本当にやりたい夢の話

って夢がある人に憧れあるんだよね。
なんでってキラキラしてるじゃん!
輝いてるじゃん!
それに向かって頑張る姿めちゃくちゃカッコいいじゃん!
きっと辛いことで転けても大きな壁があっても乗り越えてきたんだよ。
そう思うと僕もいつかあんなふうになんて思っちゃうんだよ。
そんな事を10年前に話していた気がする。
10年後の僕はやりたい事を見つけれず大学を出て
無難に就職して働いている。
ただ生活するために。
せっかくいい大学を出たのだから
そう、無難に生きよう無難に。
お金もあっていい家に住んで可愛い女の子たちや友達とたくさん遊んで。
今がとっても楽しくて幸せで仕事は面倒いけど何不自由のない楽しい日々。
でも、なぜだろう今が凄くつまらなく感じる。
毎日満員電車に乗り人に揉まれ通勤をする。
そんな日々で良いのだろうか。と
不思議に思ってしまう。
これで良いんだこれで良い。
そんなふうに自分に思い込ませる。
でも昔、何かに憧れていた気がする。
朧げにも思い出せないくらい昔の話。
20年くらい前の話。
なんだっけ。
思い出そうと頭を酷使する。
うぅん。
ええっと…
あっ、そうだ昔アニメが好きだったんだ。
なんだっけ…
ヒーロー物…
あ、そうか昔僕はヒーローアニメの主人公に憧れてたんだ。
何に対しても向かい合って、
努力して真摯で頑張ってる姿に憧れてたんだ。
そんな姿がカッコよくて夢中で何度もそのアニメを見てたんだっけ。
あの時の僕は良かったなぁ。
無邪気で素直で真っ直ぐでたまに無鉄砲で。
混じり気のない笑顔を作れていた気がする。
でも今は、上司や相手企業の方のご機嫌取り。
偽りの笑顔を練習して辛くても営業スマイルだけは忘れないように。
社員の仲間たちにも弱みを見せないように八方美人を気取って人間関係を円滑に回してる。
それも社会で生き残る知恵。
この経験は決して無駄じゃない。
でも、今の僕は何になれているだろう
社会人A…
そんなもので良いのだろうか。
一度きりの人生なんだ。
何かやりたいと本気で思える事をやらなくて良いのだろうか。
でも、僕のやりたい事ってなんだ。
ヒーロー?
なんのヒーローだ。
アニメ?
僕は映像になりたいのか?
抽象的すぎるだろ。
もっともっと考えろ。
思ったこと考えた事は現実にできる。
そして言葉に出す事で意志が想いがより強くなる。
僕は一体何になりたい。
どうしたい?
何に憧れた…
あ、声優に憧れてたんだ。
役に魂を込めるあの熱量。
無機物のキャラが本物かと思えるほどに命が吹き込まれている。
僕も、あんなふうにって思ってたんだ。
でも、歳を考えたら…今の職もあるわけで…
働きながらなんて僕は不器用だからきっとできない。
やっぱ、現実味な…ぃ
違うだろ!!
現実味あるかどうかなんて今考えてもしょうがない!
やるかやらないか、諦めるか諦めないか
人生は一度きりやりたい事をやらなくてどうするんだ!
僕よ。
何に対しても平凡で後ろ向きな僕よ。
声優をやりたいのか?
いや、なりたいのか?
どうなんだ!
自問しろ
考えろ。
選択は二択のうち一つしかない!
やらない理由を考えてる暇があるなら行動しろ!
やってみろ!
やらない後悔よりやった後悔の方が辛くないだろ!
どうする?
さぁ、答えろ!お前の答えを!
僕は、僕は声優になる!
年なんか関係ない!
現実味?そんなのは知らない!
やらないとわからない!
前を向け!
後ろ向いてる暇があるなら滑舌をやれ!
一歩でいい前に進め!
俺より若い奴らなんて死ぬほどいる!
目指してるやつなんか馬鹿みたいに多い!
米粒の一粒以下!
それが俺の目指す場所!
唯一無二の声優にならなければ存在価値なんてない!
始まりは誰よりも遅いんだ!
誰よりもやり込まないと!
誰よりも時間を有効活用しないと!
一日24時間を26時間だと思えるくらい濃密にやり込め。
立ち止まって遊んで暇は僕にはない!
さぁ、始めよう…
人生の大勝負!
憧れは越えるために、
夢は現実にする為にある!
やりたい事をやる!
それが僕のやりたいことだ!
そして僕は会社を辞めた。
上司には止められたが説得した。
生半可な気持ちは捨てろ。
プロとして日々を過ごせ。
学生気分なんかいらない。
相手はプロなんだ。
プロとして接し無ければ不敬の何者でもない。
僕は夢を現実にする為にここにきた。
僕の夢はなんだ。
唯一無二の声優になる事だ。

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