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謎解き懇親会、社内イベントはこれで解決!?

あとのない世代が面白い会社を立ち上げていたので、まず彼がビジネスのベースに利用したベストセラーのクイズ本「頭の体操」の著者として知られる心理学者で千葉大名誉教授の多湖輝(たご・あきら)氏を紹介したい。
享年90歳、心理学を極めるとクイズが作れるらしい。この先生、1人で1200万部も本を売り上げていた恐るべき人物だ。

ではここで問題、
一度なってしまうと辞めるまではなれないもの、なーんだ?

多湖先生の死因は間質性肺炎という病気で、テレビでたまに聞くけど実態が分からない人が多いのではないでしょうか。

間質性肺炎(Interstitial pneumonia; IP)あるいは間質性肺疾患(Interstitial lung disease; ILD)



画像は多胡先生をリスペクトして問題を作っている松丸亮吾さん。松丸家といえば東京ではかなり有名な家柄なので割愛します。

話しを間質性肺炎に戻します。

間質性肺炎が疑われた場合は,予後の面および治療内容を決定する上でも特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis; IPF)とそれ以外の間質性肺炎を鑑別することが重要なポイントである.現在,IPFに対しては抗線維化薬であるニンテダニブおよびピルフェニドンが推奨されている.一方,非特異的間質性肺炎,膠原病肺,薬剤性肺炎,過敏性肺炎などでは,ステロイド単独投与や免疫抑制薬との併用療法が一定の効果を示すことが知られている.加えて,急性増悪時のステロイド治療に加えてトロンボモジュリンや抗線維化薬の併用,肺高血圧合併例に対するホスホジエステラーゼ5型阻害薬,エンドセリン受容体拮抗薬などの導入,閉塞性換気障害を有する気腫合併肺線維症患者に対する吸入長時間作動型抗コリン薬・β刺激薬の導入,慢性安定期の患者においては,リハビリテーション導入を考慮する.間質性肺炎患者では,労作時の呼吸困難による身体機能低下がdeconditioningをもたらし,運動耐容能の減少,QOLの低下,不安やうつ状態に繋がると考えられる.これら運動耐容能の減少,QOLの低下,不安やうつ状態に対して,呼吸リハビリテーション(特に運動療法)は改善効果が期待できる.これが要旨である。

何が書いてあるかさっぱり分からない時のために備忘録としてメモ、症状が似たような別の病気も疑いつつ薬でなんとかしておく。治っても体力は落ちているし、罹っている間も体力は落ちるのでリハビリして暮らせ。

間質性肺炎とは?

肺は空気の通り道である気道とガス交換(血液に酸素を取り込む一方で,二酸化炭素を放出する)を行う肺胞から成っていて,肺胞の中を実質,肺胞の壁を間質と呼んでいる.間質性肺炎は,さまざまな原因から肺の間質が厚く硬くなり(線維化),ガス交換がうまくできなくなる病気である(図1).間質性肺炎は100を超える原因があるといわれているが1),その危険因子として,加齢と喫煙,遺伝的素因が挙げられる.その他,原因が明らかなものとして,関節に炎症が生じて変形が起こる関節リウマチや特徴的な皮膚症状と筋肉痛を主症状とする多発筋炎・皮膚筋炎などの膠原病,抗癌薬,漢方薬,消炎鎮痛薬などのアレルギー反応による薬剤性,ほこりやカビ・鳥の分泌物・羽毛などを慢性的に吸入することによりアレルギー反応が生じ引き起こされる慢性過敏性肺炎,職業上,アスベストなどの粉塵を吸入することにより生じるじん肺,放射線照射やサルコイドーシスといった肉芽腫性疾患でも見られる.一方,原因を特定できない間質性肺炎は「特発性間質性肺炎」と呼ばれており,現在,6つの主要な特発性間質性肺炎,2つの稀な特発性間質性肺炎,分類不能の特発性間質性肺炎の9型に分類され,特発性間質性肺炎のうち,患者の約半数は「特発性肺線維症idiopathic pulmonary fibrosis; IPF」と診断される

また備忘録として要点をメモ、なにやっても罹るときは罹るので汚くて汚染された空気を長期間にわたって吸わないこと。指の爪が丸くなってきたら疑うこと。

胸部画像検査上,両肺びまん性に間質性陰影(胸部X線は,胸部CTに比べて病変の分布,肺容積減少などの経時的変化を的確に捉えることができるため,X線,CTの両方を施行するべきである),呼吸機能検査上,拘束性換気障害および拡散能低下,労作時酸素分圧低下(酸素飽和度低下)などが挙げられる.検査の中でも胸部高分解能CT(high resolution computed tomography; HRCT)は,わずかな早期間質性肺病変も捉えることができ,さらに肺全体の病変分布を把握することができるため,間質性肺炎の診断上必須の検査である

みなさん、何気なく空気を吸ったり吐いたりして暮らしていると思いますけど30歳を過ぎると自発的に(意識して)息を吸ったり吐いたりしないとメール無呼吸症になります。特にデスクワークが多い人は注意。この分野は「本人が意識しない間も機能低下が起きる」として非常に注目されており、注意喚起ビジネスが巨大な市場を形成するようになりました。

間質性肺炎が疑われた場合は,まずその中でも治療抵抗性で予後不良であるIPFを鑑別することが重要となる.また,最終診断の精度を高めるには,間質性肺炎の診断に精通した臨床医,放射線画像診断医,病理医による集学的検討(multidisciplinary discussion; MDD)が重要とされている点や,一部の間質性肺炎は,特発性(原因不明),二次性(何らかの原因がある)を問わず,進行性あるいは急速に悪化し致死的な状況に至るため,上記のような自・他覚所見,検査所見が認められた際は,できるだけ速やかに専門医に相談,紹介するべきである.しかしながら,そのような専門性の高い病院・施設および医師は,大都市部に集中しているため,地方医療においては,より専門性の高い診療提供は困難な場合が多く,開業医や総合病院の専門外の医師が間質性肺炎診療を行う現状があり,解決案を検討していくべきである.

備忘録としてメモ、総合内科で肺に明らかな影が映った場合は専門外来を紹介すること。初診で紹介して早期に治療。みなさん、最近なんだか息苦しいって感じませんか?大気中には大量の化合物が微粒子となって存在しています。日本のように機械工業が発展した国で顕著に見られ、世界でワースト1位は中国でした。向こう50年ぐらいはずっと中国でしょうね。

本稿の内容に関して御指導頂きました一般財団法人慈山会医学研究所付属坪井病院の坪井永保理事長,東邦大学医学部内科学講座呼吸器内科学分野(大森)の本間 栄教授に深謝致します.

文献



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