幸せだった　楽しかった

小さな時に
このおうちの家族になって
毎日賑やかに過ごしてた

みんな僕を可愛がってくれて
いつも一緒だった

不満なんて
ほとんどなかった

むしろ
幸せいっぱいだったんだ

それから
何年かして

僕は病気になった

家族は精一杯
今まで以上に
僕を大切にしてくれたけど

悪い病気だったから
僕は死んだ

僕の身体は
沢山の花と一緒に
火葬された

そして

魂だけおうちに残った

僕はみんなを
そばで見ていた

みんな泣いていた

自分を責め始めた

あの時

あぁしていたら
こうしていたら

と…

そんな風に話しながら
泣き暮らしていた

ねぇ

お父さんお母さん

僕は幸せだったんだよ

病気になったのは
10年以上生きた中の
最後の
数ヶ月のことで

あとの年月は

楽しかったんだ！

病気になってからも
ずっと大切にされて
幸せだったんだよ

本当にそう思ってる
だから泣かないで

あの日のことを思い出して

幸せだった
楽しかった

そんな僕との思い出を
忘れないで

この先も
笑顔で生きて欲しい

あぁ…
本当に楽しかったなぁ…

ありがとうみんな