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トリブバン国際空港にて

長い1日の空港(ネパール•カトマンズ)

フォトトレッキングのため、山に入る日、朝一番から空港に行く。
カスタマーが多いので、ヘリ2機用意されていた。1機のパイロットは革ジャンの制服っぽいユニフォームを着ている。もう1機のパイロット?は、カーデガンを着ている。
「君もいいパイロットになれよ ⁉️」って英語で話しているのを聞いてしまった。それって、我々が乗るヘリは、見習いか ⁉️
その2機目、エンジンがかからない。しばらくして、リヤカーが来た。何かな? と思ったら、大きなバッテリーを積んでいる。このバッテリーでエンジンをかけた。

やがてヘリは飛び、 山へ向かった。雲がもくもくと出てきた。すると、 U ターンをし始めた。有視界飛行なので、引き返すと言うのだ。
「視界が出てきたら飛びます」と言って、空港まで戻り、待機となった。コーヒーを何杯飲んだことか…。
暇なので、切符売場のように小さな窓口から覗くと、洗わずに積み上げられたカップの山。衛生なんてありゃしない。
それ以前に、現地の水を飲んではいけないということを忘れていた。この時は、煮沸《しゃふつ》したお湯を使っているので、大丈夫だった。

とうとうヘリは飛ばず、ホテルに引き返すことに。ツアーは2分されてしまった。先発隊には講師一人、何度も来ている。
後発隊となった我々は、ツアーコンダクターと私と半分のカスタマー。

二日目は飛んで、先発隊と合流する

合流すると、各人にポーター一人。もうすでにポーターは決まっていた。
カスタマーの一人、「先生、僕のポーターはこの子なんですよ…」
まだあどけない子供。おまけに履いているのは、ビーチサンダル。
その子供に荷物を背負ってもらう。(彼らも仕事だから…)

ヘリの降りたところは、目的地の下、ここから高度順応のため、1日かけて歩いて行く。
最後部に近いところを歩いていると、乾いた土ぼこりが舞い、喉にくる。
途中の民家で、「水を一杯ください」と言ったら、頭に巻いているバンダナをくれと言う。汗で濡れたバンダナを受け取って、笑顔になった。
さらに、途中小さな売店があったので、1本100円のコーラを買う。半分ほど飲み、子供のポーターにあげると、最初は「いや?」と言って、受け取らなかった。それもそのはず、このポーターの1日の日当が当時100円なのだから。それでも、こわごわ受け取り、3人のポーターで分けて飲んだ。

この地区では大きめの建物で、食事をし歌を唄い夜が過ぎていく。就寝は各自テント。本物?!のポーターが予め建物の周りに設定してくれていた。外を見てみると、子供のポーターたちが、うずくまるように寄り添っていた。どうやら、この寒いのに、そうして夜を過ごすらしい。

朝、ポーターの「タトバティ?」という声で起きる。その言葉は、洗面器にお湯を持ってきて、それで顔などを洗えということか?

大勢のカスタマーがいると、一人か二人くらい体調を崩す人がいる。後で聞いた話だが、高山病の症状がでた人をガモウバックに入れ、ツアーコンダクターが一晩中空気を送ったということだ。このおかげで、体調が戻ったらしい。高山病は怖いのだ。

次回、山からカトマンズへ。


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