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「〇〇 風邪に効く」で検索したらどんなものでも風邪に効くと書かれたサイトがある気がする

先日風邪を引いたときにコーラを飲んでいて、ふと「コーラ 風邪に効く」で検索をしてみた。
効きそうもないが、検索した結果は以下であった。

梅雨から本格的な夏を迎えるこのシーズン。季節の変わり目は体調を崩しやすく、夏本番ともなればプール熱や手足口病などといった夏特有の風邪を引いてしまう人も多いですね。
そんなとき、フランスではコーラを飲むのが習慣になっていることをご存じでしたか?

https://tenki.jp/suppl/tomo_kouda/2015/06/24/4691.html

フランスでは習慣らしい。
フランス人も勝手なこと言われて困惑しているだろうが、この記事では以下のように続いていた。

なぜコーラが風邪にいいのか……。
気になるその根拠ですが、糖分の含まれた水分を多く摂ることで脱水症状を防ぎ、炭酸は胃の働きを活性化させてくれるため、体調を崩したときは糖分たっぷりのコーラがピッタリ!という理由づけがされているらしいのです。

糖分があるからいい!
という理由らしい。

じゃあ何でもいいじゃん。

コーラには確かに糖分がたくさん含まれているだろうが、それ以外に体に良くない成分もたくさん入っていそうである。
この記事が言うことを実行するなら、果物でも食べながら炭酸水を飲んだほうがいい。

インターネットを長年してきた私には分かる。
この世はこんなしょうもないエセ科学の記事で溢れている。
こじつけのような記事で読者を騙し、エセ科学論者を量産している。

5Gは脳を破壊するし、9.11はアメリカの自作自演なのである。

この世の全ての食べ物はどこかの記事で「風邪に効く」と記述され、極めて薄い根拠で流布されているに違いない。

しかし、本当に風邪に効くかも知れないという一縷の望みを捨てきれない私はエセ風邪効果食事を探して見る。

家系ラーメン

効くはずがない。
風邪のときに食べたら必ず体調を悪化させるし、そもそも家系ラーメンを食えるやつは風邪ではない。
こんな記事を書くやつなどいないと思いながら検索してみたが、やはりインターネットは悪魔の巣窟だった。

家系ラーメンのスープを特徴付けている、鶏油(チーユ)。鶏の脂肪分を熱して抽出し作られています。その鶏油に含まれる「グリシン」というアミノ酸の一種がのどの腫れを抑えるのに効果的とされています。

https://ippachiya.buyshop.jp/blog/2020/07/27/123058

ひどすぎる。
その成分さえ含まれていれば風邪に効く食べ物としての基準をクリアしているのだろうか。
なら鶏油だけ飲め。
おかゆに鶏油を垂らせ。

+αでついてくる悪魔のような塩分と油分、そして炭水化物には目を塞いで、気持ち程度の鶏油だけを指さして大騒ぎをしている。

やめようよ、適当なこと言うの。

ウイスキー

風邪のときに酒なんて絶対にしたくない。
ただでさえ風邪のときに飲んだらそのまま病院に運ばれそうなアルコール類であるが、その中でもウイスキーはアルコール度数が40度を超えるような強烈な酒だ。
風邪のときに飲むのは自殺志願者だけだと信じたい。

しかし、自殺志願者は存在した。
ウイスキーをベースにした「ホットトディ」という酒が風邪に効くらしい。
紹介しているサイトでの苦しい言い訳は以下となる。

科学的に証明された治療法でないにしても、確実に試してみたくなるような、楽しい治療法であることには間違いない!

https://www.womenshealthmag.com/jp/food/a30136173/the-1-drink-for-winter-blues-20191231/

こんなこと言い出したらおしまいである。
しかもこれだけではない。

そもそも、「ホットトディ」が風邪に効くのはどうして? 炎症を和らげる蜂蜜や、ビタミンが豊富なレモンのおかげかもしれないけれど、恐らくはアルコールの効能だという。

適当もいいところである。
「恐らく〜だという。」という二重に仕掛けられた念入りなふわっと感で責任を逃れようとしているが、そんなことは許されない。
言ったもん勝ちの世界だ。

ちなみにこちらのホットトディを紹介しているサイトでは

熱い飲み物から出る水蒸気には、「チキンスープに効能があると考えられている、その理由の一部と同様の効果があるのかもしれない」ということが分かったと、シャフナー医師は語っています。 

https://www.esquire.com/jp/lifestyle/food-drink/a173771/lifestyle-food-drink-esq16-0905hot/

と、湯気が出るから風邪にいい、という凄まじい論述を行っている。
しかもなんか理解しにくい文章。
翻訳すると「チキンスープも体に良いとされていて、その理由は湯気かもしれん。だから同じ湯気が出るホットトディも体にいいよね」ということなのだろう。

シャフナー医師、しっかりしてくれ。

からあげ

これも全然風邪には効かなそうである。
でもラーメンよりは風邪でも食えそう。

調べたところ、以下のような記事を見つけた。

――鶏のから揚げでのどの痛みが引くことはありますか?

鶏のから揚げにのどの痛みをひかせる作用はありません。
たまたま、食べたあとのタイミングで痛みが和らいだのではないかと推測します。
――のどに良い影響を与えることは考えられますか?
考えにくいです。むしろ、悪影響を与える可能性があります。硬い衣は、のどの粘膜である「咽喉頭粘膜」を傷つけます。扁桃摘出手術をした患者への食事指導では「から揚げなどの硬い揚げ物は食べてはいけません」と指導する医師もいるほどです。

https://www.fnn.jp/articles/-/10760?display=full

やっとまともな記事に出会えた。
そう、からあげが風邪に効果的なはずがないのだ。
インターネットの秩序が保たれていることに安堵し、ページを消そうとしたとき、それは私の目に入った。

たまたま、食べた人が偶然、体調が良くなったからだろう
あるいは、有名人が言った事なのでプラシーボ効果なのでは?
と、医学的には完全否定していました。 
果たして本当に、そうなのか?

https://ameblo.jp/ucmaster-yon/entry-12571696440.html

インターネットの秩序を破壊する狂戦士が現れたのだ。
こんな問題提起をするな、と思ったし、よく読むと「からあげを食べているおかげで私は風邪をほとんどひかない」というサンプル数1の統計学を展開している。
あと、引用では私が頑張って整理したが、元のサイトの改行の量が異常である。
意味もなく改行を挟んで大仰に声を上げるな。

この記事の引用をしたいが、改行が多すぎる上によくわからんことを長々と言っているので簡潔に説明する。
ちゃんとソースの主張を確認したい人は引用元のサイトを確認してほしい。

まとめると、からあげを食べると血糖値とGI値が上昇し、なんやかんやあって喉が乾燥するとのことだ。
そうした結果ウイルスに感染しやすくなったり喉を痛めてしまうという。

なんやかんやの部分は訳わからんことを言っていて本当に説明する気が起きないので、各自確認してほしい。

上記の説明が正しいかどうかは一旦おいておくとして、血糖値とGI値が上がることによって喉の炎症が収まるのであれば別に唐揚げでなくていい。
高カロリーのもんだったらなんでもいい。
ズタボロの理論である。

まとめ

要約すると、ウイスキーとコーラを飲みながら、唐揚げと家系ラーメンを食べると風邪は治るらしい。

すごい!インターネットの知識に今日も助けられた。

みんなも風引いたらやってみてね。

ちなみに

タイトルでは「風邪に効く」でなんでもヒットするんじゃないかと言っているが、結構ヒットしないものもあった。

フライドポテトとかありそうなのにざっと調べた感じはなかった。

上記の内容を踏まえればフライドポテトもカロリーがあるから血圧が上がってなんやかんや風邪に効くと思う。

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