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SENSAIでも強い人

自己分析をしてからは
この人はSENSAIだろうか、
そうじゃないだろうかを考えてみたり、
それについて話をしたりすることが増えた。

ある30代の男の子と話したら、
僕は間違いなくSENSAIです。
と宣言された。
わたしもそう思う。
彼はつい最近自分に気がついたわたしと違って物心ついたときから自分は人より敏感に周りの空気を感じとる人間で、
そして自分とは反対に周りの空気を感じ取らない人がいるということにしっかりと気がついていたという。

だからそういう人には自分の話は通じなかったり噛み合わなかったりすることは仕方がないとして生きてきたらしい。
彼は自分をわかって信念を持っていて
どこかスッパリとした割り切りも感じる。

それがいいかどうかは置いといて。

いっさい啓発本を読まないのにそんなことに自分で気がつくなんて
20代から山ほど啓発本を読んで、
それの通りに実行してみてもうまくいかなかったり、人に流されてSENSAIじゃないふりをしたりしていた私とは大違いだ。

20代は自分が大嫌いだった。
1人や2人で集まると深い話ができるので
楽しかったが、大勢になると、楽しいけど、話がなんとなく上べだけで話していてその話を深掘りしようとしてみると、
そこまではわからないとか、考えてない。
と言われることが多かった。
こんな会話して楽しいんだろうかと疑問を持ちつつも、まわりに合わせてあまり物事を知らないふりとか、詳しくないふりをするのが普通と思って過ごしていた。

そんなことをしても好きな人とはうまくいかないし、自分が浮いているのもなんとなく気がついて、
服装を変えてみたり、女らしくしてみたり、マスカラをしてみたり、
そしたら変な男がよってきたり
それから逃げたり。携帯を変えたりして
なんとも落ち着かない心が冴えない日々を送っていた。
絶対に戻りたくない20代の記憶。
武器が若さしかないなんて。
ひどく後悔を繰り返した日々だ。

30代になってからは若さもある程度通じなくなっていて、本来の自分らしさを少し取り戻して、スポーツクラブに通ったり、
たくさんライブに行ったり、
生きている楽しさをやっと手に入れ始めたときだった。
そしたら、夫にも会って3ヶ月で結納して、半年で結婚式をするという、いろいろびっくりな時を過ごした。
そこから12年。

ここで、やっと自己分析ができたのだった。(遅!)

わたしはこれからSENSAIだけど、強い人になりたい。


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