ココはいいとこ。まほろばのマチ
奈良に引っ越しました!!
単身赴任先に引っ越さねば、ダンナ一人でかわいそう、、、なんて何年も思い悩みやっと腰を上げたのは今年。大阪勤務になってから。
関西圏、沢山物件探したけど、不動産屋さんにも「奈良、ですか?」って言われたけど、本当にココに越してきてよかったと家族で思う日々です。
関東はトータル20年以上住んでた訳だ。都内も周辺も。良いところだった。
とにかく知的好奇心を満たすのに苦労しない。
美味しいものも楽しいことも、便利さはこの上ない。
家を売るのも嫌だった。いつか絶対帰ってこようと思ってた。
野菜は美味しくなかったな。関東大平野だもん。仕方ないよ。
友達も程よい距離感で、良い人ばっかり。
人生で海外含めて20回以上引っ越してた私が、こんなにも引っ越しを苦痛に感じたのは初めてだった。
車に乗り込み、小雨の降る中最後に見たのは夜桜。悲しい気持ちだった。
で、夜明け前、新居・奈良に着いた。
聞いたこともない山鳥のとてつもなく綺麗な声が、静かな住宅地にこだましてた。それが、疲れ切った身体と沈んで仕方なかった心を水に浸したかの様に潤してくれた。とにかく、沁み渡る声。ゆっくりあけゆく春の朝。
ああ、ここは落ち着く。そう思った。
あれから数ヶ月。奈良県の所感を書き並べます。
人と自然が共栄してる。
時の流れが違う。
自分を律する事に主観が置かれている人が多く他人の失敗を気に留めない
謙虚
知的水準が高い
3世代で循環してる
野鳥が人懐っこい
とにかく、歴史の断片だらけ。
私は古代大和王朝は山伝いに降りてきた縄文人だと思っている。
600年台はまだ湿地帯が多い様子が書かれてるし、そもそもそれ以前は縄文海進で大阪もほぼ海だった時代。
どこからか来た人々なのは間違いない。
気候変動で新たな地を求めた人々が、高い所、山沿いから大和盆地の湿地に揺れる葦の海を見た時は、それはそれは感動しただろうと思う。
やまとはくにのまほろば
1000年経っても2000年経っても、ここは国のまほろばだと思う。
人の波で失いかけているものを、まだここの人たちは少なからず持っている。全然気づいてないだろうけど。でなければ3世代で近郊に住もうとは思わない。
もちろん心の荒れた人だっているハズ(まだ会ったことがない)。
でも、そんな人を許容し存在を否定しない空気がここにはある。
あとは自分で自分を創っていくだけ。大自然の中で感じる感覚に似てるかな。
先日吉野の脳天神社に行った。
あそこは滔々と水が溢れてるんだけど、お参りしようと手を合わせた瞬間に出た言葉が「ありがとうございます!」だった。
本来神社は感謝して、自己を省みる場所だと思っているんだけど、わかっていてもお願い事なんかしちゃう自分がいる。
ところがナチュラルに感謝の気持ちが真っ先に出た事に驚いた!
ここ数年体調絶不調で、ほんのたまーーに、生きるのもめんどくさくなる時があがあったんだけど、今は日々に喜びを感じる。
この心境になれたこと、本当にありがたい。
この地で気付かされることは山ほどあるけど、言葉ではないね。
感じる。気づく。
吉野からの帰り道、一つ気づいたよ。
自然と共存する必要はない。ただ寄り添っていればいいんだ
ってね。
人間と自然との融合は、とても美しいね。そう思った。
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