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【読書メモ】『うまくいっている人の考え方 完全版』

基本情報

タイトル:『うまくいっている人の考え方 完全版』
著者:ジェリー・ミンチントン(著)、弓場隆(訳)

読了日:2024年6月5日
メモ:積読つんどく消化


引用と感想

32 ほめ言葉は素直に受け入れる
 人からほめられると何となく居心地が悪くなるのは謙虚だからではない。それは自意識によるものである。つまり、人からほめられても、自分にはそれだけの価値がないと心の中で信じているために、とまどってしまうことが原因なのだ。
(中略)
 ほめてくれた人に向かって「いいえ、そんなことはありません」と言うのは、「あなたの判断はまちがっています」と言っているのと本質的に同じことなのだ。
 自分のしたことに対して人から寛大な気持ちで称賛の言葉をかけられたら、あなたも寛大な気持ちでそれを受け入れ、心からのお礼を言葉を述べよう。あなたはほめられるだけの価値があるのだから。

私は普段、褒められたら「ありがとう」と答えるように心がけている。
外国ではこういうとき、謙遜しても変な顔をされると聞いたからだ。

しかし、会社で上司に仕事の成果を褒められたときに「馬鹿にしている」とか「本心では物足りなく感じているはずだ」という思いに囚われた。
口先だけでも「ありがとうございます」とはいえなかった。愛想笑いをしながらそそくさと席を立ったときの、あの屈辱を今でも覚えている。

正直にいうと、本文中の『あなたも寛大な気持ちでそれを受け入れ~』という箇所にはじめは違和感を抱いた。
どうして褒められる方が寛大な気持ちにならなければいけないのか。

自身が褒め言葉を受け入れられなかったときのことを思い出して納得した。
あのとき私は自分の成果物に自信がなかった。自身が想定したレベルに到達できていなかった。
だから、そんな物を褒められて悔しかったし、期待されてないと感じた。

きっとあのとき私にもっと余裕があれば、褒め言葉を違って受け止められたのだろうと思う。

97 人がいつも理解してくれると期待しない
 「誰も私を理解してくれない」と言うとき、人は満たされない願望を抱え、何も言わなくても他人がそれを満たしてくれることを求めている。
 しかし、その要求は現実的ではない。あなたをよく知っていて、あなたの行動を注意深く観察している人ですら、あなたの願望を理解していないことがよくあるからだ。
 この満たされない願望はどんな結果をもたらすだろうか?ほとんどの場合、不幸と失望である。さらに悪いことに、被害者意識を抱きやすい。なぜか?私たちに何かが起こるからではなく、何も起こらないからだ!
(中略)
 この問題に対する解決策は、自分の求めているものを相手にはっきり伝えることだ。何も言わなくても相手が理解してくれることを期待してはいけない。

私は自分で自分のことを「空気が読める方」だと思っている。
だからといって、四六時中他者の思いにアンテナを張っているかといえば、そんなことはないわけで。

たまに母が不機嫌になることがある。
聞けば「いわれないでも〇〇を手伝って欲しかった」「普通△△してたら手を貸すでしょ」といってくる。

そんなことがあるたびに私は、「家族でもいわれないと分からない」「いわなかった事で不機嫌になるのをやめろ」「人に期待するからがっかりするんだ」と言い返す。

これをいうとひどく冷たい人間のように扱われることがある。
この本の教えと何が違うのだろうか?
「期待するから裏切られる」
真理だと思うのだ。
わたしは卑屈な人間だろうか?自尊心の高い人間だろうか?


全体まとめ

自尊心!すべては自尊心の問題である!

まとめるとこうだろうか。
通読したあとに再度読み直すと、同じ内容が多い印象がある。
しかし一つ一つの教えが簡潔で読みやすいことで、飽きさせない本だった。


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