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聖剣士シリーズデッキ考察

どうみょ。ロトムカード研究所のえんじです。

先日、ポケカ公式からパラダイムトリガーに収録される新規カードが7枚紹介されました。エネ加速できる【ネンドール】や条件付きで火力を出す【イシヘンジン】なども紹介されましたが、今回はその中から4種類。【ケルディオ】+【3闘】のカードを使ったデッキを考えていきます。

♢カード紹介

まずは今回のデッキの軸である4闘の性能を簡単にさらっていきます。

1.ビリジオン

このデッキで初動となるカードです。後攻1ターン目から90点出すことができるのが強みです。最近流行っている『ロストバレット』の【ウッウ】に一方的に倒されてしまうのが少々残念なポイント。


2.ケルディオ

このデッキのメインアタッカーにして、ポケモンVをワンパンできる技を持っています。【ツインエネルギー】に対応しているため攻撃しやすく、上の技も1エネで20出すことができるため、前述した【ビリジオン】と合わせることで【ウッウ】を倒すことができます。


3.テラキオン

今回の構築では攻撃ができませんが、エネルギーさえつけることができれば120点を与えつつ無敵になります。主に【アルセウスV】や【ヒスイゾロアークVSTAR】などの弱点をつくことができます。メタモンでコピーすると強いです。


4.コバルオン

場にいるだけで悪タイプへの火力を大幅に上げてくれます。【テラキオン】と組み合わせることで闘弱点のポケモンをワンパンすることができるようになりますが、現環境ではそれほど強い悪タイプのポケモンがいないため現在はおまけのような効果になっています。
技は【ツインエネルギー】で使うことができ、後続を育てることができます。これは【ビリジオン】以外の3匹すべてに言えることですが、HPが110なので【ウッウ】の『おとぼけスピット』を耐えるのは非常に偉いです。

今回は以上の4枚を使ってデッキを作っていきます。

♢構築

今回デッキを組む上で悩んだのがエネルギー問題です。ベストなのは4闘(ケルディオ含む)で戦っていくことですが、【テラキオン】のエネ要求が闘2+無色となっているため噛み合いが悪かったんですね。
【ミラージュゲート】を使用できるロストギミックの採用も考えたのですが、その場合、そもそも【ウッウ】で殴りに行った方が強いような気がしたので今回は不採用にしました。

僕はデッキを組む際に必ず『そのカードを使う必要があるか』を考えて構築して行くので、なるべく既存のデッキのカードを数枚新しいものに差し替えた構築にはならないようにしています
今回もその考えに伴い、4闘を生かしつつ対戦でも勝てるようにデッキを作りました。


♢動きの基本

1ターン目からベンチに【ケルディオ】【コバルオン】【テラキオン】をならべ、【ビリジオン】の技『フォーアズワン』で【メッソン】や【キュワワー】を倒していく、又は後続の【ケルディオ】と合わせてポケモンVSTARを倒すために90点乗せておくという動きを目指します。そのため、【カイ】や【バトルVIPパス】などポケモンを展開しやすいカードが多く積まれています。

2ターン目以降は【キバナ】や【がくしゅうそうち】などのエネルギーを確保するカードを利用しながら【ケルディオ】と【ビリジオン】を使い分けながら戦っていきます。非エクのデッキなので、相手のルールを持つポケモンを2パンするとサイドレースが有利になることを念頭において立ち回りましょう

♢採用理由

次に、デッキに採用したカードを理由も含めて解説します。

・ポケモン

【ケルディオ】【ビリジオン】×3

このデッキのメインアタッカーです。『レジ』とは違って攻撃したいポケモンが数種類いるわけではないため、必然的に殴りに行くポケモンの枚数は多くなります。とはいえ、【ふつうのつりざお】があるため4枚はいらないということで3枚の採用。


【テラキオン】【コバルオン】×2

このデッキでは【テラキオン】は殴れません。条件を満たすための置物です。殴れるようにデッキを組むと【アルセウスVSTAR】や【ゾロアークVSTAR】に弱点をつけるのですが、加速手段の乏しい闘エネルギーを2枚つける手段が見当たらなかったため見送り。技の効果も強いので、もし殴れる構築があるなら積極的に使っていきたいカードだと思います。

【コバルオン】は攻撃力アップの特性を持っていながら、複数いれば重複するようになっています。エネ加速は強いですが、後1でしか打つタイミングがない、又、その場合【ツインエネルギー】を消費する必要があるので、基本的には殴りたくないポケモンです。こちらも悪タイプが増えてきたら増やしてもいいカードです。


【ビーダルライン】×2

ドローソースです。正直この枠は微妙ですが、進化ポケモンが少ないデッキ=手札がダブつかないということ特性を生かしやすいため採用。割と自由枠ですので、ポケカ公式が使用していた【チルタリス】+【ヤレユータン】の組み合わせでもいいと思います。


【かがやくゲッコウガ】×1

このデッキのかがやく枠です。【コバルオン】でエネルギーをつけておくことで、『げっこうシュリケン』を狙えるようになります。【ダブルダーボエネルギー】まで入れる構築に変えた場合【かがやくジラーチ】を採用してもいいと思います。【ハイパーボール】などを増やして、【かがやくフシギバナ】に変えるのも一つの手じゃないかなーとは思っています。


【ポワルン】×1

頭ポワルン。
採用理由は主に2つ。

一つは逃げるエネルギーが少ない【カイ】で持ってこれるポケモン。
二つ目は【ビリジオン】と合わせてHP110のポケモン(おもに【ウッウ】)を倒すためです。

【キバナ】一枚で起動することができるため、技を打つことは難しくないです。【キャプチャーエネルギー】を貼っても攻撃できるエネルギー要求なのも優秀。


【ミュウ】×1

なにかしらスタートポケモンが欲しかったので採用。【回収ネット】や【ふうせん】など下げるカードがたくさん入っているため邪魔になりません。1ターン目に【バトルVIPパス】を探しに行くのが主なお仕事


【ネオラントV】

こいつを採用できるのが4闘ならでは。『レジ』や『ソルルナ』と違ってベンチに余裕があるため使いやすいです。

このカードに【森の封印石】をつけることで【ツインエネルギー】なら触れるようになります。特性の『ルミナスサイン』で【カイ】を持ってくるのが仕事です。


・トレーナーズ

【クイックボール】×4

言わずもがなタネを並べる代表的なカードです。このカードを多投しているため、【クロバットV】の採用も視野に入れることができます。


【バトルVIPパス】×2

採用枚数を悩みました。
初動で引ければ強いカードになるためフルで入れることがベストではありますが、『レジ』や『うらこうさく』ほど並べたいタネポケモンがいないため2枚の採用。初ターンに引けなかった場合のリスクや【カイ】で持ってこれる点なども考慮して2ですが、増やしてもいいカード。


【ハイパーボール】×2

基本的には【クイックボール】で事足りますが、【ビーダル】に触れることやそもそもタネに触るカードとして優秀なため採用。手札コストが厳しいので2。


【ヒスイのヘビィボール】×2

サイドから足りない4闘を持ってこれます。こちらも『レジ』ほどサイド落ちがキツくないため2枚の投入です


【回収ネット】×4

フル投入していますが、【レジギガス】や【ソルロック】ほど戻して強いカードがないため怪しいです。とはいえ、【ウッウ】の『おとぼけスピット』を耐えつつ手札に戻す(実質回復する)という動きができるため入れ替え札を積むよりかは効果的。


【ふつうのつりざお】×2

『レジ』のようにデッキを構築してしまうと4枚投入してしまいがちですが、何度も書いている通りあちらほど用意するポケモンの数が多くないため2枚です。今回は【博士の研究】を採用しておらず、手札からタネポケモンを切るケースは多くないためこの枚数になりました。


【たっぷりバケツ】×1

【カイ】からエネルギーにアクセスしたいので入っています。水エネルギーを軸に添える理由になる一枚


【ふうせん】

おもに【ビーダル】や【ミュウ】キツく持たせます。また、前に出ている【ケルディオ】や【ビリジオン】のエネルギーを残したままベンチに下げる目的でも使用します。


【がくしゅうそうち】×1

たらればカードではありますが、エネルギーを繋いでいける点が優秀で採用。このカードがあることによって、【ビリジオン】→【ケルディオ】と動きを繋いでいけます。


【森の封印石】×1

ネオラントにつけます。
【カイ】でサーチできる点や2枚目以降腐ってしまうためピン差しです。


【カイ】×4

後攻1ターン目に打つことで【ケルディオ】+【バトルVIPパス】の展開につなぐことができます。手札をたくさん増やすカードではないですが、特に増やして嬉しいデッキでもないためフル投入です。


【セレナ】×3

ドローソースにも【ボスの指令】にもなることができる万能カード。将来ポケモンexが流行すれば減っていくと思いますが、V全盛期の今こっちを抜いて【ボスの指令】を増やす必要性はあまり感じられません


【キバナ】×2

【ケルディオ】や【ビリジオン】ほか、【かがやくゲッコウガ】や【ポワルン】を動かす時にも使用します。【がくしゅうそうち】と組み合わせることで【ケルディオ】の技『フォーアズワン』に繋がることが可能になります。試合の中で1度打てれば嬉しいのでこの枚数。捲りとして使うこともあるためできる限り【ネオラント】はデッキに残しておきたい。


・エネルギー

【ツインエネルギー】×4

言うことなし。


【キャプチャーエネルギー】×1

5枚目の【クイックボール】です。もう少し増やしてもいい枠です。


【基本水エネルギー】×6

【ケルディオ】や【ポワルン】、【かがやくゲッコウガ】を動かすために使います。今回は【ケルディオ】を軸にデッキを組んでいるため、【基本闘エネルギー】の採用は見送りました

以上が採用理由です。


まだパラダイムトリガーのカードは未判明なものが多いため、より動きやすくなるトレーナーズなどが発表されたら構築はねじ曲がります。


♢採用を見送ったカード

1.こだわりベルト

250点以上を出すことができる場合を除き、非エクデッキで【こだわりベルト】はあまり強く使えません。基本的に非エクなデッキは2パンを狙ってサイドレースを計算していくので、+30が生きてくることがあまりないんですね。なので今回は採用を見送りました。悪タイプが増えてきたら【コバルオン】と合わせてVSTARポケモンのラインである280に届くようになるため、採用を検討します


2.ネジキ

足りなくなった4闘を戻すことができます。エネルギーを引き継ぐことができるので便利ですが、それによって出せるポケモンがそれほど強くないため採用を見送りました。


3.ふりそで

これでポワルンを出すことで前のポケモンを下げることができる+足りなくなった4闘を場に出せるメリットもあります。
ピーキーな使い方になってしまうため不採用です。


4.博士の研究

【ネオラントV】が採用されているので、ピン刺ししても全然いいカードです。今回採用しなかったのは、それほど捨てたいカードがないからというのと、ドローの役割は【ビーダル】が担っているためです。


♢このデッキならではの強み

現環境で思い浮かぶ非エクのデッキといえば、『レジ』と『ロストバレット』、それから『ソルルナ』があります。

まずは『レジ』との比較ですが、これは言わずもがなベンチの余裕と【セイボリー】や【崩れたスタジアム】への耐性ですね。強い動きの条件を満たすのも『レジ』と違い4体要求でいいため、タネポケモンを全力で呼びに行くような構築にねじ曲げる必要性がないというのも差別化ポイントの一つです。

『ロストバレット』とは主に特性に依存していないというところにあります。
あちらは【ヤミラミ】や【ウッウ】などの優秀なアタッカーがある代わりに【エンペルトV】や特性『かがくへんかガス』を持つ【ガラルマタドガス】が苦しいという弱点があります。
また高火力ポケモンも『かがやくリザードン』と序盤では動かすことのできないポケモンが高火力要因になっているという点もあるでしょう。
4闘デッキは2ターン目から問答無用で220点を出すことができます。
非エクですが『レジ』と同じように【かがやくゲッコウガ】の『げっこうシュリケン』で盤面がぐちゃぐちゃにならない点もいいと思います。

『ソルルナ』に関しては比べるまでもないですが、あちらは青天井である代わりに【かがやくゲッコウガ】に弱い点、【セイボリー】や【崩れたスタジアム】がきついという点があります。

高火力を出すためにはたくさんエネを落として【ソルロック】の特性を何度が使用する必要もあるため、後攻1ターン目で攻撃する要求値は非常に高いんですね。構築の幅や柔軟な立ち回りという点においてはこっちのデッキが勝っているでしょう。

♢現段階での評価

はっきり言って、悪くはないですが特に突出した強みもないです。非エクのタネポケモンが無条件で220出すことができるのは強いですが、このデッキ唯一と言えるかと問われればそうでもないような気がします。

また『レジドラゴ』や『ソルロック』のように能動的に強く使える特性持ちがいないことも少し残念な点ではありますね。【コバルオン】の特性『せいぎのおきて』は優秀ですが、環境やマッチ運に左右されすぎています。環境に強い悪タイプのデッキが存在していないことも向かい風の印象ですね。

とはいえ、非エクデッキであり尚且つ作りたい盤面のハードルが低いことはかなりメリットにも感じました。HPが110以上と『げっこうシュリケン』に強い点も優秀です。

今後強い悪タイプのデッキが台頭してきたら、環境で勝ちやすくなるんではないでしょうか。


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