駅のホームに集まる人々
溢れる喧騒と共に
身動きもできぬほどの
満員電車へと乗り込む
密集した空間の中で
狭い座席に身を委ねて
一つ一つの息吹を感じる
心地良い熱気が漂う
様々な人の思いが交差する
知らず知らずのうちに
一瞬、一期一会の縁が生まれる
その瞬間、私たちは繋がる
揺れる車両の中で
窓の外に広がる景色を眺めて
遠くに広がる未知の世界に
夢と希望を託す
電車が次の駅に停まる
人々が流れていく中で
一人また一人と別れを告げる
けれど心の中には思い出が残る
満員電車の中で詩を書く
混沌とした場所でも
言葉の翼で自由に飛び立つ
心の声を紡ぐ