2日目(曇り)30代夫婦のヨーロッパ珍道中


電車移動


ウィーン国際空港からホテルまでは電車で移動。日本と違い、切符を購入し、打刻して乗り込むという方式らしい。切符の買い方は事前に調べていたので大丈夫。
「任せなさい」と券売機に行くと調べたものとは違うタイプだった。最新式のようだ。あわわ…。私は早速動揺した。妻は英語が読めないので私が何とかするしかない。心配した妻も一緒に画面をのぞき込んできた。
落ち着いて画面を見ると、左下に「simple mode」があった。これをポチ。降りる駅を入力する形になったので入力。確かにシンプルモード。いくつか質問があったが、何とか買うことができた。切符一つ買うのにもいちいちドキドキする。なんとか目的の駅まで移動することができた。

恐怖のチェックイン


妻も私も寝不足の状態で重たいキャリーケースを引きずりながらホテルへと向かう。途中石畳があり、キャリーケースがうまく進まずに二人ともイライラした。無言で進んでいたが、たまに妻から「まだ着かないの?」「あとどれくらい?」とイライラしながらの問いかけがあった。妻は自分で調べるということをしない。疲れている私は無言で進む。やっとホテルへ到着。

私は事前にgoogle翻訳で「今からチェックインはできますか」「追加料金を払うので早くチェックインがしたいです」などの文章を入力していた。あとは履歴をたどればスムーズな会話が可能。何事も準備が肝要なのである。
ところが、いざホテルの入り口に立つと、wifiの不調で履歴がでてこない※。私が何とかしようとしていると、妻が勝手にフロントに行ってしまった。妻は英語が話せない。私が慌てて後を追い、拙い英語でチェックインはできるか聞いてみた。
「まだチェックインはできない」と言われたので、「早くできないか」ということを伝えようとする。「we are very very tired…」。私の必死な姿を見てフロントの女性は苦笑いを浮かべていた。結局、50ユーロ(約7000円)で早くチェックインができるとのこと。高いなぁと思いつつも疲れには勝てない。了承すると、住所など書く宿泊者名簿を渡された。
寝不足の私に早口英語で説明する女性。聞いたそばから書き方が分からなくなる。一人で混乱しながら、震える手でそれっぽいことを記入。後ろには5、6人の列ができていた。「sorry…」。蚊の鳴くような声で列の人々に謝罪してそそくさと部屋に向かった。

部屋に着いたとたん、妻はベッドでいびきをかき始めた。気楽なものである。ひと眠りした後の妻はご機嫌で「案外なんとかなるもんだね!」とあっけらかんと話した。なんとかしているのは私である。

※妻にGoogle翻訳の使い方を教えると、翻訳した画面をスクショしていた。こうすることでWi-Fiが使えなくても会話ができる。我が妻ながらなかなかに頭が良い(私の頭が良くない)。次からは私もスクショをすることにした。

行動的な妻


妻が眠っている間に私はシャワーを浴びて荷物の整理を行った。疲れが限界にきた私も横になってうつらうつらし始めたとき、妻が起きて、夕食をどうするかという話になった。二人とも疲れていたので、とりあえず簡単に済ませたいということで合意。
「そしたら、隣のスーパーで何か買ってくる」と妻。私もついていこうかと訊ねると「一人で大丈夫!」とのこと。私は切符一つ買うのにもドキドキするのに、妻は肝がすわっている。くれぐれも気を付けていくように伝えて私は眠りについた。

目が覚めると妻が帰ってきており、おいしそうなソーセージロールと近くの屋台で売っていた焼きそばも買ってきていた。「なんかスーパーのレジがベルトコンベアみたいな感じで流れていって、前の人が買う物との間にバーを置くようなシステムだった。わからなかったけど前の人を見て真似をした」とのこと。
大したものである。人は経験をしながら学ぶもので、ビビっていると何も学べないのだ。そんなことを自分に言い聞かせながらソーセージロールにかぶりつく。食べ応えがあり美味しかった。

電車のチケット購入


翌日はチェコのプラハまで移動するので、事前にオンラインでチケットを買うことに。スマホをポチポチやっていると、妻も気になったようで二人で話し合って進めることになった。
Omioというサイトから、日本語で購入できるので早速実践。必要事項を入力したが、どうしても最後のカード決済がうまくいかない。妻のカードでも試したがこちらもダメ。残念そうにしているオウムの画面が表示されるので、だんだんオウムにも腹が立ってきた。
「どうだった」と尋ねてくる妻に、残念そうなオウムの表情を真似をして伝える。結局、翌日に窓口で購入することに。果たして上手く買えるだろうか。小心者の私は心配をしながら床に就いた。

旅の概要と全日程のリンク


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