保険会社と揉めてる話8

検査結果が出たのはそれから10日ほどかかり、診断書に追記をお願いしました。診断は、病理検査の結果を踏まえ、術前の先生の診断通りがんではありましたが、非浸潤がんで、がんが乳管にとどまっていて、ステージ0というものでした。

何はともあれ、大きな病気になる前に発見できたことは感謝以外何物にも変えられません。階段から落ちたことがきっかけで、初期のがんがわかり、手術してその部分を切除できたことは、運が良かったと思いました。

出来上がった診断書には、非浸潤がんに○がついていました。それを保険会社に送りました。すると、1週間ほどして、Uさんから連絡が来ました。「今、自宅の近くにいます。これからお宅にお伺いしてもよろしいでしょうか」私は、「不支給のお知らせなら、来なくていいよ」と言いましたが、10分後に自宅にやって来ました。

Uさん「本日、審査部から連絡が来ました。不支給となりました」
私「どういうことなの。がんと診断されたら、給付金が受け取れるって言ったじゃん」
Uさん「ですから、何度もお話ししていました通り、支払いできない場合もあります」
私「その、何度もお話ししてますって言い方だけど、一度も聞いてないんですけど」
Uさん「いえ、お伝えしていました」
この不毛なやり取りがしばらく続き、
Uさん「今日は一刻も早くお伝えしなければいけないと思ってこちらまでレンタカーを借りて来ました」
私「不支給の知らせをなんで一刻も早く伝えたいの。アポも取らずに突然何。そもそも上皮内がんってなに。聞いてないんですけど」
Uさん「上皮内がんという言葉は、お客さんに言ってもわからないので、支払われないがんもありますという言い方をしたはずです」

Uさんは、これから先、ずっと上皮内がんという言葉は、顧客に言ってもわからないので、お支払いできないがんもありますという言い方で、がんと診断されても支払われない場合があることを伝えてきたと言いました。
しかし、上皮内がんという言葉を使えば、それが何って聞かれたら、「初期のがん」と説明すれば良いだけではないでしょうか。

つまり、自分もライフプランナーなのでもちろん「上皮内がん」という言葉は知っていただろうけれど、それが初期のがんであることは理解していなかったのだと思います。私のこれまでの状況は逐一、Uさんに報告していたのに一度も上皮内がんという言葉は出なかった。おそらく、診断書の不備が指摘された時に、ハッとしたのではないでしょうか。




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