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記憶❶ 昆虫採集

最古の記憶から・・・・・
小学校上がる前だから5~6歳のころだと思う。
っということは今から65年ほど前になる。なんてこった!
こんなに改めて昔を振り返ると65年ってか!
今思えば早いというか長かったというか・・・・・

夏から秋にかけて毎夜家の周りの草むらから虫の声が聞こえてくる。
だいたいは2種類、ガシャガシャスイッチョだ。
当時は本当の名など知らずに、ただ鳴き声からガシャガシャとスイッチョとみんな呼んでいた。いつだろうね、本当の名を知ったのは・・・覚えてない!
ガシャガシャはクツワムシ。スイッチョはウマオイのこと。

夜になるとこの虫捕りが始まる。子供たちにとっては楽しい遊びなのだ。
当時は懐中電灯なるものはない!金持ちん家にはあったのかな?
みんなちょうちんを持って捕るのだ!もちろんローソクの明かりなのだが野生児たちはこれで充分。だいたいクツワムシは大概のんびり屋さんなので明かりを照らそうが少々ガサガサしようが普通に鳴いてる。片手でスパッ!
っと捕まえてちょうちんの中へポイ!だいたい虫かごなんて持ってる奴なんていなかった。ちょうちんの中では虫たちは内側にへばりついている。
お互い何匹捕まえたか自慢しあったりが楽しかった。

カブトムシやクワガタも近所の雑木林にいくらでも居た。
捕ってきてはカブトムシの角に糸を結び、ぐるぐる空中で回すとカブトムシも「なんてことするねん」と仕方なく羽を広げて飛ぶ。飛んでくカブトを糸の端を持って走って追いかける。なんと平和な光景だ(^-^;

で、捕まえた虫はその後どうなる?
その記憶がイマイチ・・・・・
ま、飼うことはなかったからその場で放したんだろうと思う。だいたい昆虫を飼うなんてことさえ眼中になかった。なんせその辺に普通にいるものだし、好きな時にとってきて遊んでサイナラ!!

っと、ここまで書いてもう一つ思い出した。セミだ。
このセミ捕りも面白かった。
捕虫網なんかもちろんない時代、金持ちの子は持ってたかどうかは知らないが見たことはなかったなァ・・・みんな貧乏人だった(^-^;
でですよ、どうやって捕まえるか?蜘蛛の巣を使うのだ。
太い針金でわっかを作って竹竿の先にセットする。そのわっかにできるだけ多くの蜘蛛の巣を引っ付ける。ようは沢山の蜘蛛の巣を何重にもつけてベタベタの蜘蛛の糸の網を作るわけだ。これで鳴いてるセミを後ろからベタッ!
これがね、結構捕れるんですよ。網も破けてくるので次々と蜘蛛の巣で補強しながら・・・・


今から思うとあの頃の我が田舎にはスズムシとかマツムシはいなかった?
いたら捕まえていたろうし、当然記憶にあるはずだ。今の住まい(京都府南部)の近所ではスズムシ、クツワムシ、マツムシが夏から秋にかけて鳴いてます。
そんなで2年前から鳴く虫飼育をしてます。
クツワムシ、スズムシ、マツムシの三種。
今現在は各虫とも幼虫時代で、来月中ごろからはスズムシが、9月に入るとうるさいガシャガシャが(^-^;、そしてあれマツムシが~~~が、鳴きだす。
機会があれば紹介しようかな・・



最近面白いことを聞いた。近頃の子供いや、若者も含むらしいが虫を手づかみ出来ない子が多いという。
そう言えば先日の光景。昆虫網を持った小学低学年くらいの兄弟がいた。弟の方が蝶をつかまえて網から出したら、兄と思われる方が「きも~」!「ようそんなの触るな」だって。他にセミを怖がる中学生もいた。
昨年まで勤務してた先の若者に問うと、5人中2人が触れないと言った!なんてこった!そんなで世の中渡れませんぞ!ハハ




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