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せめて人間らしく

リクルート、ランサーズ、avex、とか経験してきたので「エンタメ領域の新規事業が好きなんですか?そこしか興味ないんですか?Web3とか好きなんですか?」とか最近よく言われるんですが、実は私のキャリアはITのSIerからスタートしたりしているので、ビジネスの基本は本当に手堅いビジネスをしている人たちと一緒に始まりました。

当日はIBMが「Smarter Planet」という事業ビジョンを掲げ、世の中にある課題をITの力で解決しよう。というスローガンで色々なプロジェクトに取り組んでいました。交通渋滞、気候変動、サイバーセキュリティの問題など、スケールの大きなテーマや、向き合う企業の規模の大きさ、複雑そうに見えるけれども、全て意味があってつながっている多くのシステム、そういうものを営業もやりながら、開発工程やサーバ、ソフトウェア、アーキテクチャーなども学びながら一つのプロジェクトにしていく、ITSIerのお仕事は本当に色々なことを学びましたし、何より「この国を世界を守っていくためにこのモノづくりをしている」というような感覚がすごい好きでした。

東日本大震災がきっかけで、ふるさと福島県に戻り、そこから地方創生、教育、など色々新規事業のテーマを変えて色々な挑戦をしてきたんですが、結局、一貫しているのはこの最初に出会ったIBMの考え方

Let's build a smarter planet

その事業を行うことで、世の中がよくなるのか?
人々が笑顔になるのか?
持続的な経済が、有機的な人と情報のつながりが生まれていくのか?
日本は本当に豊かな国になるのか?

そんなことを大切に実はお仕事をしてます。ここの視点が無く、「ただ儲かれば良い」とか「ただ効率化すれば良い」というような仕事は絶対にしたくなくて、そういう原点は見失いたくないなぁと最近思います。

3歳息子とママが共同作業したお味噌作り

この間、ママと3歳の息子がお味噌作りしたんですけど。我が家では最近、基本的な食べることに必要な調味料とかをなるべくオーガニックにして、そしてなるべく自分たちで手作りするようにしようとしています。もうすぐ温かくなったら畑もやりたいですし、時間はかかるかもしれないけれど農業も色々勉強していきたい。
なんでこんなことするかというと、世の中を学ぶためだと思ってます。

昔ながら良いと言われているもの、それが何故残ってきたか。自然と一緒に暮らすと何故良いと言われるのか。人間として当たり前の感覚だったこと、でも日々の忙しさのせいで忘れてしまっているかもしれないこと。そこをきちんと一つ一つ丁寧に体験し、そこと向き合っていくことで、次の日本の経済、日本でなすべき事業が見えてくるようなそんな気がしているからです。

これは育休を取得した時も感じました。普段新規事業とか、なんだかハイテクなこと色々言ってるけど、自分の子供と明るく楽しく面倒見ながら家族も幸せにできないような人が、なんの事業やっても上手くいかないし、家族の当たり前の生活の中から気づくことはもう無限なほどある。そこの感覚だけ研ぎ澄ましても事業になるぐらいの感覚、まともな人間の感覚を持ちたい。とそう思ったからなのかもしれないです。

ビジネスは常に生活者の視点と共にある。
世の中をただよりよくしたい。
世の中でよりよく暮らしたい。

そういう自然な視点、感覚を忘れないでビジネスを立ち上げる人でいたいなと、日々思います。ではまた次回のnotedeお会いしましょう!

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