。

私は個性を出せているのだろうか。民生節のように意志雄節と言われるような個性を出せているのだろうか。同じ条件の元で個性を出せるかどうか。大げさに言うのならばきっとそういう事なんだろう。イージューライダーを弾きながらそう思った夜、2021。

100円くらい意志雄にあげてもいい、それすなわち、隠れイシシタン!