場外乱闘

その相談者は完全にブチ切れていました。
裏切った友人に復讐したい、と。

もちろん相手弁護士を通じて怒りは伝えたものの、それでは伝え足りない様子。
そこで友人本人に直接「怒りメール」を送ることに。
(もちろん文面はコチラの弁護士が事前チェックを入れてます)

そんな連続メールを1週間ほど続けていると、
先方の弁護士から「代理人である私を差し置いて依頼人に直接連絡するとは何事か!」とキレFAXが笑 

はい、単純なマナー違反です。
ただ念の為、調べても「直接連絡を違法とする判例」はありませんでした。

そこで「連絡しちゃいけない法的根拠を述べてくれ」と返したところ、
「法的根拠はないが、◎△$♪×¥●&%#?!」といった回答が。
若い弁護士なんでしょうね、怒ってます笑

まぁこれ以上、マナー違反を続けても今後の裁判官の心象を悪くするだけなので、このあたりで一旦矛をおさめよう、と相談者に伝えると。
「最後にどうしても裁判の宣戦布告を伝えたい!」と相談者。

うーん、どうしようか... そこで思いつきました!
ちょうど年末だったので「年賀状」を出すことに笑

相談者を含め裏切られた一同が介した写真を添え、
「本年度も引き続きどうぞよろしくお願い致します」と書かれた年賀状を送りました。もちろん受取人は「宣戦布告」の意味だとすぐに分かります。

新年を迎えて2週間ほどが経ちますが、クレームの連絡はありません。
いつもは即レスの敵対弁護士も「年賀状を送るとは何事か!!」とは言い返せないのか、はたまた呆れたのか汗

皮肉にも相談者一同はこれで一致団結で決起したご様子。
冗談はこのぐらいにして、ここから本番に向け訴訟準備を進めます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?