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令和5年度SSH探究活動発表会・成果報告会②

 令和6年2月3日(土)9:00~12:00の日程で、令和5年度SSH探究活動発表会・成果報告会の2日目が実施されました。

 本日のメインのプログラムは、2年次生によるSS探究Ⅱ(学校設定科目)における「グローバル探究」の中間発表会でした。また、安積高校のSSHの海外研修に関する活動報告も同時に行われました。

 2日目の開会式では、冒頭に副校長先生の挨拶がありました。

挨拶する五十嵐副校長

 続いて、教頭先生から安積高校のSSH事業への取り組み概要が説明されました。

本校SSH事業の概要を説明する橋爪教頭

 来賓の方々が紹介されたのち、第1体育館と第2体育館に分かれて2年次生のポスター発表となりました。

探究した内容についてポスター発表する生徒

 また、第1特別教室では、タイ、ドイツ、フランスの各海外研修チームのプレゼンテーションも行われました。想定を越える聴衆が集まり、机の移動が必要となるほどでした。

海外研修の成果を報告する生徒
教室に入りきらないほど聴衆が集まり真剣に質問していました

 今日は、昨日から参加している愛知県立豊田西高校、兵庫県立豊岡高校、福島県立あさか開成高校のほかにも、宮城県仙台第三高校、栃木県立太田原高校、大阪府立高石高校、福島県立福島高校、福島県立ふたば未来高校の合計8校が参加し、ポスター発表を行いました。

交流の生徒の皆さんも素晴らしい発表をしてくれました

 本校OBであるSSHのシニアサポーターの皆さんも、昨日に引き続き参加していただき、発表者に対して鋭い質問をしてくださいました。

 その後、また第1体育館にもどって11:10から全体会を行いました。
 全体発表1  物理部による「なぜ、スマホは画面を下にして落ちるのか」
 全体発表2  医療深掘りゼミ受講者による「坪倉ゼミ」の紹介及び「介護診療報酬の課題」
 全体発表3 生物部による「麹菌《カビA》の活用〜食べ残しからバイオエタノール〜」の3本の発表がありました。

全体会の発表直前の様子
シニアサポーターの鋭い質問に答える発表者

 最後に、おふたりの先生から講評をいただきました。
SSH運営指導委員の佐藤理夫福島大学教授から

講評をする理夫先生

 「ポスターを作るのに時間をかけてほしい。タイトルから内容がわからないものが多かった。タイトルはお店の看板と同じ。何屋さんかわからない看板のお店には入りにくい。また探究の目的と結論が合っていないものもがあった。」とお話しされました。また、「①データを大切に扱ってほしい。図表が小さすぎるのもあった。縦軸と横軸の数値が読めないものはもはやグラフではない。せっかくの研究が自己満足に終わらないようしっかりと他者に伝わるものにしてほしい。②これだけの環境を用意することの大変さを考えて感謝の心を持ってほしい。そして、いずれは自分たちがこのような企画や運営を行う側になってほしい。ぜひ、卒業後はシニアサポーターの側にたって後輩を育ててほしい」と生徒たちへメッセージを送られました。

 次に、SSH運営指導委員 福島イノベーションコースト構想の飯田喜之課長から

講評する飯田課長

 「①テーマが学際的でバラエティーに富んでいた。さらに生徒一人一人が自分目線の発表であった。②しっかりとその現場に足を踏み入れて時間をかけたリアルな研究であった。③とても感動した。国際交流の発表では、正しい知識をしっかり持って交流する必要があると主張していたグループがあった。自分も放射線教育のワークショップの中で、ある県の教員から、福島県ってまだ防護服を着て生活しているんでしょう?と聞かれたことがある。風評被害払拭のためにも我々は正しい知識を身につけて、発信する必要がある。④先輩方の良い研究を継承しているものがあった。」と講評がありました。また、課題として「①もう少し発表に自信をもつこと。②違った視点をもってみること。③身近なところにスペシャリストがいるので地元の人財をもっと活用できること。」を指摘されました。さらに、安積高校のストロングポイントとして、「①シニアサポーター制度はとても先進的な素晴らしい取り組みであること、②産学官による地域連携がきちんとできていること」を挙げ、「福島県はさまざまな社会課題の先進地域である。まさに地元で課題解決をして、世の中を変える人材となってほしい」と強いメッセージをいただきました。

閉会宣言をする探究係の生徒

最後に探究係の生徒による閉会宣言があり、2日間の全日程を終了しました。

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